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【大】（前22〜22）「ちんのパパはこのくにをつくったとってもえらい
ひとなんだじょ。ちんも２ばんめのこうていでえらいんだじょ。ちんの
しごとはパパからもらったこのくにをおおきくおおきくすることなんだ
じょ。ちんはこっかなんだってパパはいつもいっていたじょ。だからち
んはいっぱいいっぱいたべておおきくおおきくなるんだじょ。」滅亡。

１９４５年４月７日、戦艦大和は、坊ノ岬沖で米空軍の猛攻を受けていた。

「右舷に魚雷３本命中、浸水します！」
「艦橋直下に被弾、副砲大破！」

「艦長、もはやこれまでです。私も艦長のお供をします」
「君はまだ若い、退艦したまえ」
「いえ、先に死んでいった部下や戦友達に申し訳が立ちません」
「そうか……最後の手段を使う時が来たようだな」
「最後の手段？」

「君は、この大和の内部で秘密の工事が行われていることを知るまい」
「そ、そんなことがあるんですか！」
「大和の内部に、もうひとつの大和を造る工事だ」
「信じられません。それはもう完成しているのですか？」

艦長は、手元の赤いボタンの３重ロックを解除した。
押されたボタンが慌ただしく点滅を始めた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
なんと大和の艦体の外壁が崩れ始め、海に落下してゆく。

「おおっ、これは！」

大和を３分の２くらいに縮小したような、傷ひとつない艦体が爆煙の漂う海に浮いていた。

「艦長、まさかこの船は…」
「何だね？」
「大和を小さくしただけなんですか？」
「中味の方が大きいマトリョーシュカはあるまい」
「いやその、そういう意味ではなく、何かこう特技のようなものはないんですか？」
「特技？」
「たとえば……空を飛ぶ、とか」
「飛ばんよ」

戦艦大和（小）、午後２時２３分轟沈。

「おい！話が違うじゃないか！『登録だけなら無料』ってサイトに書いてるあるのになんで
こんなに請求が来るんだ！」
「ああ、それはですね『無料』じゃなくて『無量大数』の書き間違いでして。どうもすいませんねえ。
なにせウチのサーバは無学な上にうっかり者でして…」

　　　　　　　　　　 大リーグボール開発の軌跡

大リーグボール１号：打者のバットにボールを命中させ、打ち取る魔球
大リーグボール２号：土埃でボールを隠す「消える魔球」
大リーグボール３号：打者のスイングの風圧でバットをよけて通る魔球
大リーグボール４号：投げたボールが何個も見える「蜃気楼魔球」
大リーグボール５号：静電気がビリッとくる魔球
大リーグボール６号：バルサンを焚く「煙幕魔球」
大リーグボール７号：プラズマで発火する「燃える魔球」
大リーグボール８号：Tシャツから飛び出る「平面魔球」
大リーグボール９号：ホームベースが六角形になる魔球
大リーグボール１０号：打つと軽い尿漏れが起きてしまう魔球
大リーグボール１１号：タンクを背負ってビールを売りに来る魔球
大リーグボール１２号：打者のバットに羽化寸前のセミを止まらせる魔球
大リーグボール１３号：打者のユニフォームにキスマークをつける魔球
大リーグボール１４号：スコアボードの得点を書き換えてしまう魔球
大リーグボール１５号：盗んだバイクで走り出す魔球
大リーグボール１６号：あの娘のハートがドキドキしちゃう魔球
大リーグボール１７号：大事なときに限って、必ず目覚し時計が止まってしまう魔球
大リーグボール１８号：若さゆえ意地を張りすぎてあの娘に届かなかった魔球
大リーグボール１９号：財布を忘れて買い物に行ってしまう魔球
大リーグボール２０号：打者のヒザがカクンッとなる魔球
大リーグボール２１号：ポッキーのＣＭ曲が頭から離れなくなる魔球
大リーグボール２２号：２ちゃんねるに実名が晒される魔球
大リーグボール２３号：自分と全く同じ服装の人をよく見かけるようになる魔球
大リーグボール２４号：学校を休んだ日に限って、給食にプリンが出てしまう魔球
大リーグボール２５号：洗剤を持って読売新聞の購読をうながす魔球
大リーグボール２６号：給料の三か月分を捧げる魔球
大リーグボール２７号：メニューの写真と実際に運ばれてくる料理の差がちょっと大きくなる魔球
大リーグボール２８号：ドラゴンクエストのデータが飛ぶ魔球
大リーグボール２９号：納品書にハンコを要求する魔球
大リーグボール３０号：王手飛車取りをくらう魔球
大リーグボール３１号：注文していないのに寿司が20人前届く魔球
大リーグボール３２号：筋肉痛が二日後にやってくる魔球
大リーグボール３３号：夕食のメニューが１週間カレーになる魔球
大リーグボール３４号：娘が一緒にお風呂に入るのを嫌がるようになる魔球
大リーグボール３５号：クリックする瞬間に、微妙にマウスポインタがずれる魔球
大リーグボール３６号：取引先相手の名前が思い出せなくなる魔球
大リーグボール３７号：ここ数年ご無沙汰なのに妻が妊娠する魔球
大リーグボール３８号：九九の７の段が怪しくなってしまう魔球
大リーグボール３９号：ダイエット食品の食べ過ぎで太る魔球
大リーグボール４０号：加齢臭が気になる魔球
大リーグボール４１号：蔦の絡まる魔球
大リーグボール４２号：コサックダンスを踊る魔球
大リーグボール４３号：帽子からハトが出てきてしまう魔球
大リーグボール４４号：自動販売機に入れたコインが、戻ってきてしまう魔球
大リーグボール４５号：貴様どこの馬の骨だ！と娘の彼氏を怒鳴りつける魔球
大リーグボール４６号：大川隆法の著書を薦める魔球
大リーグボール４７号：「あ、自分ってちょっとがんばりすぎてるかも」と思わせる魔球
大リーグボール４８号：打つと労働基準局に駆け込む魔球
大リーグボール４９号：常にぼんやりとした不安につきまとわれるようになる魔球
大リーグボール５０号：ホテル備え付けのゴムに穴が開けられてしまう魔球
大リーグボール５１号：職場で出るお茶に雑巾の絞り汁が入っている魔球
大リーグボール５２号：ピッチャーの肩に乗ったオウムが「オマエ死ヌデ」を繰り返す魔球
大リーグボール５３号：ペリーが来航する魔球
大リーグボール５４号：血糖値と血圧の上がる魔球
大リーグボール５５号：コントを始める魔球
大リーグボール５６号：ハエを箸でつかむ魔球
大リーグボール５７号：小林幸子の今年の衣装が気になる魔球
大リーグボール５８号：ゴムひもを売りつける魔球
大リーグボール５９号：国会議事堂の場所を「新宿駅から歩いてすぐだよ」と教える魔球
大リーグボール６０号：徳川埋蔵金を見つけてくる魔球
大リーグボール６１号：打者の肺に影があると指摘する魔球
大リーグボール６２号：代表取締役魔球
大リーグボール６３号：なかなか洗濯物が乾かなくなる魔球
大リーグボール６４号：ボールの縫い目を数えさせる魔球
大リーグボール６５号：年金未納を暴いて打者を困惑させる魔球
大リーグボール６６号：遺伝子組み換えの魔球
大リーグボール６７号：打ったはずがいつの間にか背後を取られてしまう魔球
大リーグボール６８号：発酵をはじめる魔球
大リーグボール６９号：ウホッ！いい魔球
大リーグボール７０号：ペ・ヨンジュンのごとき微笑を浮かべる魔球
大リーグボール７１号：ブレス産鳩のローストコニャック風味・野菜のヌイユ添え魔球
大リーグボール７２号：小指を立てて歌う魔球
大リーグボール７３号：箱根からくり細工の魔球
大リーグボール７４号：中尾彬と江守徹の区別がつかなくなる魔球
大リーグボール７５号：同居の嫁が作った味噌汁の中から出てくる魔球
大リーグボール７６号：知り合いに政治家がいる魔球
大リーグボール７７号：川の上流からどんぶらこと流れてくる魔球
大リーグボール７８号：時折ふらりと現れては小遣いを無心していく魔球
大リーグボール７９号：「持病の癪が」と呟いて打者の同情を買う魔球
大リーグボール８０号：ぶぶ漬けをはんなりとした笑顔で勧める魔球
大リーグボール８１号：連帯保証人になって首が回らなくなる魔球
大リーグボール８２号：犬に嫌われるようになる魔球
大リーグボール８３号：葉のついたミカンを乗せた魔球
大リーグボール８４号：老いらくの恋に落ちてしまう魔球
大リーグボール８５号：打者の目の前で異星人にアブダクトされる魔球
大リーグボール８６号：プラチナリングと不埒な妊婦は何となく似ている魔球
大リーグボール８７号：和田アキ子の誕生日会に呼ばれる魔球
大リーグボール８８号：耳のほくろから長い毛が生えてくる魔球
大リーグボール８９号：「ぶらり途中下車の旅」ロケ隊が総武線に乗ってやってくる魔球
大リーグボール９０号：打つと東慶寺に駆け込む魔球
大リーグボール９１号：猫にも嫌われるようになる魔球
大リーグボール９２号：葵の紋が浮き出る魔球
大リーグボール９３号：動機は２０年前の事件だった魔球
大リーグボール９４号：絵に描いた魔球
大リーグボール９５号：妻が自分に生命保険を１億円かけていることを知ってしまう魔球
大リーグボール９６号：通販で買った商品が更に安くなってしまう魔球
大リーグボール９７号：南アルプスの天然魔球
大リーグボール９８号：暗証番号を聞き出そうとする魔球
大リーグボール９９号：般若心経が浮き出る魔球
大リーグボール１００号：うんこの臭いがする魔球
大リーグボール１０１号：打つと凄まじい悲鳴をあげ、その声を聞いたものは死ぬと言われる魔球
大リーグボール１０２号：福引き５等賞品がティッシュ１箱なのに、大当たりの鐘を鳴らされる魔球
大リーグボール１０３号：睡眠時無呼吸魔球
大リーグボール１０４号：触るものがすべて金になってしまう魔球
大リーグボール１０５号：「地上の楽園に連れて行ってやる」と甘言を囁く魔球
大リーグボール１０６号：糸を引く魔球
大リーグボール１０７号：本塁上にローマ法王が現れる魔球
大リーグボール１０８号：煩悩に身をまかせてみる魔球
大リーグボール１０９号：世界遺産に登録される魔球
大リーグボール１１０号：ボケる魔球
大リーグボール１１１号：確変で大当たりする魔球
大リーグボール１１２号：ヒットを打つたびに１００日ずつ寿命が縮まる魔球
大リーグボール１１３号：海が割れる魔球
大リーグボール１１４号：巨大なタピオカになる魔球
大リーグボール１１５号：バハムートを呼び覚ます魔球
大リーグボール１１６号：トンカツを頼んだら味噌ダレがかかって出てくる魔球
大リーグボール１１７号：人間っていいなと思う魔球
大リーグボール１１８号：過去の記憶があやふやになる魔球
大リーグボール１１９号：脂症の魔球
大リーグボール１２０号：トイレ（大）の最中に玄関のチャイムを鳴らす魔球
大リーグボール１２１号：沖ノ鳥島を隆起させる魔球
大リーグボール１２２号：世界の中心で愛を叫ぶ魔球
大リーグボール１２３号：地獄の底から森繁を召還する魔球
大リーグボール１２４号：孫の運動会当日朝に、ビデオの三脚が見つからない魔球
大リーグボール１２５号：地球を一周する魔球
大リーグボール１２６号：平将門の呪いをかける魔球
大リーグボール１２７号：年寄りを大事にせん奴は・・・と説教する魔球
大リーグボール１２８号：球場がお釈迦様の掌になる魔球
大リーグボール１２９号：ヴェスヴィオ火山が大噴火する魔球
大リーグボール１３０号：ふりだしにもどる魔球
大リーグボール１３１号：万里の長城を真っ直ぐにする魔球
大リーグボール１３２号（未完成）：過労により飛雄馬、星になる（享年１３２歳）

だいのじ 【大の字】
「大」の字の形。特に、人間が両手両足を大きく広げた姿をいう。
「―になって寝る」

たいのじ 【太の字】
「太」の字の形。特に、男性が両手両足を大きく広げた姿をいう。
「―になって寝る」

ん。。。ふあぁぁ。
おぉ。もう岸に着いたのか。

なんだいそう急かすなよ。
すぐ降りるよ。


え？渡り賃を払ってない？
十文だって?!

あぁ、はいはい。払いますよ。


あれ、一文半しかねぇや。

しょうがないなぁ。
いいかい、よくお聞き。

ここにある一文はただの一文じゃあない。
世にも珍しいもんなんだよ。

本当は裏にある刻印が表に
表にある刻印が裏にあるんだ。

ほれ、ほれ。よく見てみろ。
だろう。間違いないだろう。

本当は五十文はするもんなんだが
これを特別に十文の渡り賃として渡しとくよ

なぁに。いいって。とっときな。礼には及ばんよ。
ここであったのも何かの縁だよ。

飛び跳ねるなって、おちるぞ


俺は急ぎの用があるんで、
それじゃあな。達者でやれよ。

。。。おい！そでを離せよ。
え？ほかのと混ざって分からなくなっただぁ。

おいおい、泣くなよ、いい年して。
分かったから、鼻を拭くな。俺のそでで。
ばら撒くなって、金を。

あれは「只の一文」ナンだからよ

･･･タイトルは「これは嘘ではない」としているのだから、「只のネタだ」という発言は真であると考えられる。しかし、「只のネタだ」という書き込みはネタにも何もなっていない只の書き込みであるから、偽、嘘である。しかし、それではタイトルの「これは嘘ではない」と矛盾する。これをどのように考えるべきか。･･･
：「小学生にも分かるゲーデルの哲学」、鷽新書、35頁から抜粋。

只のネタだ。

■コガネクワカタ
参照
　学名：Allotopus japanica golden
　古来よりその美しさと希少さから珍重される。特にこのクワガタを好んで集めた豊臣秀吉が、捕獲した者の年貢を免除したことから「只鍬形」とも呼ばれる。１６８０年代、生類憐れみの令により捕獲が禁止されると激増、価値が暴落しタダ同然となった。

ただならぬ雰囲気。
青ざめた顔に脂汗が浮かび、視線はもはや現し世を見てはいなかった。
２８分１８秒の死闘もむなしく、あわれな犠牲者に運命の時が訪れた。
「うぶっぶばっぶぶぼばぶべばべおべぶべらもげげげげーーーー！！」
「残念、リバース！ではカブトムシの幼虫丼１０人前３万円戴きます」