Web 嘘競演 ▲HOME
■投稿
■発言順リスト
■ツリー状リスト
■投票結果
■感想
■使い方
■検索


▲次へ
[130] カブール陥落 ksg 2001/11/23(Fri) 21:59
http://yeenoghu.virtualave.net/
▲次へ


[129] (削除)梅千代2001/11/23(Fri) 21:57




[128] 新聞小説 古賀 2001/11/23(Fri) 21:55
東京新聞 第37755号

餓獣伝 作 夢枕灘男 画 天野流水

第45回
第3章 二匹の野獣 (3)

「けひいっ」
ぞろり、と全身に白い獣毛が生えた。
見る間にも、ぞわぞわその色が濃く
なってゆく。
顔面の肉が大きく赤く口を開ける。
そこにあらわれたのは白い牙を生や
した十字状の顎であった。
全身が奇妙にねじくれながらみち
みちといびつに変型していく。
すでにそれは人ではなかった。
異形の獣であった。





         (・x・)





ごっ
ごごっ
ごごごっ
ごごごごっ

獣の全身から膨れ上がる猛烈な闘気
を体に浴びながら、両手に刀を握った
男の唇がめくりあがった。
それは恐怖の表情ではなかった。
喜悦の笑みであった。
「おい」
武蔵は目前の獣に語りかけた。
「たまらねえな、みっふぃーよ……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
東京新聞 第37756号

(お詫び 先日掲載された連載小説「餓獣伝」
第45回の挿絵と、別の紙面の「きゅうり2本と
黒豆2個とマッチ棒2本を使った初級マジック
講座」のイラストが編集部の手違いで入れ替わ
っておりました。お詫びし、「餓獣伝」第45回の
挿絵をここに再掲載いたします。)





         (・x・)












[127] 【日スパ】RX はなじろ 2001/11/23(Fri) 21:50
http://www.geocities.jp/kyoko_m_1515/sinbun.htm



[126] 連載SF戦国情痴小説 しーもす 2001/11/23(Fri) 21:41 [URL]
ラヴ・コンフリクト
池辺 新一郎・作 竹田 誠・画
<31>

【先週までのあらすじ】

秀造は社長令嬢の妻と名門幼稚園に通う2人の娘を持つエリートサラリーマン。
妻との関係は冷え切っており、部下のOL美貴との不倫関係を一年半ほど続けている。
美貴はその若く淫蕩な躰だけを求めていると知りつつ秀造とのSEXに溺れていたが、次第に秀造の妻とその家庭に嫉妬を募らせ、ある計画を実行に移す…

一方、秀造の会社が太陽系外に送り込んだ有人資源探査機が何者かに攻撃を受けていた。
秀造によって国連宇宙軍に送られた探査機の制御データと、地球に接近する未確認の編隊を観測衛星のレーダーが捉えたことが決め手となり、国連本会議で派兵が決議された。


血戦(四)

「これより軍議を開く!」
将軍はメッセンジャーの送信ボタンを押すと、程なくしてパネルには各国の参謀が次々と映し出された。
「大儀である」全てのウィンドウが開いたことを確認し、将軍は口を開いた。
「もはや申すまでもないことじゃが、こたびの戦は地球の興廃を決する。心してかかるべし」

ロシア軍ウィンドウがアクティブになった。
「それがしの軍に先陣をお申し付け下され。敵艦の一隻や二隻、まずは蹴散らしてご覧に入れましょうほどに」
「うむ、そちに先陣は任せようぞ。しかし血気にはやるでない、手柄や功名は二の次じゃ」
「心得ましてござります」
「アメリカが本隊、EUは木星からの側面攻撃、中国は火星に陣を構えよ。日本は後方支援に回るのじゃ…皆の者、異存ござらぬか」
「御意」

20世紀に始まったものの、加盟国の相次ぐ資金難により頓挫した共同宇宙ステーションの建設は、石油代替エネルギーの開発によって富を得た日本によって引き継がれていた。
しかし大国のプライドが残るアメリカ・ロシア・中国が独自に宇宙ステーションの建設を始め、宇宙空間での紛争の可能性がでてきた。
そこで国連で提唱されたのが、紛争解決のための軍隊、宇宙軍の創設である。

提唱国日本の「将軍は日本語でショーグンという。ショーグンならトクガワこそ相応しい」という荒唐無稽ともいえる提案が通り、徳川宗家22代が初代将軍に選出されたのも、多くの貧しい加盟国にとってそれほど宇宙が重視されていない事情からであった。
しかし地球外生命体という「蝦夷」が現実のものとなった今、地球の命運は徳川「征夷大将軍」が握っているといってよい。

「攻撃を受けた探査機が撮影していた画像が残っておりました!」
「祝着じゃ!疾く、共有バーチャル床几に映し出せ」
「かしこまりました」
「分析班と接続し、被弾箇所から敵の兵器を割り出させよ」

だがバーチャル床几に画像が映し出されると、パネルの各国参謀の顔が一斉に凍り付いた。
「何としたことじゃ…」
「ひどいものでござる」
「見ておられぬわ」
「文章も添付されておるが…」
「写っている男と女は誰でありましょうや?」

美貴は秀造にデータ送信を命じられていた。





[125] 大全集 詰めにくい 2001/11/23(Fri) 21:40
コロムビア・ファミリークラブがお送りする

"4分33秒" 大全集!!

究極の癒し系として最近注目を集める「4分33秒」。コロムビア・ファミリークラブでは,世界の6大レーベルの音源提供により,一流演奏家ばかりの演奏による「4分33秒」をCD40枚組の豪華セットとして特別にご提供させていただくことになりました。これを逃すと手に入らない貴重な演奏ばかり! ぜひこの機会をお見逃し無く!

◎CD 40枚組 ◎全340曲
◎特製ケース入り ◎豪華解説書つき(A4版148ページ)


[商品番号 D803]
一括価格53,694円(税別 )/(税込価格 56,532円)
●送料別(税抜) 600円


Disc-1 ウィーンの森の4分33秒

1. ジョン・ケージ:4分33秒(青春篇)
2. ジョン・ケージ:4分33秒(立志篇)
3. ジョン・ケージ:4分33秒(出世篇)
4. ジョン・ケージ:4分33秒(青雲篇)
5. ジョン・ケージ:4分33秒(疾風篇)
6. ジョン・ケージ:4分33秒(怒涛篇)
7. ジョン・ケージ:4分33秒(放浪篇)
8. ジョン・ケージ:4分33秒(望郷篇)
演奏:ウィーン・ジョン・ケージオーケストラ他

Disc-2 フランスのエスプリの4分33秒

1. ジョン・ケージ:4分33秒(シャンソン版)
2. ジョン・ケージ:4分33秒(タンゴ版)
3. ジョン・ケージ:4分33秒(ワルツ版)
4. ジョン・ケージ:4分33秒(カドリーユ版)
5. ジョン・ケージ:4分33秒(メヌエット版)
6. ジョン・ケージ:4分33秒(プロヴァンス風)
7. ジョン・ケージ:4分33秒(エスカルゴ添え)
8. ジョン・ケージ:4分33秒(オレンジ味)
演奏:アンサンブル・ド・パリ他

Disc-3 ロシアの憂愁の4分33秒

1. ジョン・ケージ:4分33秒(バラライカ)
2. ジョン・ケージ:4分33秒(バヤン)
3. ジョン・ケージ:4分33秒(赤軍合唱団)
4. ジョン・ケージ:4分33秒(マンドリン)
5. ジョン・ケージ:4分33秒(胡弓)
6. ジョン・ケージ:4分33秒(シタール)
7. ジョン・ケージ:4分33秒(のこぎり)
8. ジョン・ケージ:4分33秒(ピアニカ)
演奏:ロシア国立アカデミー民族楽団他

Disc-4 日本の四季の4分33秒

1. ジョン・ケージ:4分33秒(世田谷地方)
2. ジョン・ケージ:4分33秒(日暮里地方)
3. ジョン・ケージ:4分33秒(桶川地方)
4. ジョン・ケージ:4分33秒(町田地方)
5. ジョン・ケージ:4分33秒(相模原地方)
6. ジョン・ケージ:4分33秒(新大久保地方)
7. ジョン・ケージ:4分33秒(赤羽地方)
8. ジョン・ケージ:4分33秒(夢の島地方)
演奏:ニュー・コロムビア・ストリングス他



(以下略)






[124] (削除)詰めにくい2001/11/23(Fri) 21:39




[123] 謝罪広告 みの吉 2001/11/23(Fri) 21:30
本日、本紙の記者労働組合のストライキの影響により紙面が軒並み論説調、コラム調となったことを深くお詫びしたい。
このようなことでは購読者の理解を得られないのではないだろうか。関係者の猛反省を促したい。




[122] 容疑者釈放へ Inagi 2001/11/23(Fri) 21:22
アリバイは完璧 容疑者釈放へ 
米国上院議員殺人事件

 テロとの関与が囁かれている米国上院議員ブーン=イナギ氏(62)が殺害された事件で
容疑者として逮捕されていたムスタファ=ムスタール氏(43)のアリバイが認められ
釈放された。
 18日イナギ氏はウイスコンシン州の自宅の庭で絞殺されているのが発見された。
凶器は未だに不明。19日には第一容疑者としてムスタファ氏が逮捕された。
しかしイナギ氏の殺された時刻に殺人現場から100Km離れた広場でムスタファ氏が
髭の手入れをしているところが複数の人間によって確認されていることから、
「十分なアリバイがある」としてついに釈放された。
 釈放されたムスタファ氏は我々の取材に対して「イスラム圏の人間というだけで
テロリスト扱いにされてしまった。このような人種差別は許されることではない。」
と、自慢の髭を撫でながら答えてくれた。

 写真 自慢の105kmの髭をなびかせながら喜びの顔を浮かべるムスタファ氏。




[121] 【特集】「マスコミ・再生への道」最終回 くまきち 2001/11/23(Fri) 20:44
三年前、ある新聞記者が逮捕されました。われわれ新聞記者にとっ
てこの事件は忘れることの出来ない教訓となっています。そこで、
特集「マスコミ・再生への道」取材班は、最終回としてノンフィク
ション作家の竹中耕太郎さんに事件の検証をお願いしました。


1.舞い込んだ依頼
私はAについてそれほど多くを知らない。依頼元の新聞社からファ
クシミリで送られてきた当時の記事の切り抜きが彼について私が知
っている全てである。それによると、AはYという新聞社の元新聞
記者で、三年前に脅迫罪で逮捕され、執行猶予付きの実刑判決を受
けた。新聞社宛に届けられた投書を不正に利用した、とある。

電話でこの依頼について聞いたとき、正直言って私は気が進まなか
った。できない相談だと思った。事前の綿密な取材もなしに原稿を
書いたことは今までなかったし、さらに全く聞いたこともなく、興
味を持ったこともない人物について書くということは苦痛以外の何
物でもないと思われた。第一、私の美学に疵がつく。次の日にでも
断りの電話を入れよう、と考えていた。

私の気持ちを変えさせたのは、ファクシミリの中に紛れ込んでいた
Aが逮捕された当日の記事であった。記事、というよりも、そこに
書かれていたAの供述における言葉が変えさせた、といったほうが
正確かもしれない。結局、翌日の朝にかけた電話は承諾の旨を伝え
る内容となった。もちろん、鏡に映る自分の姿にうっとりしてから
掛けた電話であるが。

5日後、私はS駅にいた。東京郊外であるS駅周辺は、近年再開発
が進んでいる様子で、真新しいビルがいくつか建っているのが見わ
たせる。担当記者からの電話では、私はこの駅前でAと待ち合わせ
することになっていた。Aはこの街の賃貸アパートで一人暮らしを
しているということである。

10分後、担当記者が頭を掻きながら初老の男性を連れてやってきた。
資料によると、Aは54歳ということだったが、実年齢より老けて
見える。勝った、と思った。
「どうも遅れてすみません」
「いや、私が早目についてしまったんですよ」
「あ、紹介しますね。こちらがAさんです。あ、Aさん、こちらが
作家の竹中さんです」
「どうもよろしく」と私が差し伸べる手をAは力強く握った。電撃
が走る気がした。ひたすら痛い。
これを見て狼狽した様子の担当記者が、
「ま、まあ。た、立ち話もなんですから、あそこにある喫茶店にで
も入りましょう」と言って一人で歩き出してしまった。Aが何事も
なかったかのようについていく。一瞬取り残されてしまった感のあ
る私も彼らの後を追った。

2.喫茶店「サルモネラ」
われわれが入ったのはごく普通の喫茶店だった。窓際の真ん中にあ
る席がちょうど空いていた。担当記者とAが手前の席に座り、私は
奥の窓際の席に向かう。座りがけ、奥の席に座っているうら若い女
性の熱い視線に気がついた。フッ、私はやはり捨てたものではない。

中途半端に終わってしまった自己紹介を手短に済ませた後、早速私
はAにいくつか質問を投げかけることにした。インタビューの際、
私は世間話に毛が生えたようなどうでもいい質問から始めるという
まどろっこしい手法はとらない。直球勝負こそ美しい、そう、私は
美しい。
「Aさん、私は取調べのときに言ったあなたの言葉に興味を持って
いるのですが、なぜあんなことを喋ったんですか」
「趣味は、盆栽いじりです。笑顔が石野真子に似ているとよく言わ
れます」
「はぁ?」
「私、家事とかはあんまり上手じゃなくて……。でも一生懸命なと
ころがいいね、ってよく母に言われます」
「私に言い寄りたい気持ちは分かりますが、そうではなくて、質問
に答えていただけませんかねぇ、Aさん」
突然、記者が立ち上がる。
「では、私はこれくらいで……」
「え、まだ始まったばかりだから、もうちょっと待ってくれないか」
「いえ、これから取材があるので、失礼します」
「ちょ、ちょっとまて……」
制止を振り切って記者は喫茶店を出て行ってしまった。

「あの言葉はうそだったの!?」
「そんなことはないさ!」
「ウソウソ!じゃあ、金曜日の歌舞伎町であなたの隣にいた女はい
ったい誰なの?」
「あれは……、会社の同僚で……、とにかく君が勘ぐるような関係
ではないんだよ」
「ウソでしょ!もう知らない」
「あ、待ってくれよぅ。悪かったからさぁ」

……外野が五月蝿い。

「あのう、」
声を掛けられて振り向くと、先ほど熱い視線を寄せたうら若き女性
が立っている。
「なんでしょうか、お嬢さん」
こんなときはクールに決める。
「あのう、あなたが入ってきたときから気になっていたんですけど」
「いや、サインならお断りだよ。仕事中だからね」
「あのう、」
「何ですか」
「あのう、」
私は次第に腹が立ってきた。
「君ね、あのう、だけじゃ分からないよ。私は忙しいんだ」
「あのう、髭が……グブッ」
彼女は急に口を押さえると、出口の方向へ走り出してしまった。店
内の客が一斉に私のほうを向く。Aの笑い声が聞こえてくる。私の
髭が何をしたというのだ?

私は席を立った。そして入り口脇にある赤電話の受話器を取りあげ
る。コインはいれない。そして、
『9273━526━7398』
とダイヤルを廻した。
電報では、アルファベットでこうなるはずであった。W、A、R、E
━━K、A、N━━S、E、Z、U。
『ワレ関セズ』
と。



[HOME] [投稿] [発言順] [ツリー] [投票結果][感想] [使い方] [検索]

以下のフォームから自分の記事を削除できます
記事No 削除キー