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| [180] トイレを巡る攻防――民事執行妨害 腹黒河 2000/12/17(Sun) 23:35 [URL] |
| 「トイレ貸して下さい」 早朝、中年の会社員が山本さん宅に訪れ、インターホンを鳴らして、大声で頼み込んだ。 この家の主は、眠い目で玄関のドアを開けた。会社員から会員証を見せられると、山本伸也（43）さんはただ、「はい」と答えるしかない。山本さんが答えると会社員はにやりと笑い、悠々と家に上がり込み、トイレに向かった。山本さんは唇を噛んだ。そして、会社員に聞こえないように独り言を言った。 「そのうすら笑いはそこまでだ」 山本さん宅はいわゆる新興住宅街だが、交通の便がよく梅田にも近い。ソフトウェア会社を営む山本さんは、この住宅を裁判所による競売（けいばい）で格安で購入した。強制競売された物件は、市場価格の六割程度で購入することができる。ところが、山本さん宅はたった三割程度であった。 「あの家はよく考えてみれば、あまりにも安かった。そこで気付かなければならなかった」 民事執行妨害――不良債権の肥大化に影響し、多くの都市銀行の破綻を招いた原因のひとつで、現代日本社会が抱える大きな病巣である。 抵当権を設定された債務が相当の期間返済が焦げ付いた場合、債権者は最後の手段として裁判所に「競売申し立て」を申請する。その申し立てが裁判所の審査を通ると（競売開始決定）、抵当不動産が差押えされる。買い受け人があらわれれると、抵当不動産が売却され、その買い受け人が納付した代金が抵当権者に順位に応じて配当される。 ところが、その強制執行をよく思わない者がいる。また、利用しようとする者がいる。甘い汁に群がるヤミ金融の連中や、強制執行される債務者も執行妨害に係わるケースもある。大事な自分の家が、売り払われるのを指をくわえて見ていられないということだろうか。 彼らの手口は、競売物件がアパートの場合、妨害者と債権者間でわずか月1万円ほどの短期賃借契約を結ぶ。そして、妨害者を追い出す為には、法外な敷金が設定されている。これだけでも、「怪しい住人のいる物件」となり買い手が付きにくい。妨害効果は抜群である。昔は、暴力団関係の組事務所の看板を掲げるなど暴力団を利用する事が多かった。暴対法施行後も、むしろ手口が巧妙化しているのが実状だ。 山本さん宅には、短期賃貸借のような設定はされていなかった。だが、敵の仕組んだ罠はさらに巧妙だった。前の持ち主との間に『トイレの会』という会員制の『有料トイレクラブ』の契約が設定されていた。例によって、山本さんから解約した場合、法外な違約金を払わなければならない。いわゆる『寄生虫型』の執行妨害だ。 「使用料一回わずか10円の契約です。間違えなく、執行妨害なのに裁判所や警察は何もしてくれない」山本さんは怒りで声を震わした。 しかし、山本さんも対抗手段を考え出した。昨日のうちに自宅のトイレを小学校のトイレを同じ間取りにした。会社員も戸惑っていたが、やがてひとつの個室に入った。会社員はネズミ取りに引っかかたも同然だ。近所の小学校から集められた、『精鋭』小学生が嬉々として会社員の入った個室を取り囲んだ。彼らは、木製の囲いを叩き出し、のぼって中を観察する者までいた。彼らは、数々の学級を崩壊させた小学生として、付近の教師たちから最も恐れられている。 「目には目を。私が送り込んだ精鋭部隊です」山本さんがサディステックな表情を浮かべた。 「あいつ、大便とこに入ったぞ」 「だっせぇー」 「あいつ、今日から『うんこ太郎』って呼ぼうぜ」 「そうや、うんこ太郎や」 「くっさー」 「みんな気を付けろ、くっさい『うんこ太郎』菌がうつるぞ！」 小学生たちはタワシや柄付きブラシを投げ込もうとした。それどころか、水道からホースを持ってくる者までいる。耐えられなくなったのか、会社員が出てきた。彼は目に涙を浮かべていた。 「お前らなんかみんな死んでしまえっ！」 会社員は大声で叫び、山本さん宅を飛び出した。ベルトを締めずに。 「探偵に調べてもらったですがね、あの人小学校の頃、よくイジめられたんですよ。昔のことを思い出したんでしょうね」 山本さんは勝者の笑みを浮かべた。会員の多くは、サラ金に困る会社員だ。事実、このような方法で多くの会員が来なくなった。 しかし、この『精鋭部隊』は、山本さんに小学生としては考えられない応酬を希望するという。筆者が疑問に思うと、山本さんはこう答えた。 「この子らが、私が面倒見ないとカツアゲやバイク強盗などもっと悪い事をするのではないでしょうか？」筆者は答えることができなかった。 翌朝もインターホンが鳴った。山本さんがドアを開けると、若い女性と幼稚園の制服を着た子供連れだった。女性は会員証を見せた。 「すいません、昨日来た青木の妻なんですが」母親は、子供を守るためか、バッグに催涙スプレーを忍ばしていた。山本さんに、わざとらしく見えるように。これでは、さすがに『精鋭』小学生を放つことはできない。母親の後ろで、子供が言う。 「ママ、うんこっ」 山本さんの戦いは続く。 |
| [179] 新しい発電 Belial 2000/12/17(Sun) 23:15 [URL] |
| 砂漠などではらくだや牛の糞を燃料にしている地域があります。 ところで、この地球上で最も糞を出してる生物はなにか？それは人間です。 アメリカのアリゾナ州にあるデリカット大学工学部のケント博士の研究班はこのたび人間の糞を燃料とする発電機関を開発しました。 この研究班の責任者であるケント博士は「人間のウンコを燃料につかえば、石油の消費量も下水処理に使われるエネルギーも減るし、今まで無駄にされてきた資源がリサイクルされるのでいいことづくめですよ。」と話しています。 しかし、一部の識者からは「これを行うためには全トイレを肥溜め式に作り変えなければならず、コスト面であまりにも高くなりすぎてしまう。」と懸念の声も出ています。 |
| [178] 格言集その４ faustus 2000/12/17(Sun) 20:11 |
| カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい。 昔の人はこう言った。アーメン、しかし私はあなた方に言う。 女王様のモノは奴隷に返しなさい。 奴隷の父：ベン・クエスト |
| [177] 格言集その３ ｆａｕsｔｕｓ 2000/12/17(Sun) 19:58 |
| 来た、見た、無かった （ベルサイユ宮殿にて） カエサル末裔：オソトデ・ソソー |
| [176] 格言集その２ faustus 2000/12/17(Sun) 19:51 |
| 循環型社会が受け入れられる世界が来る日も遠くないだろう。 文化学者：スカト・ローナー |
| [175] 格言集その一 faustus 2000/12/17(Sun) 19:42 |
| お釣りは多いほうが良いとは限らない。 トイレ学権威：ベン･ボトーニャ |
| [174] 新作情報 こうだい 2000/12/17(Sun) 19:04 |
| いつまでも若く美しい肌のために。 植物の優しさと泥の吸着性を兼ね備え、 天然のミネラルを豊富に含んだ新しい洗顔料です。 もちろん香料や表示指示成分は無添加、 アレルギーや皮膚過刺激の心配はありません。 ほのかに香る笹とユーカリの２タイプをご用意、 高い安全性を持つ確かな効果を実感してください。 |
| [173] 末路 moonay 2000/12/17(Sun) 18:25 [URL] |
| 人間が代謝するものの中で、どの穴から出るかによって受ける扱いは大きく異なる。母乳は乳児の健康にとって大切なものとされるが、大便は廃棄物として処理される。ただ、どちらの代謝物にしてもこれを愛好する成人が存在することは確かである。 |
| [172] Re[8]: 経済体制の推移 義眼 2000/12/17(Sun) 18:23 |
| これを便証法的唯物史観という。 |
| [171] 母の思い出 horagai 2000/12/17(Sun) 17:56 |
| 晩年の母はいつも排泄物で壁塗りをしていました。 一つ一つ手にとっては丁寧に塗込めるのです。 それはもう熱心に、物につかれたように集中しているのです。 母は若い頃は大変な美人でした。 王様は彫刻家に母の姿を彫らせ、自分が死んだら墓の中に その彫刻を一緒に葬るように命じたくらいです。 また母の美しい姿は国民にも広く愛されました。 人々は母を太陽の女神のように敬い、奉ったものです。 そんな母も年をとってきました。 しきりに昔の思い出話をするのに、 さっき食事をしたことも忘れてしまう始末です。 その頃からです。母が壁塗り作業を始めたのは。 でも母は最後まで誇りを失ってはいなかったと思います。 なぜならスカラベの母にとってそれは当然の仕事なのですから。 |