Web 嘘競演 ▲嘘競演トップ
■投稿する
■クロニクル
■新規順リスト
■投票結果
■使い方
■番号順リスト
■最新作品
■感想(ラウンジ)
■検索
■お題とルール
■ツリー状リスト


<<Prev | (最新)
[174] おわり (お題:面白い) Shi.Ma.Chu 2004/02/29(Sun) 01:01

みなさん。自分の作品に自信はありますか?
安易な流れに逆らい、自らを苦しめてこそ、満足感も大きいでしょう。
一週間の間、お疲れさまでした。

それでは、終了して下さい。

<<Prev | (最新)

<<Prev | Next>> [Up(52)]
[173] Re[52]: 腹黒い (お題:面白い) F.E.L.(フェル) 2004/02/29(Sun) 00:59 [返信]

さて、感想で「あれ、面白かったです」などと書き込んで削除される人は
出るのでしょうか?
今からとっても楽しみにしています>ALL

<<Prev | Next>> [Up(52)]

<<Prev | Next>>
[172] その真相 (お題:難しい) ksg 2004/02/29(Sun) 00:58 [返信]

「へえ、どうもごめんください。旦那はいらっしゃいますかい?」
「おう、八か。まあ上がれ。今日はどうした?」
「へえどうも。ちょっと聞いて頂きたい話があるんですが、
 旦那はたしか、数字にはお強うございましたね?」
「お? おう、数字のことなら任せな。しかしお前が数字の相談とは似合わねえな」
「あたしもそう思うんですがね。
 熊の野郎がどうしてもお前が間違ってやがるって聞かねえもんで…」
「ははは。まあ話してみねえ」

「旦那はあたしの店を御存知でしょう」
「おう、あのあばらやな」
「放っといてください。いや、まあ、確かにボロですが。
 それで天井がもうボロボロで危ねえってんで、天井裏にすじかいを入れる
 ことにしたんです。こう、斜めに2本」
「ほうほう。それで?」
「熊の奴がそれぐらいなら訳はねえってんで、任したんですがね。奴の引いた図面を
 見たら、すじかいの長さを『2 丈 2 尺 3 寸と少し』と書いてやがるんです。
 『少しってのは何だい。ちゃんと書いてくれ』と言ったんですが、
 『この長さはぴったり何尺何寸とはならないから無理だ』と抜かしやがるんですよ。
 そんなことがありますかね?」
「おまえの店の間取りはどんなもんだい」
「へえ、間口が 2 丈の奥行きが 1 丈です」
「それじゃあおまえ、熊が正しいよ。どれ、ちょっと待ってろ……
 ……ほら、これだ」
「何ですかい、この本は? で…お…飯…?」
「でぃおふぁんとす、だ。数字に滅法強かった昔の人でな。
 その人がここにちゃんと書いている。
 『直角三角形の斜辺の長さの平方は、他の二辺の長さそれぞれの平方の和に等しい』」
「zzz…zzz…」
「寝るな!」
「ああ、ごめんなさい。何だか突然眠くなっちまったもんで」
「分からないなら素直にそう言え。つまり、さっきの例で言えば、奥行きの 1 丈と
 間口の 2 丈をそれぞれ平方して足す。平方というのは同じ数を 2 回掛け合わす
 ことだ。これを計算すると 2×2 + 1×1 で 5 になる。これは分かるな?」
「………へぇ」
「そうすると、斜めの長さは平方してぴったり 5 にならなきゃおかしい。ところが、
 この『平方して 5 になる長さ』というのはぴったり測れる長さにはならんのだ。
 2 丈 2 尺 3 寸 6 分 … とずうっと続いてしまってな」
「ずうっと続いたって、どこかで止まるでしょう」
「それが止まらないんだ。ずうっとどこまでも続いていく」
「ずうっとずうっと?」
「ずうっとずうっとどこまでもだ」
「そんなことがあるわけはねえ。旦那は冗談を言ってるんだ」
「困ったやつだな。斜めの長さってのはどこまでも続くことが多いんだ。
 まあ、ぴったり測れる長さになることもあるにはある。たとえば間口 3 丈、奥行き 4 丈なら
 斜めは 5 丈だ。3×3 + 4×4 = 5×5 だからな。間口が 12 丈で 奥行き 5 丈でもいい」
「なんだ、じゃあ、たまたまじゃないか。熊の野郎も大したことねえや」
「何を言っていやがる。こんなことは滅多にありゃしない」
「斜めがぴったりになる場合ってのは少ないんですかい?」
「いや…いくらでもある」
「それじゃ、あたしの方が正しいでしょう。今回は熊がツイてただけだ」
「わからんやつだ。ぴったりと測れない数の方が、世の中には多いんだよ。
 今度の話だって、平方が立方や 4 乗になれば、ぴったりになることはなくなる」
「なんですかい立方って」
「立方は 3 回、4 乗は 4 回掛け合わせることだ。つまり、3 回以上掛け合わせた数字
 同士の和と、他の数字を同じように掛け合わせたものとがぴったり一致することはない。
 ……と思う」
「『と思う』…?」
「い、いや、絶対にない」
「旦那……あっしにはよくわかりませんが、何か適当なことを言っていやしませんか?」
「そ、そんなことはないぞ。よし、その証明をここに書いてやろう。
 うーむ、む、む。………む?う?…………まあ、こんなものだろう。
 それじゃあ八、おれはちょっと用事を思い出したんで出かけてくる」
「エッ?旦那…?
 なんだ、行っちまったよ。どうも腑に落ちねえなあ。どれどれ?何を書いて行ったんだ?
 『…この定理の真に驚くべき証明を発見したが、ここに書くには余白が足りない…』?
 …うわっ逃げやがった。しかも逃げ方が汚ねえぞ!旦那!フェルマーの旦那!」

Andrew J. Wiles が 1995 年に「真に驚くべき」証明を提出するまでの 350 余年の間、
この一行は世界中の数学者達を悩ませ続けることになる。


<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>> [Up(167)]
[171] Re[167][166]: 新任教師の苦悩 (お題:難しい) dream99 2004/02/29(Sun) 00:51 [URL] [返信]

転入生のお知らせ
さ来月より以下の8名が1年2組に転入することになりました。

山田大樹(やまだ たいき)
山田大樹(やまだ だいき)
山田大樹(やまだ ひろき)
山田大樹(やまだ おおき)
山田大樹(やまだ まさき)
山田大樹(やまだ たいじゅ)
山田大樹(やまだ だいじゅ)
山田大樹(やまだ ひろじゅ)
山田大樹(やまだ おおじゅ)
山田大樹(やまた まさじゅ)


………新任教師山田の苦悩は、まだまだ深い



<<Prev | Next>> [Up(167)]

[HOME] [投稿] [新規順] [ツリー] [番号順] [最新] [投票結果] [クロニクル] [感想] [お題とルール] [使い方] [検索]