「349,878円引くことの351,998円は……、マイナス2,120円かぁ。ああ、また赤字。切りつめられるところは全部切りつめてるのにねぇ。これじゃあ正月の里帰りもできないかなぁ。ウーン」

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「あら、やだ。これ、信助の期末テスト。18点？ ちょっと待ってよ。あれだけ勉強しなさいって言ったのにまた赤点なのぉ。あの子、遊んでばっかりで高校行けるのかしら。困ったなぁ。ウーン」

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「もうすぐ１時ね。いつもいつも午前様でいやになっちゃう。接待は男の仕事だぁ、なんて怒鳴り散らすけど、いったいどこで飲んでるんだか。やっぱり、他に女でもできたんじゃないかしら。ウーン」

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「母ちゃん、おれ、いろいろと考えて、学校の養護の先生にも質問したんだけどさ、やっぱ、タメイキのほうが健康的だよ」

「妙子、俺が悪かった。この論争は100％、おまえの勝ちだ。このとおり、俺と信助が手をついてあやまるから、タメグソはもうやめてくれ」

「わかればよい。タメイキにはタメイキの意味があるのじゃ。わかったらもう、私に不用意な論争を挑まないことじゃ。よいな」