Web 嘘競演 ▲嘘競演トップ
■投稿する
■クロニクル
■新規順リスト
■投票結果
■使い方
■番号順リスト
■最新作品
■感想(ラウンジ)
■検索
■お題とルール



<<Prev | Next>>
[20] 切ない思い (もう一つのお題: 窓) たろぼー 2003/11/30(Sun) 20:20

あ、この窓。
あの人の姿を最後に見たのはこの窓だった。
臆病者だった私は、去ってゆくあの人の後ろ姿を、黙って見つめることしかできなかった。
でも、今は、今は…

「隊長、大変です」
「どうした?」
「モスラです。モスラが現れました。」
「くっ。やっぱり伏兵がいたか。がんばってくれよゴジラ」

「ゴ〜ジ〜ラさぁぁぁぁん。好〜き〜でぇぇぇぇぇぇす」
「え?も、もしかしてモスラ?何やってるんだお前」
「ゴジラさんにぃぃ〜釣り合う怪獣になろうと思ってぇぇぇぇ、いっしょーけんめー羽化したんですよぉぉぉぉぉ。ゴジラさぁぁぁぁぁん、モスラ、ゴジラさんだぁぁぁぁい好き」
「ま、まて、俺には妻と子が…」
「なんだ?痴話喧嘩か?ほかのところでやれよ。」「やれよ」「よ」
「ち、ちがう。俺にはそういった趣味はない」
「え〜っ。関節のぉぉぉぉプニプニなところがぁぁぁぁかわいいって言ったじゃないですかぁぁぁぁ」
「相手もこう言っているし。おまえ、本当は何か隠していることがあるんじゃないのか?」「のか?」「か?」
「な、ない!!絶対ない!!!」
「えぇぇぇぇっとぉぉぉぉ。二人でぇぇぇぇ。東京タワーに行ったときにぃぃぃぃ。きゃっっっ!恥ずかしくて、これ以上言えないぃぃぃぃ」
「…………」「……」「…」
「首三本まとめてこっちを見るな!え、えーと、モスラさん?あのね。俺は結婚してるから別の相手とつきあうのは無理なの。ね。ほら、大人の世界には、いろいろ難しいことがあるし。あ、ほら、こいつなんかどう?首が三本もあるし、羽もあるし。何よりフリーだぞ。な?」
「え?俺に振るのか?それはずるいぞ」「ずるいぞ」「ぞ」
「えぇぇぇぇぇぇ。どうしようかなぁぁぁぁぁぁ。キングギドラさんも、ちょっとイイかもぉぉぉぉ。モスラ、困っちゃうぅぅぅぅぅ」

「隊長。ゴジラとキングギドラとモスラが日本海に向かって行きます。あ、今、反応が消えました。」
「ゴジラ…ゴジラは身を挺して人間を救ってくれたんだ……ゴジラに哀悼の意を評して敬礼!」

<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[19] (削除)  たろぼー  2003/11/30(Sun) 20:07

<<Prev | Next>>
[18] 宝物 (もう一つのお題: 恋) マヌー人(まぬうと) 2003/11/30(Sun) 19:45

数年来の友人が遊びに来た。
「よく来たな」
「久しぶり」
「大荷物だな。重かっただろう」
「そうでもないさ」
「6年ぶりかな」
「いや、もう7年になるな」
だが、そんな時間を感じることもなく、昔話に花が咲いた。

「しかし、あの時のお前ときたら!」
「あっはははは…おっと」
バタン。
友人が勢い余って戸棚に頭をぶつける。その拍子に扉が開いた。
中には俺の一番の宝物、愛しのぬいぐるみ「のほほん」が3個。

「あ…」
しまった。これだけは誰にも秘密だったのに。どうしよう。

「別に隠すことなんてないさ」
「あ…ああ、そうだな」
「そうさ」
「うん、お茶でも入れてくるよ」
友の言葉に俺は安堵し、台所へと席を立つ。

「お待たせ」
「ああ。…さてと、すっかりおじゃましたな。そろそろ帰るよ」
「もっとゆっくりして行けばいいのに」
「また来るさ」
「そうか、また会おう」
「ああ、まただ」

まるで子どものように、軽快に駆けていく。
相変わらずあわただしい。でも気分のいい奴だ。

「しかし、これを見られてしまうとはな」
苦笑まじりに独りごちながら、戸棚を開く。
中には俺の一番の宝物、ぬいぐるみの「のほほん」が4個。


<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[17] 名前負け (もう一つのお題: 金) アッシュ 2003/11/30(Sun) 19:26

「あらまあ、金ちゃん、すまなかったねえ。じゃなにかい、おまえさんと隠れんぼしてたうちの寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに住むところ、やーぶらこうじぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助が、隠れたまんまで出てこないってのかい? まあ、なんてこったい。ちょいと、おまえさん、聞いたかい?うちの、寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに住むところ、やーぶらこうじぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助が、隠れんぼしたまんま出てこないんだってさ」
「なんだって、うちの寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助が、隠れんぼしたまま出てこないっていうのか。時間も時間だ、どれ、うちの寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助を急いで探しに行かなきゃなんめぇ」


「で、死因は」
「餓死です」
「親は何してるんだ」
「そろそろ靴を履き終わる頃だと思います」


<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[16] 俺は大量の金が隠されている場所を知ってるぜ…… (もう一つのお題: 金) アッシュ 2003/11/30(Sun) 18:58

10111214
151617181921
222324252628
293031


<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[15] (削除)  アッシュ  2003/11/30(Sun) 18:50

<<Prev | Next>>
[14] 蝉しぐれ (もう一つのお題: 生没年未詳) 週刊魚魚 2003/11/30(Sun) 17:11 [URL]

夏の風物詩であるアイスキャンデー。
棒にあたりがあるのも古きよき伝統である。

「おのれ、もう一本!」
「殿っ!もうおやめくだされ!」
「何を言うかっ!あたりをひくまではこの門田直光、決して
アイスを食うのをやめぬぞっ!」
「ああ、このままでは殿の腹が下痢に…いかがいたしたものか…」

しゅたっ。

「ご安心くださいませ、ご家老様。」
「おおっ、影丸かっ!」
「このようなこともあろうかと、拙者、アイスに隠されたあたりを
瞬時にして見抜く術を身につけましてございます。」
「なるほど、そのアイスを殿に渡せば、殿の面目も立つ!早速
やってみよ、影丸!」
「はっ!甲賀忍法、透見眼の術っ!」



…この時、影丸は見てしまったのだ。目の前にいる家老の心を。
そんな…ご家老様が…拙者に…家臣同士で…いけない!
心の動揺を悟られぬよう、あわててアイスに目を向ける、
だが、その前にあったのはアイスを食べる殿の姿である。
そんな…殿が…ポチに…バナナで…いけない!


「いかがした、影丸?」

夏空の下に響くは蝉時雨ばかりである。

<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[13] 正体 (もう一つのお題: アメリカ) くもすけ 2003/11/30(Sun) 15:54


「ウッキー! ウキッ、ウキッ、ウッキッキーッ!!」


「公務中は英語をお話し下さい。大統領」


<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[12] みんなそんなに俺が憎いのか (もう一つのお題: 病院) ボブ田 2003/11/30(Sun) 15:51 [URL]

「ではこれよりオペを始める。メス」
「はい」
「アツアツ大盛りだな。ってこれは飯じゃないか。メス」
「はい」
「もきゅ」
「めそ・・・じゃないか。マサルさんを読んでなきゃわからないだろうが」
「すみません」
「メス」
「ではわたくしが」
「なんで裸になるんですか婦長。雌って言いたいんですか」
「女盛りのこの女体をぜひ役立てていただきたくて・・・」
「オペの役には立たんでしょうが。メスはどうしたんですか?」
「今回のお題は『隠す』なので、とりあえず隠しておけと院長が」
「隠しちゃったらオペできないでしょう。持ってきて下さいよ」
「お待たせしました、どうぞ」
「キャインキャイン」
「おおペス、可愛いなあ。元気だったかい?」
「なにやってんですか先生」
「お前が持ってきたくせに。ペスじゃなくてメスだってば」
「はい」
「ホーッホッホッホ!這いつくばって靴をお舐め!」
「Sじゃなくて」
「ズンチャカ、ズンチャカ」
「ディアマンテスですか困りますよ。もうメスはいいからオチを」
「ありません」
「え?」
「院長が隠しておけと」
「いやそれ、困るってば」

<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[11] トーナメント (もう一つのお題: 条件) Shi.Ma.Chu 2003/11/30(Sun) 15:46

最終日14番ホール、トップを走る片山はティーショットで
条件の厳しい細いフェアウェイをキープ。
セカンドショットも見事に決めてツーオン。
このホールのバーディーも確実と思われた。

パッティングのアドレスにはいる片山。

だが、ここで恐怖の罠が発動。
グリーン上の隠しバンカーが片山を飲み込む。
すり鉢状の隠しバンカーにボール共々、グリーン上の全てのものが
沈み込んでいく。片山も砂の底に沈み見えなくなった。

段々と広がっていくバンカー。
ざーっというものすごい音と共に、ピンが倒れた。

「あーっ。棒倒したから片山君の負けねー」

<<Prev | Next>>

[HOME] [投稿] [新規順] [番号順] [最新] [投票結果] [クロニクル] [感想] [お題とルール] [使い方] [検索]

以下のフォームから自分の記事を修正・削除できます
記事No パスワード 修正 削除