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第25回嘘競演 作品展示室

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[110] プロジェクトX (地下の星) BEE 2002/10/01(Tue) 23:24

次回予告

「裏側からつかんだ大勝利」
〜世界標準・奇跡の逆転劇〜

大手ライバル会社の発表した新製品を見て、営業係長藤井智憲は立ちすくんだ。
機能、スタイル、およそ全ての面で我が社の商品を凌駕している。
技術部が白旗を掲げる中、社長は全部署の責任者を社長室へ呼び、「味の素の中蓋の穴」の話を持ち出し、自由な発想でライバル会社の商品に打ち勝つアイデアを出すよう厳命する。
あらゆる面で劣る商品を、どこへどうやって売り込めというのか。
アパートで頭を抱える藤井の耳に、隣の部屋へ訪れたご用聞きと若奥さんの会話が聞こえた、その瞬間!藤井の中で途方もないアイデアがわき上がった!

「こっこれや!!・・・せやけど、こりゃあ」

このアイデアを実行すれば、おそらくライバル会社に勝てる、だがこのアイデアは会社と関係のある者が実行してはまずい、しかし、外部の誰かに依頼するわけにも行かない。

「・・・ええい、わいはどうなってもええ!奴らに一泡吹かせたるんや!」

苦悩の末、会社の為、計画を誰にも話さず退社する藤井。
会社の庇護を離れ、自由に動ける身体となった藤井は元社員である身の上をひたすら隠し、計画を実行するべく裏の世界を奔走する。
成功しても、もはや会社の利益と自分とは関係がない、しかし、藤井は自らの決めた道を進むことに迷いはなかった。

様々な障害を乗り越え、ついに計画通りにできあがったそれは、当時のサラリーマン達に激しい衝撃を与えた。
そして藤井の思惑を越えて日本全土を、そして世界を巻き込む大ブームとなる。
その20年後、勝敗はもはや誰の目にも明らかになった・・・


誰も思いつかなかった自由な発想で、VHS対βマックスのビデオデッキ規格戦争の勝敗を裏側から決定づけた真の功労者、元日本ビクター営業係長、藤井智憲。
その、これまで語られることの無かった功績に焦点を当てる2時間スペシャル。
スタジオに藤井氏本人をゲストに迎え、当時の思い出や「洗濯屋ケンちゃん」の撮影、売り込みの裏話などを語って貰います。

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[109] メニュー 枢斬暗屯子 2002/10/01(Tue) 22:18 [URL]

「『本日の朝食は和・洋・中の内どれか一つから選べます』か…」
男は一人狭い部屋の中でメニューを見ながらつぶやいた。
一体どれにしようか…男は散々迷った挙げ句、いつもの通り連れに
聞こうとしたが、ある事実に気付き一瞬体を硬直させた。

「ここには、俺しかいない…」

男はその事に気付くと今度は携帯を探し始めたものの、新たなる事実
に気付き再び体を硬直させた。

「持っていない…」

それならば公衆電話…という考えは男の頭の中には無かった。あきらめた
のではない。そんな物、この狭い部屋の中にはあるはずが無かったからだ。

連れに聞くという手段が不可能だと知った男は、次に雑誌や新聞を探すという
行動に出た。
しかし、男の行動が徒労に終わった事は言うまでもない。
男は、情報を得られる術が全く無いという現実を知るやパニックに陥り始めた。

「おーい!誰か教えてくれーっ!俺は一体なにを食べたらいいんだーっ!?
誰か教えてくれーっ!教えてくれよぉぉぉぉ…」

男の叫びは、最後の方は鳴咽との区別がつかない物となっていた。

突然そこに声が響いた。
「食事時間終了!」

自分自身で朝食のメニューを決める事が出来なかった男は、今回も食事に
ありつく事ができなかった。
男がこの部屋に来て七日目、彼は未だ食事を口にできないでいる。


房内での全行動を受刑者自身の自由意志のみによって決めさせる「自由刑」。
犯罪の増加と現行の刑罰における矯正効果不足に対処する為、20**年
より正式に導入されたこの新刑罰は、情報誌や他人の意見に頼らなければ
何を食べるかすら決められないマニュアル世代にとっては正に恐怖の存在
であり、犯罪の抑止力として大いに力を発揮するであろう事が期待されている。


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[108] 自由のうた page 2002/10/01(Tue) 21:50

(ただいまー)


おふくろと 妹と アニメの晩飯時
ラッシュに揺られた オヤジが
リモコンを掴んだ…


(one, twe, 1,2,3,4,)


一人で食わず二人で食うって 君と決めた食卓
二つの目玉焼き 君はソースかけた

走り抜けるビジョン 湧き上がるクエスチョン
沈黙はデジャブー なにゆえためらうワン・モア・ワード

互いに育ちが違うから
合わないこと楽しもうって
ちゃんと伝えて マイセルフ
ひとこと言えれば イッツオーライ


どっちがいいって君は聞くけど
それで良かった試しはない


巨人が好きな父も 自由が欲しかったんだろう
千切り盛りキャベツ 醤油で良かったか

夢見てたフリーダム 小遣いは寒々
進路はワンレール 未来はいつもワン・ウェイ・ロード

元々生まれが違うから
できないこと望まないって
ちゃんとしている グッド・ボーイ
選ばず選ぶ ワン・セレクション


F・R・E・E  フリーダム
小さな反逆 大きな反動
F・R・E・E  フリーダム
負け犬の遠吠え
F・R・E・E  フリーダム
賢い人生 腰が低くて
F・R・E・E  フリーダム
我慢強いよ


F・R・E・E  フリーダム…



おふくろと 妹と オヤジの晩飯時
ラッシュに揺られた オレは
リモコンを掴んだ…


(アニキふざけんな!)
(うるせー!)
(座れ! テレビが見えん!)
(ちょっとぉ! 聞こえないわよ!)




… センキュッ!!


                              (じゃん)

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[107] 大御祖父ちゃんの遺稿 続 吉岡伊豫守爛柯の曾孫 2002/10/01(Tue) 21:07

本日近親者で密葬を済ませました。

大御祖父ちゃんのベットの傍らから以下の
草稿が出てまいりました。

内南洋、イミジェ島守備、第五十二警備隊に配属。
司令の町田操海軍大佐に「私の配置は?」と尋ねたら、
言下に「ご自由に!」と命ぜられたとか・・

馬鹿馬鹿しい!!!!何が面白いんでしょうか???


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[106] 大言海 2002/10/01(Tue) 20:40

自由=室町末期から安土桃山初期に日本に渡来した外来語。
Jew、ユダヤ人が語源らしい。
ユダヤ人の融通無碍さと国籍を持たない奔放さを、誤って
「自由」と当てたらしい。
日葡辞典の慶長十二年版の未刊の断片に記述が見られる。
板垣遭難の際の名言は東北にユダヤ人が存在した事を示す暗示
との説がある。
一説(京大・大久保自由太郎博士説)では十二単も、自由に単(ひとえ)
(又はJewに単、ユダヤ人が単を装うようにの意味か?)
の謂いで、好きなように単(ひとえ)を装うの意味だそうだ。
こうなると、平安時代には、すでにユダヤ人(キリストの末裔か?!)
が日本に渡来していたことになる。
戦後アメリカのリバティー船で引き揚げて来た同胞の多くが、
天皇家の末裔を称した事との関連性も黙止できないと、
自由が丘大學名誉教授・自由聯氏の論考にも見出せる。

日本自由歴史学会紀要2002年秋号「Jew=自由の論考」より。


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[105] 行列のできる店 詰めにくい 2002/10/01(Tue) 20:24 [URL]

「いらっしゃいませ。本日は店内でお召し上がりですか?」
「ああ,はい」
「ただいま『選べるバリューセット』がお得となっておりますが,いかがでしょうか。」
「えー,じゃ,それでいいか。拓也もそれでいいね?」
「うん,パパ。」
「じゃあ,それ二つ…って,選ばないといけないのか。ハンバーガー,テリヤキバーガー,チーズバーガー,ベーコンバーガーか…うーん,じゃ,おれはテリヤキ…拓也は?」
「なんでもいい。パパ。」
「じゃあテリヤキ二つ。」
「ドリンクのほうはいかがいたしましょうか。」
「えーと,オレンジ二つ。」
「ぼくコカコーラ。」
「うーん,コカコーラは骨が溶けるぞ… すいません,オレンジと,もう一つはコカコーラで」
「かしこまりました,オレンジとコカコーラですね。」
「はい。」
「テリヤキバーガーのバンズのほうははいかがいたしましょうか?」
「え?」
「バンズのほう,オールドプレーン,セサミベーグル,ブラックライ,スイートホワイトの4種類のほうからお選びいただけますが。」
「そうか。パンも選べるのか… うーんと,普通のでいいです。」
「オールドプレーンですね。そちらのお客さまもよろしいですか。」
「ええ,2人ともそれで。」
「ぼくスイートホワイトっていうのがいい。」
「そうか。すいません,じゃあこいつはスイートホワイトで。」
「かしこまりました。次に野菜のほう,オニオン・レタス・トマト・ピーマン・キャベツ,セロリ,サニーレタスの7種類から2種類選んでいただけますが,どういたしましょう。」
「えー…なんか,豪華なのはいいけど,面倒くさいなあ…。えーと,すいません,何があるって?」
「野菜のほう,オニオン・レタス・トマト・ピーマン・キャベツ,セロリ,サニーレタスの7種類から2種類選んでいただけますが,どういたしましょう」
「うーんと,じゃあ,オニオンとレタスで。」
「そちらのお客様も…。」
「同じでいいか?」
「うん。」
「量の方,いかがいたしましょう。多め,普通,少なめ。」
「普通でいいです。」
「2種類とも普通で。」
「そう。」
「そちらのお客様も?」
「はい。」
「パパはやくたべたい。」
「わかってるよ。もうちょっとだから。」
「マスタードのほう,いかがいたしましょうか。」
「私のは入れて,こいつのは抜きで。」
「かしこまりました。お一人様のみマスタード入りで。」
「はい。」
「しょうゆの方いかがいたしましょう。」
「は?」
「テリヤキソースに含まれる醤油のほう,いかがいたしましょう?」
「え,そりゃ入れないとテリヤキソースじゃないでしょう。」
「申し訳ございません。一応,アレルギーの方もいらっしゃいますので,お尋ねすることになっております。」
「ああ,そうなの…。」
「では醤油のほう,お入れしてよろしいということで。」
「もちろん。」
「そちらのお客様もということでよろしかったですか?」
「当たり前じゃん。」
「申し訳ございません。一応,アレルギーの方もいらっしゃいますので,お尋ねすることになっております。」
「あーはいはい。」
「では砂糖のほうは。」
「なんでいちいちテリヤキソースの材料一つ一つ許可出さないといけないんだよ! 全部入れていいよ!」
「全部でよろしいんですか。」
「当たり前だ。」
「そちらのお客様も?」
「もちろん。」
「(厨房に)醤油,砂糖,みりん,酢,塩,XO醤,トウバンジャン,テンメンジャン,ナンプラー,ガラムマサラ,タバスコ,しょっつる,キシリトール,赤色2号,緑3号…。」
「おいおいおい,そんなもの食えるか!」
「全部というご注文でしたので…。」
「変なもの選択肢にいれるなよ。ふつうのテリヤキソースでいいんだよ。」
「ではオプションなしのノーマルということで。」
「そうそう。」
「次に,バーガーパテのほう,ビーフ100%,ビーフポーク50/50,ポーク100%,キャッ…失礼,以上からお選びいただけますが。」
「キャッってなんだ。じゃあ50/50で。」
「かしこまりました。そちらのお客様も?」
「もちろん。」
「パパおなかすいた。」
「うるさいな。」
「ピクルスのほう,サービスで10枚までOKとなっておりますが。」
「どうでもいいよ,じゃあ10枚10枚。」
「そちらのお客様も?」
「パパー,パパー,おなかすいた」
「うるさい!」
「そちらのお客様も?」
「はいはいはいはいそうそう。」
「ではテリヤキバーガーのほうのご注文繰り返します。お一人様バンズはオールドプレーン,パテはビーフ&ポーク50/50,ベジタブルはレタスとオニオン,量はいずれも普通。テリヤキソースのほうはオプションなしのノーマル,マスタードあり,もうお一方のほうは,バンズがスイートホワイト,パテはビーフ&ポーク50/50,量はいずれも普通。テリヤキソースのほうはオプションなしのノーマル,マスタードなし,以上でよろしかったでしょうか。」
「覚えてないけど,たぶんそれでいいです。」
「もう一度繰り返しましょうか?」
「いいよいいよ,それでいい。」
「パパーおなかすい…。」
「もうすぐだから,もうすぐだからちょっと待ちなさい。」
「それでは次にドリンクの方ですが,オレンジはバレンシア,地中海マンダリン,カリフォルニアネーブル,フロリダセミノール,愛媛,静岡,和歌山…」
「あーーーーーーーもういい! よそで食う!」
「パパー…。」
「うるさいっ。帰るぞ。」
「あ,お客さま,何かお気に召さない点が……。」


「お次のお客様どうぞ。大変長らくお待たせいたしました。ご注文おうかがいいたします。」
「えーと,じゃあこの選べるチーズバーガーセットっていうのを一つ。」
「かしこまりました。まずチーズはお好みの銘柄をお選びいただけるんですが,ただいまお選びいただけるのは,レッド・レスター,ティルジット,カーフィリー,ペルパエーズ,レッド・ウィンザー,スティルトン,グリュイエール,エメンタール,ノルウェイ産ヤールスバーグ,リプトア,ランカシャー,ホワイト・スティルトン,デニッシュ・ブルー,ダブル・グロスター,ドーセット・ブルー・ヴィニー,ブリー,ロックフォール,ポンレヴェック,ポールデュサル,サヴォアード,サン・ポーラン,カレドレ,ブールサン ,ブレス・ブレ,シャルル・ド・シャンパーニュ………。」
「……………」


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[104] モニュメント なんしぃKIM 2002/10/01(Tue) 19:53

わが街、わが国、いや全世界を震撼させた彼の未曾有の災禍に対し、
自らの生命を投げ打って救助活動にあたったレスキュー隊員たち。
その姿に心打たれた当時の日本の東京都知事は、その勇敢さを称える
べく巨大なモニュメントを寄贈した。

それこそが湾内を行き来する大小の船をいなせな笑顔で見守って
くれる、『自由のめ組』像なのである。


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[103] 自由を与えよ 金田一圭 2002/10/01(Tue) 19:44

「我に自由を与えよ、さもなくば死を与えよ」

これはアメリカ独立の指導者、パトリック・ヘンリー(1736-99)がリッチモンドで
行った、有名な演説の一節である。
この言葉が表すとおり、1799年以降我々に自由はない。

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[102] 約束の地 しーもす 2002/10/01(Tue) 19:00 [URL]

時に大きく、そして小刻みに揺れ、
満足に眠ることも手足を動かすこともできない、
奴隷船のような苦しみに耐える人々の心の拠り所は、
長い旅の末に踏み締める大地への希望であった。

わずかばかりの土地で家族を代々養う閉鎖的な社会。
未だ眠りから覚めない暗黒の地を離れ、
光を目指した旅が終わろうとしている。

細長く固い地面が窓のかなたに見え、やがて近付く。
降り立った先で人々は別れ、
それぞれの場所で富を夢見て働き始めるだろう。
その場所は長い道のりの到達点であり、出発点でもあるのだ。






「・・・自由が丘、自由が丘。大井町線は、お乗り換えです」


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[101] 『おかわり自由』豆知識 きだて たく 2002/10/01(Tue) 17:09 [URL]

おかわり自由の豆知識

トンカツ屋における『キャベツおかわり自由』の起源は古く、紀元前2世紀の
中国。漢の高祖劉邦の妻 呂后より、処刑された劉邦の妾 戚夫人の肉の調理を
命じられた宮廷調理人 黄勝烈が、できあがった料理(衣をつけてカラリと揚げ
たとされている)の隣に大量のキャベツを添えたことに由来する。
黄勝烈の実家はキャベツ農家だった。

ファミレスの『おかわり自由ドリンクバー』は、おかわり自由業界の中でも最
も歴史が浅い。1982年、スカイラークチェーン社長(当時)小雲 雀次郎氏が、
とある趣味の会合で都内マンションに籠もっていた時の話。居合わせた女性が
突如腎臓の発作に襲われ、なんと血尿が約一時間も止まらず、最後は救急車で
病院へ運ばれてしまった。しかし、会合に同席していた人々からは「すばらし
い。非常に興奮しました」と大好評。それでは…ということで小雲氏が考案し
たのが、色とりどりのドリンクを浴びるほど飲むも自由、というドリンクバー
だった。
趣味を実益に結びつけた、という好例。


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Last modified: 2002/10/01(Tue) 23:24 JST
第25回嘘競演  Uso-Kyoen Vol.25
議長:気楽院 (Kirakuin)
usokyoen@kasugai.com

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