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[50] 一枚のポップから (もう一つのお題: ベストセラー) pamera 2003/12/04(Thu) 12:28

  「世界の中心で、愛を叫ぶ」

   この本は、出版社による大々的なプロモーションも行われなかったのに、
書店のポップが評判を呼び「草の根からの大ベストセラー」となったのだが...
   実は著者の親類縁者983人のすべてが本屋の店員であるという事は、
決して公にはされないのであった。
  
  


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[49] 講演会は始まらない (もう一つのお題: ベストセラー) pamera 2003/12/04(Thu) 11:18

 上司  「おい!先生はまだか!!」

 部下1 「は、はい。まだお見えになりません!!」

 部下2 「今日は先生の著作にちなんでガッツ石松 桜庭あつこから某国大統領まで
      豪華なゲストをお呼びしていると言うのに...」
 
 上司  「まったく、先生もお節介なんだから。地下鉄の車内で化粧して
      くっちゃべってる女子高生なんてほっておけばいいのだ」

 部下2 「でもそれを捨てて置けないのが先生の素晴らしいところなんで」

 上司  「しかし結局そのせいで未だそいつらと揉めてんだろ?」

 部下1 「ええ。どうも先生1人対女子高生4人らしくて。先生の注意の
      の一言に相手が逆ギレしちゃったらしいんですよお。でも
      先生にも意地があるんでどうにか解らせようと、引かないんですよお。」

 上司  「とにかく、このことについてはお客様がたには道が混んでて、とか
      なんとか誤魔化して納得させておけ。女子高生と揉めててラチが
      明かないなんて絶対内緒だぞ!!」

 部下2 「ハイ!それは絶対に。先生が”バカの壁”を壊せないなんて、絶対に」

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[48] 図解・ことわざ大辞典 (もう一つのお題: 文書) ボイラー室の主 2003/12/04(Thu) 06:41


 「木を隠すなら森の中へ」





  「人を隠すなら人の中へ」





「モノを隠すならMONOの中へ」


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[47] 遺産相続 (もう一つのお題: 文書) ボイラー室の主 2003/12/04(Thu) 05:20

ドアを開ける音。パチリとスイッチを入れると、天井のシャンデリアが光を落とし始める。
「まだ、誰も来てないみたいだな」
そう呟き、太郎は明るくなった部屋を改めて眺めてみた。
彫刻のほどこされた飾り窓。その隣にはカモシカの剥製。並べられた骨董品。
「徳川家光から授かった壺」
「宮本武蔵の描いた水墨画」
「若き日のゴッホの習作」
名札を見ただけでもなんとなく価値の高そうな品々。
これが自分のものになるかもしれないと思うと、静まっていた興奮が再び高まってくるのを感じた。
棚にあった一つの小さな皿を手に取ってみる。深いねずみ色の中に、赤や黄色のさまざまな細かい粉がちりばめられ、複雑な孔雀模様を象っている。表面には漆が何重にも塗られ、まるで冬の日の水たまりのような、透明な薄い氷が覆っているかのようだ。
皿を棚に戻そうとしたとき、太郎はツルリと手を滑らせてしまった。
間一髪、床に叩きつけられる前に手でキャッチし、胸に皿を抱きしめ背中で受け身を取った。
「・・・危ねぇ」
太郎は皿を棚に戻すと、ホッと息をついて近くのものにもたれかかった。
彼の体重を受けたものはゆっくりと傾き、ものすごい音とともに粉々に砕け散った。
「うわっ!」
慌てて名札を見てみると「推定3億円くらいの壺」というあからさまな名前が目に飛び込んだ。
「あああ・・・やばい。これはやばい・・・。」
為すすべもなく太郎がウロウロしていると、入ってきたドアの向こうから物音が聞こえてきた。
慌てて破片を拾い集め、自分のバッグの中に詰め込むと、太郎はもう一つの入り口から逃げるように去っていった。
入れ替わるように入ってきたのは、かなりの歳をとった老婆だった。
「・・・何か音がしたような気がしたけど・・・」
彼女は部屋を見回したが、誰の姿も見あたらなかった。
「気のせいかしらねぇ・・・」
そう言って彼女は年代物の暖炉に火を入れた。
そして木彫りのロッキンチェアーに腰をおろし、一息ついた。
彼女にとっては、見慣れた部屋である。
夫が亡くなってからもうじき1ヶ月が経つが、未だにこの部屋はそのままにしておいてある。
彼女も夫ももういい歳だったし、それなりの覚悟をしていたが、やはり先に死なれると寂しいものだった。
だからといって、別に感傷に耽るために毎日この部屋を掃除しているわけではない。
貴重品が数多く眠っているこの書斎は、せめて相続が片づくまでそっとしておこうと、要は便宜上の問題であった。
実際の話、いっさいがっさいの手続きが終わったら、彼女は家も土地も売り払ってどこか静かな所で暮らそうと思っている。
ふと老婆が目をあげると、古ぼけた化粧鏡のところに小箱が置いてあるのに気づいた。
毎日部屋を掃除している彼女にも、見覚えがないものであった。
開けてみるといつか夫からもらった指輪や、宝石の数々が保管されていた。
当時、彼女はあまり貴金属には興味を持たず、いつもその辺に放置しておいて無くしてしまう事が常だった。
しかし、他の愛情表現を知らない不器用な夫はそれを拾い集めて保管していてくれたのだ。
不覚にも彼女は涙をこぼしていた。
「・・・ひとつくらいなら」
すばやく部屋を見回した彼女は、ハンドバッグの中に宝石箱を押し込んだ。
「ひとつくらいなら、わからないし。いいわよねぇ・・・」
次の瞬間、聞こえてきたノックの音に、思わず彼女は飛び上がってしまった。
「は、はい!どうぞ・・・」
うわずった声で答えると向こうからドアが開けられ、スラリと背の高い男が入ってきた。
その背広の男は、老婆に深々と礼をした。
「お久しぶりです、トキさん。弁護士の松本です。この度は・・・」
「いえいえどうも、今日はよろしくお願い致します。お待ちしていたんですよ。」
「こちらこそ、よろしくお願い致します。ところで、他のご家族の方々は・・・?」
「まだ来てないみたいですねぇ。ちょっと見てきます。外は寒かったでしょう?どうぞ、くつろいで下さい」
そそくさと出ていく彼女を見送ると、弁護士は内ポケットから封筒を取り出した。
封筒の表面にはこれ見よがしに「遺書」と書いてある。
弁護士はためらわずに封を切ると、中の手紙を取り出した。
あらかじめ依頼主であるこの家の元主人と、そういう約束になっていたからである。
約束通り、律儀な弁護士は骨董品、相続品のリストと実際にあるものをチェックしていった。
徳川家光から授かった壺・・・宮本武蔵の描いた水墨画・・・若き日のゴッホの習作・・・
テーブルの上に遺書を置いて、部屋をぐるりと見ながらチェックしていく。
「ん・・・?『推定3億円くらいの壺』?」
ちょっと見回しても見当たらないので、弁護士は部屋の押入や引き出しを開けて探し始めた。
「本当にあるのか・・・こんなふざけた壺・・・?」
もう一度遺書を見ようとテーブルまで戻ると、なぜか遺書が見当たらない。
「あれ・・・?確かにここに置いたのに・・・あーっ!」
弁護士の目に入ったのは、暖炉でメラメラと燃えている封筒だった。
「か、風か?なぜだ!?まずい、これはまずい・・・!」
ドアの向こうから会話が聞こえる。どうやらあの老婆が帰って来たようだ。
「太郎、帰ってたなら声かけてくれればよかったのに」
「ごめん母さん、ちょっと用事があってさ・・・」
ドアの取っ手が動くと同時に、弁護士は腹を押さえて悲鳴をあげた。
「うわああああぁぁぁーーーーーっ!!」
「ど、どうしたんですか!」
ドアが勢いよく開けられ、二人が部屋に駆け込んできた。
「うっ!うぐっ!」
「松本さん、大丈夫ですか!」
「・・・はぁ、はぁ。だ、大丈夫です。・・・すみません、奥さん!」
「え・・・どうしたんですか」
「突然、黒っぽい服を着た暴漢が現れ、私の持っていた遺書を奪って逃げたのです!」
もう一つの入り口を指さして、弁護士は訴えた。
「なんですって!」
「くっそー!」
すぐに太郎はドアを開けて駆けだした。
「トキさん、ここで待っていて下さい。」
遅れて弁護士も後を追う。すると、庭の方から太郎の怒声が響き渡った。
「待てこらーーッ!」
物置の方から聞こえたので、弁護士は急いで中に駆け込んだ。
「太郎くん!」
「すみません、逃がしてしまいました・・・」
薄暗い物置の床には壺の破片が散らばっている。その中に太郎はたたずんでいた。
「こっ、この壺は!」
「俺があいつを見つけると、持ってた壺を取り落として逃げていきました・・・!くっそー!」
「えっ、嘘!?ほ、本当ですか?」
「ほ、本当ですよ!あっちです。」
「あっちに行ったのですか?」
「えっと・・・あっち、だったと思います。たぶん」
遅れて、老婆が物置に入ってきた。
「はぁ、はぁ・・・どうしたんです?」
「太郎くんが、暴漢を見撃したそうなんです」
「まぁ!怪我はないの?大丈夫?」
「大丈夫だよ母さん。それより、まだどこかに隠れているかもしれない・・・離れないで」
「太郎くん、あっちに行ったのですか?」
「ええ、あっち・・・かな。いや、こっちかも・・・」
「どっちなの?」
「ええと・・・」
「とりあえず、警察に電話しましょう!」
弁護士が物置を出ようとすると、太郎は慌てて壺を片づけはじめた。
「何をやってるんです君は!」
「・・・い、いや、危ないから」
「警察が来るまで、現場は保存しなきゃダメじゃないですか!」
「そ、そうですか」
「そうです。それに、持ち物や荷物も動かさないように。何が手がかりになるかわからないんですから」
その声に老婆が反応した。
「えっ・・・持ち物もですか?」
「もちろんです。いえ、別にトキさんや太郎くんを疑うとか、そういうわけではなくてですね・・・」
「と、とりあえず電話してきますね」
そう言うと、老婆は足早に立ち去った。
ふと弁護士がうしろに目をやると、きれいにホウキで床を掃いている太郎の姿があった。
「だから片づけちゃダメって言ったじゃないですか!!」
「え?何がです?」
「片づけたら、色々証拠とかなくなっちゃうってさっき・・・」
「あっ、そうなんですか!」
「そうなんですかって・・・!」
その時、老婆の行った方向から木綿を裂くような悲鳴と、ガラスの割れる音が響いた。
一瞬の後、二人は顔を見合わせて走り出した。
廊下で母親が倒れているのを見て、太郎は駆け寄って抱き上げた。
「母さん!大丈夫かい!」
「あわ、あわわ・・・」
どうやら腰を抜かしただけらしいと太郎は判断すると、素早くまわりを見回した。
床にはガラスの破片と、宝石類がちらばっている。
「いったい、どうしたんです?例の暴漢ですか?」
弁護士が落ち着いた口調で訪ねると、老婆はゆっくり話し出した。
「・・・あたしが電話をしようとして・・・ここの寝室の子機を使おうと思ったんです・・・。だからこの廊下を通らなきゃいけなかったんですけど・・・だって、玄関から入ったら遠回りになるじゃないですか・・・」
「大丈夫です、落ち着いて下さい」
「そして・・・そうです、ここで男と出くわしたんです。ああ・・・思い出すだけでも恐ろしい!本当に、殺されるのかと思いました。だって、あたしはそんなに早く走れないし、逃げようにもダメじゃないですか・・・」
「そうですね。それで、どうなったんです?」
老婆は恐怖にどもりながら続けた。
「いえ、ですから・・・あたしは思わず叫んだのです。だって、しょうがないでしょう?本当に恐ろしかったし、あたしにはそれしかできなかったんですもの・・・。とにかく、それで男もビックリしたみたいで、窓を破って逃げたんです。盗んだ宝石を落としながら・・・あたしはたまげて腰を抜かしてしまったので、どうしようもできないじゃないですか・・・」
「そうですね、それはしょうがないです。」
弁護士がなだめると、ようやく老婆は安心したような顔をした。
「とにかく、怪我がなくって良かったです」
太郎は母親を負ぶい、暖炉のある書斎まで運んでいった。
弁護士はあとから着いていったが、終始、考えこんでいた。
老婆が落ち着きを取り戻したのを確認し、炎で暖をとると、弁護士は慎重に切り出した。
「さて・・・では強盗の事ですが・・・」
素早く同時に母子は振り向いた。弁護士は続ける。
「とりあえず、目撃情報をまとめましょう」
「そうね。」
「・・・ここにいる全員が目撃したって事になるわけですよね、弁護士さん」
太郎の指摘に、弁護士は少しうろたえた。
「・・・そうです」
「弁護士さん、犯人はどんな服装でしたか・・・?」
「え、なんで私が」
「第一発見者じゃないですか」
「え、ええと・・・そうですけど・・・」
二人につめよられて、弁護士はたじろいだ。
「でも、お二人も見たんですよね?かなりの至近距離で・・・」
「は、はい・・・」
「見たわ・・・」
「どんな男でしたっけ・・・?」
「ええと、男・・・?」
「男・・・だったわよね?」
「あ、男じゃないかもしれなかったです!」
「ええ!?」
「あ、そうね!確かに」
「あっ!そういえばそうかも!」
「そう、女でした。男かなーって思しましたが、女だった・・・と思います」
「あたしも女だったと思うわ」
「俺も女だと思ってた。」
「ちょっと・・・区別しづらかったですよね」
「・・・そうね」
「・・・なんとなくね」
「で、服を着てたかな・・・」
「あ!着てたわ!」
「黒い服!」
「黒い?」
「黒かったかしら・・・?」
「黒・・・っぽい服だったような・・・」
「ああ、そうだ!黒っぽかった!」
「深いグレーね!間違いないわよ」
「それから、顔は・・・?」
「ええと、どうだったかしら・・・」
「なんか、わかりづらかった・・・っぽい」
「ああそうです!私もみづらかったんですよ!」
「マスクとか・・・つけてたのかしら?」
「ああ、もしかしたらサングラスとか・・・」
「あ、してたような気もします!」
徐々に犯人像があぶり出されてきたので、3人はノートにまとめてみた。
中肉中背の男っぽい女?
服を着ていた。黒っぽかったかもしれない。
マスクやサングラスをしていたような気もする。
「これでよし、と」
弁護士はいったん筆を休めて、また切り出した。
「次に、犯人の行動を確認しましょう」
「そうね・・・」
「まず、あの扉から入ってきた犯人は、私を殴りつけ、遺書を奪って逃げたのです」
「そして俺が追って行ったら、壺を落として逃げました」
「最後に宝石箱を落として窓をやぶって逃げたのよ・・・」
「ええと、という事は・・・」
「この部屋から最低、遺書と壺と宝石箱を持っていったって事ね?」
「えー・・・そうです。確かにそうでした!」
弁護士は思いだしたように叫んだ。
「まず私を殴りつけた犯人は、私の手から遺書を奪い取り、その辺にあった宝石箱をひっつかみ、大きな壺を抱えてものすごいスピードで出ていきました!」
「嘘ぉっ!?」
「確かなの!?」
老婆と息子が同時に叫んだので、弁護士は思わずひるんだ。
「えーっと・・・たぶん・・・。強く頭を殴られたので、よく覚えてないんですけど・・・」
「頭を殴られたんですか?」
「お腹を押さえてませんでした?」
「えっと・・・お腹も殴られました・・・とにかく、よく覚えてないんです・・・」
「そう・・・。いいわ、次に・・・?」
「俺が見たのは、壺を抱えた犯人が俺が叫ぶなり壺を取り落とし、廊下の方に逃げていったんです。あっそうだ、確かに右手に封筒、左手に宝石箱を持ってました!」
「本当ですか!?」
「そうなの!?」
弁護士と母親に同時に突っ込まれ、太郎は声をうわずらせて続けた。
「いや、物置の中はすっごく暗かったから・・・見間違えたかもしれない・・・。」
「え?物置は確か・・・」
「そうよ、開けたら蛍光灯が自動的に付く仕組みで・・・」
「というか、目にゴミが入ったんです。だから、封筒とか宝石箱とか持ってたかどうか・・・」
「そうですか・・・」
「目にゴミがねぇ・・・」
「それで!母さんは何を見たんだっけ!?」
「廊下でばったり犯人に出くわして・・・そうしたら宝石箱を落として窓を破って逃げ出したの・・・。そう、確か『遺書は手に入れたけど、壺は惜しい事をした・・・』とか言ってたわ!」
「遺書を手に入れた!?」
「壺は惜しい事をした!?」
息子と弁護士のあまりのリアクションに、老婆はきょとんとした顔を向けた。
「・・・え?今、何か言いましたかのう・・・?最近はとんと耳が悪くなって、ボケも進んじゃってねぇ・・・ああ、犯人が何を言っていたか?えーっと、思い出せないねえ・・・」
「トキさん!?」
「母さん!?」
その時、ドアをノックする音に、3人はいっせいに振り向いた。
「遅れてごめんなさい・・・ちょっと風邪ひいちゃって・・・」
ドアを開けた向こうには、中肉中背で黒っぽいスーツを決め、風邪用マスクとサングラスをしたこの家の長女が立っていた。

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[46] 流行 (もう一つのお題: 闘) 佐々木バレット 2003/12/04(Thu) 04:11



 只今、昼12時をちょい過ぎたとこ。
 こっちは寝起きだっつーのに、ブラウン管じゃ、黄色い声がキャンキャンわめきたてる。


  ソーデスネっ!
  ソーデスネっ!



 調子こいてるグラサンにチョーむかむか来たので、急遽オレ内BR法制定、施行。
 ホームセンターまで原チャかっとばして、例のブツとハンマー購入。

「えー今日はちょっと、皆さんに、殺し合いをしてもらいまーーす。」

 一つしかない生き残りの席をかけて、総勢48匹のたべっこ動物たちが互いに互いを殺し合う。

「こらそこぉぉぉ!私語をつつしめぇぇぇっ!!」
「禁止区域に入っちゃったみたいだなーー。先生、気を付けろって言ったろーー」
「一生懸命で前向きな奴って、先生嫌いなんだよなぁ。せっかく頑張ったのに悪いなーー」
「それじゃあ、今までに死んだ友達を発表するぞー」

 重い金属の塊を振り下ろし、破砕、破砕、破砕。
 だって仕方ないじゃーーん。ウサギもライオンもキリンもツチブタもハヌマーンラングールもグリズリーもアナコンダも、戦場なのに殺しあわないんだもーーんげらげらげら
 ぐしゃぐしゃぐしゃ。
 吹き飛ぶ破片のビスケット。



 ぐしゃぐしゃぐしゃ。

   いーーしやーーーきぃもーーーー、おいも

 間の抜けた声に我にかえれば、グラサンはブラウン管から消えており、窓の外にはお星さま。
 ガラスに映る、真っ暗い部屋でハンマーをふりあげたオレの顔。ビスケット。最期に潰したのは、たしかイグアナだった。


   おいも、おいも、おいもだよーー…………


(静寂)
(静寂)
(静寂)

   いーーしやーーきいもーーー…………

(遠くから電車の警笛)
(かすかにすすり泣く声)



********



某国陸軍士官「……えー、諸君。これが我が軍の隠しカメラがとらえた、
  ちかごろの三瓶の私生活である−−−ここまでで、何か質問は?」


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[45] 広告「超レアもの画像!コレクター必見!」 (もう一つのお題: ベストセラー) pamera 2003/12/04(Thu) 02:08

踝謔の国民的清純派アイドルの盗撮画像満載!!踝
  当社だからこそ出来た奇跡の1本!!彼女の隠された私生活を
  惜しげも無く収録したベストセラー間違いなしの当社イチオシビデオだ。
  
 (収録内容一部紹介)
  ・絶対他所では見られないあのコの恥じらいの赤ちゃんポーズ
   (オムツPLAY、哺乳瓶PLAYなどアンナコトコンナコトetc.)

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  ・そしてなんと言ったって彼女必殺の「萌え萌えお手振りポーズ」!

 売り切れ必至だよ、さあ今すぐ注文だぜ!!

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[44] 記憶 (もう一つのお題: アメリカ) くもすけ 2003/12/03(Wed) 02:12

 俺には記憶がなかった。正確に言えば、3年前のある朝にベッドの上で目覚めたときに見た
アパートの壁のしみが、最も古い記憶だった。
 それでも俺は幸運だったといえるだろう。机の上にあった手帳に書かれていた番号に電話し
てみると、日本人の女が出たのだ。俺に記憶がないことを知った彼女は、部屋に駆けつけて、
俺のことを色々と教えてくれた。彼女によると、俺は4年前に日本を飛び出し、マンハッタン
のスシ屋でバイトをしながら、ミュージシャンを目指して活動していたようだ。ただ、彼女が
俺について知っていることはそれだけだった。彼女と俺が知り合ったのは、ちょうど電話をす
る前日だったらしい。
 この国は俺のような人間にも寛容だ。スシ屋のオーナーも、俺の事情を知った上でバイトを
続けさせてくれている。バイト代は多少カットされたかのもしれないが、そんなことは知った
ことじゃない。ミュージシャンとして成功しているとは言い難いが、生活できれば、音楽を続
けることができれば、それで十分だ。俺が最初の日に電話をした女は、今でも世話をやいてく
れている。奇特な女だとは思うが、彼女の優しさは俺の心の支えになりつつあった。
 こんな生活に満足し始めたころだ。練習用に借りたスタジオに向かう途中、あいつと出会い、かつての記憶が蘇ったのは。

 「ちょっと、あんた。マーくん。マーくんって」
 「あ…」
 「ああああああ! やっぱりマーくんやわぁ。ちょっと、あんた何してんの。みんな心配し
てたんやで。急に家に帰ってこんようになったやろ。なんや似てる人がいるわぁ、思て声かけ
てみたら、やっぱりマーくんやったわ。お母さん昔から、こういうことよくあんねん。高校の
ときの友達やった、チーちゃんいう子。あんた知らんやろうけど、この子ともばったり会った
ことがあんねんで、偶然。阪急に買い物いったとき。いやぁ、久しぶりやわぁ言うて、えらい
ようけ話したことあるわ」
 「そ、そうなんかいな。おかん」
 「そうやでぇ。お母さんそういう能力があるんやと思うわ。ほんで、あんた何してんの? 
外国行くんやったら、ちゃんと言うといてもらわな。ずーっと帰ってきいひんから、困ってた
んやって。ほら、あんた前、サッカーの番組ビデオに撮っといてって頼んだことあったやろ。
あのビデオとっといてあるんやけど、消してもいいんかいな。あんたずーっと前、あの、何と
かいうアイドルの子のビデオを消したら、えらい怒ったことがあったやんか? 怖かったわぁ。
そんなことやから、オタクやぁ、ネクラやぁ、ゆうていじめられんねんで。そやけど、サッカ
ーのビデオは消してもええんやろ? あんたホンマはサッカーなんか好きちゃうもんなぁ。学
校でサッカーが流行ってたから見とこうと思ただけなんやろ?」
 「あ、あぁ、ええよ。消しても」
 「ほれ見ぃ。お母さんの思った通りやわ。ほんなら今度何か撮るときは、あのテープにする
で。せやけど、こっちは寒いなぁ。お母さん昨日の昼、お父さんと一緒に飛行機でここに来た
んやけどな、日本に比べたら、ものすごい寒いわ。あんた寝るときちゃんと毛布かぶってるか。
風邪ひいたら、アホみたいやからな。あんたよう下痢するから。4年生のとき、学校でうんこ
もらしたこともあるもん。あの時、お母さん難儀したわ。あんたはうんこもらしてへんって言
い張るんやで。なんやしらんけど、屁理屈ばっかりこねて。山中先生は何とかあんたのことを
かばおうとしてくれはったんやけど、やっぱり授業中にうんこもらしたら、もう全然あかんわ。
バッターアウトやわ。せやから毛布は忘れたらあかんで」
 「う、うん。気ぃつける」
 「そうか。それやったらええんや。ほな、もう行くわ。お父さんに、ホテルで待ってもらっ
てんねん。バスのツアーでホテルに帰る途中に、かわいいピンクのショール売っている店が見
えたもんやから、急いでお母さんだけ降ろしてもらったんや。お母さん目ぇいいから、そうい
うのよう見つけんねん。ほんで店があった場所まで戻ろうと思ったんやけど、おかしぃわぁ。
この辺にあったはずやねんけどなぁ。ピンクのショールの店。あんた知らんか。昔から、なん
か変な店ぎょうさん知ってたやんか。高校のときも、いやらしいもんばっかり売ってる店に入
るところ木村先生に見つかったことあるやろ。ブルセラとかいうやつか? あんなところは普
通、おっさんが行くとこちゃうの。高校生やったら同級生と付き合ったらええのにって、ユミ
ちゃんのお母さんも言うてはったで。ほんでピンクのショールの店は知らんのか」
 「い、いや。その店はよう知らん」
 「そうか。お母さんがっかりやわぁ。絶対あのショールは気に入るはずやねん。値段もお買
い得ろやと思うわ。そうか。知らんか。そうそう、木村先生で思いだしたんやけど、あんたの
同級生の坂本君。今度、レコード出さはんねんて。あの子ギター上手やったもんなぁ。あんた
は口ばっかりやったけど。文化祭のとき、みんなに笑われて、泣きそうな顔してたなぁ。あ、
あかん。もう、ほんまに行くわ。これ以上待たしたら、お父さん怒らはる。ほなな。サッカー
のビデオは消すからな。寝るときは毛布かぶらなあかんで」
 「そ、そうか。ほな、また……」
 「坂本君のサイン欲しかったらもらっといてあげるから」
 「う、うん…」

 俺は記憶が蘇ったことを、今も隠している。



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[43] 陰謀 (もう一つのお題: 宗教) 似非科学至上主義 2003/12/03(Wed) 01:20

アメリカと言う国家はその歴史こそは浅いものの、ヨーロッパ貴族社会の陰の部分を色濃く受け継ぎ、決して語れぬ歴史の闇は果てしなく深い。
アメリカの歴史には常に宗教の影があり、特に○×教○×派と××宗との影響力は大きく、アメリカの全ての事件に関わりがあると言われている。
南北戦争の背景にも○×教○×派と××宗との対立があり、リンカーン暗殺から自由の女神建設にも大きく関わっているといわれている。ケネディ暗殺犯オズワルトが××宗の分派××○真宗の熱心な信者であった事は有名な事実である。
さらに○×教中興の祖と言われる凸凹教皇が唱えて西進思想に基づきペルーが旅立ち、更には後のウッドストックの起因ともなった。
最近の調査によりワシントンの桜の木を切ったのも○×教の○×司祭であったと言う新たなる資料が発見され、現在ワシントンの人物像を根本から洗いなおす作業が行われています。

宗教上都合から数多くの伏字があることをお詫びします。

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[42] 知識の沼 (もう一つのお題: 生没年未詳) 週刊魚魚 2003/12/03(Wed) 01:03 [URL]

「世界で最も有名なへそくりは?」
門田泰光作、三宝院額縁裏寛永通宝。
直径5m25cm、重量330kg。
現存するへそくりとしては世界最古にして最大。


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[41] 水戸黄門の真相 (もう一つのお題: 歴史) ファウスト 2003/12/03(Wed) 01:02

我々が黄門様だと考えている黄門様は実は影武者で、
うっかり八兵衛と我々が思っている人物こそが本当の黄門様である、
即ち史実に忠実である、と私は主張したい。
その根拠は以下の通り。
1.あれほど身分の高い人物が実際に殺陣に加わるとは、考えられない。
2.それに対し、うっかり八兵衛はほとんど殺陣には加わらない。
3.町民の身分でありながら、武士である黄門様や助さん格さんに対してゾンザイな口をきき、斬られることはない。
4.うっかり八兵衛以外、定期的に外見が一新する時期がある(影武者が毒殺された為か?)。即ち、うっかり八兵衛のアイデンティティだけが保たれている。
これらの根拠は、私の説に説得力をもたせるに十分であろう。
尚、29部から本物の黄門様、即ちうっかり八兵衛の姿が見られなくなった理由として、
うっかり出発時間を間違えてしまったことが挙げられるだろう。
(大宇楚大学教授・緒銀布庵氏の学会発表レジュメから抜粋)

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