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[135] 第21回嘘競演終了です 古賀 2001/11/23(Fri) 22:00
多数の作品投稿ありがとうございました。

「睡眠時間を削られ…………
仕事の集中力をうばわれ…………
なにか見えたかい?」
「理解ってもらえないかも知れないけど
嘘をつくって…………いいなア……って」

続いて投票及び感想戦にうつります。
投票は1人につき10票です。
よろしく。
(最新)


[134] 連続小説『新・サーキットの狼』 流水木 2001/11/23(Fri) 22:00
連続小説 『新・サーキットの狼』鶴川街道の覇者!の巻
第四話 多摩川原橋         作:池択さとし

裕矢のロータス・ヨーロッパ、佐近のポルシェ935-77ターボ、
北海の龍のランチアストラトスそして、京極さくらのBMW3.0
ターボの四台は他の車を大きく引き離し、並ぶようにして
多摩川原橋にさしかかった。

ブオォーーーーーーン!ブオォーーーーーーン!
ズボボボボボボボ!ズボボボボボボボ!
フォンフォンフォーーーーン!
ずびびびびびび ずびびびびび
「畜生! なんてこった!」
ブオォーーーーーーン!ブオォーーーーーーン!
ズボボボボボボボ!ズボボボボボボボ!
フォンフォンフォーーーーン!
んぺぺぺぺぺぺ んぺぺぺぺぺぺ
「ふざけんじゃねぇ!」
ブオォーーーーーーン!ブオォーーーーーーン!
ズボボボボボボボ!ズボボボボボボボ!
フォンフォンフォーーーーン!
にゅるにゅるにゅるにゅるーーーーーん
「直線に入ればこっちのもの!」
ブオォーーーーーーン!ブオォーーーーーーン!
ズボボボボボボボ!ズボボボボボボボ!
フォンフォンフォーーーーン!
ぶびびびびびびび ぶびびびびびびび
「よし! 橋を渡りきったぞ!」
ブオォーーーーーーン!ブオォーーーーーーン!
ズボボボボボボボ!ズボボボボボボボ!
フォンフォンフォーーーーン!
ぼよぉーーーーん ぼよぉーーーーん

裕矢のロータス・ヨーロッパ、佐近のポルシェ935-77ターボ、
北海の龍のランチアストラトスそして、京極さくらのBMW3.0
ターボの四台は他の車を大きく引き離し、並ぶようにして
多摩川原橋を渡りきった。



[133] シリーズ・医療の現場〔下〕 「PTSDからの回復」 梅千代 2001/11/23(Fri) 22:00 [URL]
「饅頭が怖いんです…。もう、見ただけでパニックに陥ってしまうというか…。
とにかく辛いです」
明子(17歳・仮名)はそう呟くと、今日で74個目となる温泉饅頭に手を延ばした。

東京都八王子市、緑に囲まれた公園の隣にケアハウス「やすらぎの森」はある。ここでは、医師4名、看護婦23名で、PTSD患者の診療にあたっている。同院の入院者のうち、大半を占めているのが、饅頭によって心に深い傷をおった「饅頭的PTSD」の症状を訴える患者だ。

 和菓子店を営んでいた女性は、倉庫で作業しているとき、積んであった約8000個の葬式饅頭に押し潰され、救出されるまでの約2時間を饅頭の下で過ごした。それ以来、饅頭を見ると強い不安に襲われる。
 また、入院中のある少年は、父親と外出中に暴力団抗争に巻き込まれ、時速170qで飛んできた流れ饅頭に父親が撃たれる光景を目の当たりにしたことが原因で、PTSDの症状を訴えるようになった。

 明子は、饅頭の薄皮だけを先に食べるのが好きな高校生だった。しかし、あるとき、その薄皮が喉に張り付いて窒息状態となり、危うく命を落としかけ、それ以降、饅頭を見るたびに死の恐怖が蘇るようになった。そんな状態のまま、通学もままらななくなり、今年の4月にPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断、「やすらぎの森」へやってきた。

 「PTSDに最もよく見られる症状のひとつが、外傷的体験の反復的な再体験です。彼らの場合、饅頭が引き金となって、かつてのトラウマ体験を侵入的に思い出したり、まるで今、起こっているような錯覚(フラッシュバック)を引き起こしたりするのです」明子の担当医である、佐藤医師はこのように説明をする。

 「やすらぎの森」では、そうした饅頭的PTSDを負った患者たちに、あえて饅頭を食べさせる、という治療を行っている。
「逆効果に思われるかもしれませんが、この饅頭療法は確実に効果をあげています。恐怖の対象を食べさせることによって、トラウマを克服させるんです。患者たちはもちろん、饅頭に強い不安を訴え、興奮状態に陥る者も出てきますが、しかし、本人もそうした状況を乗り越えたいと考えているからでしょうね。必死になって、饅頭を食べようと努力しています。私たちに出来るのは、そうした回復への意欲を助けることしかありません。饅頭を食べるのは患者自身なのですから」
佐藤医師はそう語る。

 しかし、トラウマ的体験を呼び起こすのは饅頭に限らない。
「昨日、ゴミ箱に捨ててあったモロゾフの包装紙を見た瞬間、プリンのことが恐ろしくなりました。モロゾフのカスタード・プリンのことを考えただけで、死の恐怖が蘇るんです、なぜか。それに…、先週は餡ものが続きましたし…」
39個目のモロゾフ・カスタードプリンを手にしながら、明子は語った。

 こうした症状について、佐藤医師は次のように説明する。
「ときにはトラウマと直接関係のない要素が外傷再体験の引き金となることもあります。たとえば、最中やきんつば、餡玉、羊羹、道明寺などですね。もちろん、その場合には、彼らがいま不安に感じているものを食べさせますよ。それで饅頭的PTSDが治癒したことにはなりませんが、私たちはその症状を回復への過渡期と捉えています。とくに洋菓子への切り替わりは、大きな一歩と言って良いのでしょう」

今月18日。明子に変化がみられた。
栗饅頭81個、抹茶羊羹16本、どら焼き76個、すあま2個を食べた明子が、突然、うわごとのように、お茶への恐怖を訴えたのである。
「せ、先生…、私、苦しいの…。怖い…、お茶がこわい…」
その言葉を聞いた佐藤医師はすぐにお茶を持ってくるよう、看護婦に指示をあたえた。看護婦の助けを借りながら、震える手で湯飲みを持つ明子。お茶を飲み干した彼女は
「お………、おあとが…、よ…、よろしいようで…」
と一言つぶやき、まるで全てから解放されたかのような穏やかな表情で眠りに落ちた。

――明子は数日間、様子をみて、PTSDの症状が出ないようなら、来週始めにも
「やすらぎの森」を退院し、立川糖尿病センターに転院する予定だ。

 「やすらぎの森」では、饅頭以外のPTSD患者を積極的に受け入れている。
療養中のある少年は、自分の名前が原因で生命の危機にさらされ、それ以来、自分の名前が言えなくなった。
「さあ、君の名前はなんていうのかな?」
看護婦の問いに答えようと少年は必死に口を開くが、なかなか言葉が出てこない。
「じ、じゅ…、げ…」
少年の治療は始まったばかりである。

 こうした「やすらぎの森」のような病院は全国的にみても、まだまだ少ない。現在、日本だけでも年間8000人以上が饅頭を原因とするPTSDに苦しんでいると言われている。しかし、サンマや蕎麦、ねぎまによるPTSDと同様、いまだ社会的な理解を得るに至っていないのが現状だ。
PTSDからの回復、その路程はなおも厳しい。




[132] 今年のプレゼントは? 牡蠣羊羹 2001/11/23(Fri) 21:59
今年のクリスマス商戦を前にして、日本橋高島屋では11月初旬から店頭にて
女性客から「クリスマスプレゼントには何が欲しいですか?」と、アンケートを
実施しており、連休初日の今日から集計結果をウィンドーディスプレイに
展示を始めた。一足早いクリスマスに、道行く女性達の目も集まりそうである。

「クリスマスプレゼントには何が欲しいですか?」集計結果は次のとおり

20代女性
1位. カニ
2位. 指輪
3位. バッグ

30代女性
1位. カニ缶
2位. ストール
3位. カニ

40代女性
1位. カニ
2位. バッグ
3位. アクセサリー

30代女性だけが1位にカニ缶を選んでいるが、「無言でものを食べるのって、
いつもの食事みたいだから何となくイヤ」(34才 練馬区在住)という意見を
反映しているものと思われる。ちなみに去年人気のあった海苔は、「去年は話題に
なってたけど、そんなに値崩れもしなかったし。だいたいウチでご飯炊かないし」
(25才 豊島区在住)といった傾向からか20代女性で14位と、今年は奮わなかった。

ショーウィンドウでは、高級ブランドの洋服やストールをまとったマネキンが手に手に
タラバガニやズワイガニを持ち、その横では大阪かに道楽より特別に貸し出しされた
縦1.8メートル、横3.5メートルの大きなカニ人形が女性達を手招きしている。
日本橋高島屋のクリスマスディスプレイは、12月25日まで。



[131] 新発明「ジンジャー」の猛威(下) 〜変容する米国の都市風景 Languor 2001/11/23(Fri) 21:59
 前回に記したような状況で、ハイウェイ沿いの街に立ち寄ってみても、ガソリンはおろか食料の入手も難しかった。
 ある街では街に一軒しかない食堂がクノッソス宮殿に変わってしまったという。いくら腹がすいていても、ステーキを食べに行ってミノタウロスに喰われてしまってはたまらない。
 途中でロンドンに寄っておくんだったと後悔したが、もはや戻るだけのガソリンも残ってなかったので、文明的な都市に行き会えることを祈りつつ、先に進む。

 やがて、ポストモダン建築にも似たシルエットの巨大な銀色の建築物群が見えてきた。
 典型的な未来都市だ。ここならガソリンが手に入るだろうと寄ってみる。
 以前はここは人口100人余りの村だったそうだ。
 確かに、12車線のハイウェイを音速で疾走する流線型のエアカーも、全長100メートルを越える銀色のデルタ翼機も閑散とした雰囲気だった。
 この町は幸運な例外といえよう。隣の町のあった場所には、錐のように聳え立つ山々があり、その頂きにはマチュ・ピチュの町があるらしいが、まだ誰もそれを見たものはいないほどだ。
 未来都市の中心部で発見された巨大コンピュータはいかなる質問に対しても即座に答えを算出する能力を持つことがわかったが、出力されたパンチカードを誰も解読できないため、何の役にも立ってはいない。

 なんでも都市間を結ぶパイプラインがあり、金属製の筒に文書をいれて投函するとたちどころに目的地に送ることができるのだと言う。
 ここからワシントンD.C.に向かうが、とりあえずこれまでの原稿を送っておくことにする。


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