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[140] Re[113][65]: 待合室にて (お題:難しい) dream99 2004/02/28(Sat) 08:37 [URL] [返信]


受付嬢「サイトウさーん、お入り下さーい」
斉 藤「はい」 
斉 藤「はっ」
斉 藤「へい」
斉 藤「ほい」
斉 藤「よしきた」
斉 藤「がってんだ」
斉 藤「イエス」
斉 藤「ウイ」
斉 藤「ダー」
斉 藤「ヤー」
斉 藤「シー」
斉 藤「イェ」
内 藤「はい!」
受付嬢「えーと、ロシア、正式名称をロシア連邦、ヨーロッパ州とアジア州にまたがる世界最大の
領土を持つ連邦制の共和国、北西から順にノルウェー、フィンランド、エストニア、ラトビア、
ベラルーシ、リトアニア、ポーランド、ウクライナ、グルジア、アゼルバイジャン、カザフスタン、
中国、モンゴル、北朝鮮と国境を接し、北は北極海、東は太平洋に囲まれ、首都はモスクワ、国民
の80%以上はロシア人、他の主要民族は、チェチェン人、イングーシ人、オセット人、カルムィク
人、タタール人、バシキール人、チュヴァシ人、トゥヴァ人、サハ人、エヴェンキ人、タイミル人、
マリ人、モルドヴィン人、カレリア人、イヌイット、ドイツ人、ユダヤ人、朝鮮人など、公用語は
ロシア語、人口の75%がロシア正教会の信徒、現在のロシア連邦大統領はウラジ−ミル・プーチン
氏・・・の ロシア出身のサイトウさんです」
斉 藤「ダー」
内 藤「はい!」
受付嬢「どうぞ、お入り下さーい」
齊 藤「ダー、スパシーボ」
受付嬢「あ、内藤のおじいちゃんはもうちょっと待っててね」
内 藤「はい!」

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[139] Re[92][71][68][41]: 何だかよくわかりませんが、先に突っ込んでおきますね (お題:面白い) ボイラー室の主 2004/02/28(Sat) 08:33 [返信]

5 名前:芸人さん 投稿日:03/02/26 12:35

>>4 アホちゃうか

     ↑

>>1からのコピペです。プププ。
いいだこ味ポテトチップス

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[138] Re[123]: 簡単にできる健康チェック (お題:面白い) kubo 2004/02/28(Sat) 08:24 [返信]

もう一つ、
下の項目にあてはまるものがないかもチェックして健康状態を確認してみて下さい。

【チェック項目】
1.まんじゅうがこわい。
2.お茶をお酒と称して花見の席で飲み続けたことがある。
3.さんまは脂を抜いてたべるのが好き。
4.そば代の勘定を払うときに巧妙なイカサマをやったことがある。
5.大金を出してでも真夏にみかんが食べたくなったことがある。
6.お七夜の赤ん坊を目の前にして、初七日と言ってしまったことがある。
7.天井から吊り下げられた幽霊と喧嘩したことがある。
8.妻に煎じ薬を飲まされてからずっと笑い続けている。
9.目を患って、代わりに犬の目を入れられたことがある。
10.気がついたらかんかんのうを踊らされている。

以上の項目に1つでも該当したら注意が必要です。

テレビ・ラジオ、インターネット・高座通いを控え、軽い運動を心がけて下さい。


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[137] Re[113][65]: 待合室にて (お題:難しい) ボイラー室の主 2004/02/28(Sat) 08:21 [返信]

受付嬢「内藤さーん、お入り下さーい」
内 藤「はい?」
受付嬢「内藤さーん。内藤さん?お入り下さーい」
内 藤「はい?」
斉 藤「呼ばれてますよ」
内 藤「はい?」
斎 藤「いや、順番ですよー」 
内 藤「はい?」
齊 藤「おじいちゃーん。聞こえますかー」
内 藤「はい?」
齋 藤「あっ、あんなところに広末涼子が!」
内 藤「どこ?」
斉 籐「・・・・・・」
内 藤「ねぇ、どこ?」
斎 籐「呼ばれてますよ」
内 藤「はい?」
齊 籐「だから、診察室に・・・」
内 藤「君。私の腕を引っ張るのはやめたまえ。」
齋 籐「・・・・・・」
受付嬢「動かすのは難しいみたいです。・・・はい、わかりました。サイトウさーん、お入り下さーい」
内 藤「はい!」
一 同「・・・・・・」

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[136] Re[55]: 父と娘とその母 (お題:面白い) ボイラー室の主 2004/02/28(Sat) 08:10 [返信]



娘「ほっといてよっ。」


父「やれやれ、すっかり嫌われたようだな。」
母「あの子も難しい年頃だから。」
父「そうだな、昔は面白い年頃だった。」
母「そうだったわねえ。」
父「読んでいる雑誌も「エロトピア」とか「幼女愛好」だったのに
今じゃすっかり面白くなくなって。なんだねあの蟹文字の雑誌名は。」
母「今時英語のことを蟹文字って言わないでくださいよ。」
父「あんなつまらない雑誌ばかり読んでいるから難しい年頃になるんだ。」
母「難しいって言っても「広辞苑」や「英和辞典」じゃないんですから。」
父「そうだな。しかし、雑誌で言えばコロコロやボンボンの足元にも及ばないな。」
母「なんだか懐かしいわね。」
父「そうだな、昔ママと出会った漫画研究会では、来る日も来る日も
さまざまな同人誌を出版していたものだな。」
母「そうね、ただその場の思いつきで出版していたわね。」
父「ああ、若かったなあ。」
母「若かったわねえ。」
父「そうそう、思い出すなあ、『確かにエロだが、描いた本人以外は
絶対にキャラの位置がわからないのが唯一の欠点』といわれた綾波萌え本。」
母「ページ数がたった一枚しかないコメットさん本の
出版もしたわ。 」
父「ああ、面白かったなあ。」
母「面白かったわね。」
父「それに比べたらなんだあの子は。あれくらいの表現の雑誌を
読んでるくらいで難しい年頃とは片腹痛いわ。」
母「そうね、片腹痛いわね。」
父「まったく片腹痛すぎて腹が減ったよママ。」
母「そうね、ご飯にしましょうか。」
父「おーい、ご飯だぞー。」
娘「うるさいわねっ!ほっといてよっ!」
父「まったく面白くない年頃のくせに。」
母「そうね、面白くない年頃の分際でねえ。」
娘「ああ…家出したい…。」

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[135] Re[32][29]: 奇跡 (お題:難しい) ボイラー室の主 2004/02/28(Sat) 07:53 [返信]

聖書には不完全にしか記述されていないイエスのプライベートでの奇跡の数々。


○道で拾った藁に、あぶをくくりつけて遊んだ。

○そのあぶをミカン売りの女の子供が欲しがったので、ミカンと交換してあげた。

○呉服屋の男が喉が渇いてへばっていたので、ミカンをあげたら立派な布をくれた。

○馬が倒れて困っている人がいたので、布と交換しようと言ったら快く応じてくれた。

○馬肉屋に持っていくと、なんかすごい馬だったらしく、一個の宝石と交換してくれた。

○その宝石はトルマリンといい、幸運を与えてくれる宝石だった。

○試しに宝くじを買えば大当たり。3億円の現ナマがイエスの手に。

○札束風呂に入り、美女を両脇に抱えて写真撮影。

○どんな有力者も、札束で右の頬を叩くと左の頬を差し出した。

○いつしかカリスマ的な存在となり、国家に対しても大きな影響力を持つ存在となった。


イエスが当時の民衆に支持されたのは「難しい事言ってても、なんだかんだでチップをはずんでくれる」ゆえだったという。


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[134] Re[13][20] : こどもの十大疑問集 (お題:難しい) ボイラー室の主 2004/02/28(Sat) 07:34 [返信]

○赤ちゃんはどこから来たの?

○パパはママのどこが好き?

○結婚ってなに?

○好きだから結婚するの?

○お金持ちが美人と結婚するのはどうして?

○ママのパパはお金持ちなの?

○ママのパパが死んだら、そのお金はどこに行くの?

○じゃあ、ママが死んだら?

○じゃあ、パパも死んだら?

○人間ってどうやったら死ぬの?

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[133] Re[122]: バトルロワイヤル(類似品につきご注意ください) (お題:面白い) ボイラー室の主 2004/02/28(Sat) 06:46 [返信]

「今日は、皆さんにちょっと話し合いをしてもらいます。」
教師が言った。
クラスメート同士による話し合いゲーム「バトルロワイヤル」の開始宣言だった。

半ばパニックになりながら、七原秋也たち3年B組のメンバーはゲームのステージである島の方々へと散っていった。
手に手に支給された筆記用具を持って・・・・・・。

しかし、
何かが違っていた。
なんだかおかしかった。
七原は歩きながら、手にした筆記用具を見つめ首をひねった。

「話し合いの・・・はずだよな?」

5時間経っても6時間経っても会議発生の放送もなかった。

唐突に山本和彦と小川さくらのカップルと出くわした。
お互いギクリとしたが話し合う気は感じない。緊張した空気が流れた。

「おい・・・」

「お前はバナナはおやつ派か!?デザート派か!?」

突然の山本の問いに、七原はついに始まったのかと緊張した。

「・・・おやつ派だ。」

「よかったぁ〜〜」

ほっとした空気が流れる。どうやら二人もおやつ派らしい。
さらに歩き回るうちに、三村信史と瀬戸豊と合流、さらに桐山和雄のグループ、相馬光子のグループ、そして中川典子とも合流した。

結局、クラス全員が揃ってしまった。
「何かおかしいよなあ」
「おかしい。話し合う雰囲気じゃないもんなあ」
「なんか違うんじゃねえ? これ」

「どう思う?」
クラス1頭の切れる三村信史に意見が求められた。
彼ならどんな難しい問題も解いてくれるはずだった。

三村は言った。
「違和感の原因を知る為、リストを作ろう」
「リスト?」
「ああ。全員の筆記用具のリストを作ればこのゲームに隠された何かがわかりそうなんだ」
よくわからなかったが、三村のやる事にまちがいはないはずだ。
全員が賛同した。
出席簿順に並んで各自の筆記用具を申告し、リストが完成した。

香川県城岩町立城岩中学3年B組
男子
1番 赤松 義生 フィリピンバナナ
2番 飯島 敬太 台湾バナナ
3番 大木 立道 バランゴンバナナ
4番 織田 敏憲 コフス・ハーバー・バナナ
5番 川田 章吾 ミンダナオ島バナナ
6番 桐山 和雄 黄金天宝仙人バナナ
7番 国信 慶時 シキホール島バナナ
8番 倉元 洋二 石垣島バナナ
9番 黒長  博 集集線バナナ
10番 笹川 竜平 樟州バナナ
11番 杉村 弘樹 竹崎バナナ
12番 瀬戸  豊 アグタイ
13番 滝口優一郎 セニョリータ
14番 月岡  彰 リンキッド
15番 七原 秋也 小笠原バナナ
16番 新井田和志 旗山バナナ
17番 沼井  充 カンペーンペッバナナ
18番 旗上 忠勝 ツンドク
19番 三村 信史 モラード
20番 元渕 恭一 サバ
21番 山本 和彦 ジャイアントキャベンディッシュ

女子
1番 稲田 瑞穂 冷凍バナナ
2番 内海 幸枝 バナナ・オ・レ
3番 江藤  恵 焼きバナナ
4番 小川さくら バナナの皮
5番 金井  泉 バナナのマーマレード
6番 北野 雪子 バナナカレー
7番 日下友美子 バナナチップス
8番 琴弾加代子 バナナカステラ
9番 榊  祐子 バナナのビール衣揚げ
10番 清水比呂乃 バナナとハムと洋葱のグラタン
11番 相馬 光子 バナナ&チェリー
12番 谷沢はるか バナナイカ
13番 千草 貴子 マジカルバナナ
14番 天堂 真弓 とんでったバナナ
15番 中川 典子 大阪バナナホール
16番 中川 有香 熱川バナナワニ園
17番 野田 聡美 BANANAFISH
18番 藤吉 文世 バナナマン
19番 松井 知里 僕たちのアナ・バナナ
20番 南  佳織 ウッディ・アレンのバナナ BANANAS
21番 矢作 好美 80とおり世界一周 〜バナナ息子は親孝行!

「やはりそうか」
三村がつぶやく。
「みんな、オチは既に読めたと思う」
「そういうことかい。難しく考えて損したぜ」
川田章吾が苦笑する。
「ど、どういうこと?」
国信慶時が問うと、三村は全員を見回した。
「支給された武器はすべてバナナ。そこから導かれる結論はひとつしかない」
「だから、な、何だよ?」
国信慶時の再度の問いに、三村は大声で答えた。
「これは『バトルロワイヤル』じゃない。『バナナロワイヤル』だ」

「バ、バナナロワイヤル?」
全員が息を呑んだ。

「なんだ、そりゃ」
「バナナだけで話し合う、話し合いゲームだ、ろうね」

「馬鹿にしてんのか」
「ふざけんじゃねーぞ」
「気合入んねーよ」
「鉛筆を削らさせろ」
みんな口々に不満の声を上げた。
せっかくの話し合いゲームがだいなしだった。

「期待させて肩すかしする。これが大人たちのやり方かよ」
「ざけやがって、みんなで文句言いにいこーぜ」
全員で廃校にいる教師たちに文句を言いにいくことにした。

廃校に入り、教師がいる教室を覗く。
しかし、そこにあったのは意外な光景だった。
ビートたけしに似て武田鉄也にも似たマヌケ顔を歪ませた教師が倒れていた。
周囲には企画協力の弁士全員が倒れている。

そばのバナナの木の上では大きなバナナがゆらゆら揺れている。
落下事故のようだった。

「生きてるのか?それとも死んでるのか?」
七原がつぶやく。
バナナと教師を交互に見くらべながら中川典子が速攻で答えた。

「バナナだけに、そんなバナナ」

全員のバナナが中川典子に向かって投げつけられた。

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[132] 男の横顔 (お題:面白い) 週刊魚魚 2004/02/28(Sat) 06:04 [URL] [返信]

「ザウルよ、ザウルよ…」
「はっ、御前に。ゲルドリッツ大総統様…」
「新しい地球征服計画のほうはどうなっておる?」
「はっ、すでに計画は始まっております…ご覧くださいませ。」
(巨大なスクリーンに作戦図が大写しに)
「これが新たな計画、人類木綿豆腐化計画でございます。」
「ほう…どのような計画だ。」
「はっ、大都市への水供給施設であるダムに、我らの開発した
人間木綿豆腐化ウィルスをばらまき、人類を木綿豆腐化すると
いうものです。あとは人類を麻婆豆腐にしようが、揚げ出し豆腐に
しようが、大総統様の思うがまま… 」
(得意げなザウルの顔がスクリーンに大写しに。)
「フッ…面白い。だが、失敗した時には…わかっておるな。」
「はっ、おまかせくださいませ、大総統様。」



「なんだって!大悪魔党ゴルカールめ、そんな計画を立ててやがったのか!」
「なんという恐ろしい奴だ、降魔将軍ザウル!」
「降魔将軍ザウル…その百面相を正義のために使えば、平和を乱すものなど
現れないであろうに …惜しい奴だ…」

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[131] Re[64][62]: 偽の名医の問題 (お題:難しい) ボイラー室の主 2004/02/28(Sat) 05:53 [返信]

こともあろうか、事件は天羽志緒の探偵事務所で起こった。
はじめに気が付いたのはもちろん、少年助手の正太郎くんだ。
今日もいつものように事務所の扉を叩いたが、返事がない。
そればかりか、常に扉に挟んであるはずのリボンが床に落ちている。
(このリボンは、留守中に誰かが入って来なかったか確認するための天羽探偵のトラップである。
挟まったままなら「誰も来なかった」。床に落ちていたら勿論「そういう意味」である。)
そして扉を開けた時の違和感。
普段なら「朝の挨拶」と称された天羽探偵のディープ・キスが襲ってくるのだが、今日に限り、それも無い。

「天羽先生・・・?いらっしゃいますよね・・・?」

事務所の奥を覗き込む正太郎少年。
それを見て、少年は思わず「あっ」と声を漏らした。
書類が散らばり、インテリアは壊れ、引き出しはひっくり返されていた。
普段は整然としているはずの探偵の机が、めちゃめちゃにされている。
丸まっている紙を拾い、広げてみると『死ね』『許さない』『誰にも渡さない』等、
わけのわからない文字が殴り書きされていた。

「ひどい・・・誰がこんなことを・・・」

探偵という職業柄、天羽志緒には敵が多い。
逮捕された犯人たちももちろん、商売敵からの妬み、そねみ。
警察の中にも彼女を疎ましく思っている人間は多い。
事件に関わった関係者も含めれば、もはや特定するのは不可能に近い。
そして、その部屋の中に天羽志緒の姿が見えないことが、正太郎少年をひどく不安にさせた。

「先生!先生!どこにいるんですか!?」

正太郎少年の叫びは、むなしくもガラスに跳ね返って落ちる。

「先生!先生!先生!」

ひとしきり叫ぶと、少年はその場に座り込んだ。
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせる。
天羽探偵がいつも、少年に言い聞かせているセリフだ。
「大丈夫だから、少し落ち着いて。」
そう言って、ふいに唇を奪われる。小一時間奪われる。
天羽探偵の事を考えると、少年は少し落ち着きを取り戻した。

「そうだ・・・落ち着かなきゃ。そうだ。
・・・こんな時、天羽先生だったらどうするだろう。」

「正太郎くんは探偵志願なんだ。ふ〜ん」
初めて会ったときの事が思い出される。
妙なプレッシャーと女性の香りに、心臓がドキドキしたのを覚えている。
「だったら、私が色々教えて、あ・げ・る。」
そうだ、と正太郎少年は思い出した。
こういう時、一番大事なのは、現場をよく見ること。観察することだ。

「うん、やってみるよ、天羽先生。」

正太郎少年は、思い立って、部屋を調べることにした。
まず、一番の手がかりは「丸められた紙」である。
恐らく犯人が残したものだろう。
そう踏んで、正太郎少年はそこらじゅうに散らばっている紙を広げ始めた。

「・・・なんだこれ?」

『許さない。正太郎くんは絶対に渡さない』
『星川の野郎、調子に乗りやがって』
『正太郎くん。ねえ、正太郎くん・・・』

「あーーー、よく寝た!」

突然、部屋の隅の乱雑な書類の山が盛り上がって人になった。
名探偵・天羽志緒その人である。

「天羽先生!天羽先生!良かった!!」

躓きながら駆け寄る少年を、探偵は優しく抱きとめる。

「おはよ、正太郎くん。ちょっと寝坊しちゃったみたいね。はい、朝の挨拶」

突然襲う、いつもの唇の感触。
ホッとした安堵からか、自然に涙がこぼれた。

「何?どうしたの。泣く事ないじゃない。」

少年の意外な反応に、「朝の挨拶」はいつもよりも早く終わった。

「先生・・・お酒くさいです・・・」

大人って難しい。


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