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[昼10] 「大阪のうどん」 masami 2003/07/09(Wed) 12:51 [URL] | [返信] |
このように、大阪の食べ物には独特のメニュー、呼び名が多数存在する。
お昼のメニューとしてはごく一般的であるが、うどんにしても「たぬき」など関東と関西ではまったく中身が違うことは周知の通り。
しかし昨今では本場讃岐うどんの台頭により大阪独自の呼び方は激減、
もう「こぶうどん」を注文しても、うどんと共に九代目林家正蔵が出てくることは少なくなった。
[昼9] 「一杯の素うどん」 masami 2003/07/09(Wed) 12:50 [URL] | [返信] |
大阪では、「かけうどん」を「素うどん」と称する。「素のままのうどん」の意味であろう。どこの店でも、メニューのなかでこれが一番安い。
これは、大阪在住の武々山(43歳)が若かりし頃に出会った、心あたたまる実話である。
当時、貧乏学生であった武々山は、関東地方の片田舎を旅行中であった。
旅費節約のため国鉄(当時)の普通電車を乗り継ぎ、やっとたどり着いた小さな駅。その駅を出てすぐのところに、一軒の古びたうどん屋があった。
はじめての地と言うものは心細いものだが、財布の中身も同様に心細かった。
それでも、昼の12時を過ぎたと言うのに満足に朝食もとっていない武々山は、引き込まれるようにその店の暖簾をくぐったのである。
「らっしゃいっ」
せまい店の中に客は誰もおらず、眉間に深いしわの刻まれた実直そうな親父がひとり、厨房に立っている。
「素うどん、一つ。」
選択の余地はない。
武々山はメニューを一瞥することもなかった。
「・・・・・・へいっ。」
痩せて薄汚れた武々山の風貌をちらりと見ながら、親父は何事もなかったように俯き、黙々とうどんを湯がきはじめた。
「・・・あれは、生涯忘れられへんうどんやったなあ。」
それから二十年ほど後に、武々山はふと妻にそう述懐する。
「そんなに、おいしいおうどんでしたん?」
「おっさん、・・・ダシに "酢" 入れやがった。」
[昼8] <2>山田康夫の声で 橋川桂 2003/07/09(Wed) 12:41 [URL] | [返信] |
ボーン、ボーン……
ボーン、ボーン……
友人の大島(おおじま)の書いてよこした、甲子園が舞台の変な小説を読んでいたら、時計が鳴った。
そういえば、もう正午か。
ボーン、ボーン、ボーン……
この時計をつくって僕におしつけていったのも、やはり大島だ。
小説も書けば、おかしなデザインの柱時計まで自作する。
よく言えば多才な男である。
ボーン、ボーン……
時々、何を考えているか、友人の僕でも判らなくなる男で、
ボーン……
時にその悪癖が度を越して煙たがられたりもするが、
ボーン……
悪い奴ではないんだけどなぁ。
「おおっと! お前が今何を考えてるか判ってるぜ? 数えてるんだろう? 俺がもう12発打っちまったか、それともまだ11発だったかとな。だがこいつは44マグナムといって……」
多分ね。
[昼7] 健康診断 流水木 2003/07/09(Wed) 12:30 | [返信] |
看護婦:えぇ〜〜っとぉ、山田悟さんですね。では、最初に体重を量りまぁ〜す。ここに乗って下さい。
山田悟:ふぅ〜〜 よっこいしょっと。
看護婦:山田悟さん・・・ 体重は・・・・・・ 12時ですね。
[昼6] 8月15日甲子園 流水木 2003/07/09(Wed) 12:29 | [返信] |
球場全体に、サイレンの音が鳴り渡り、観客そして選手全員が黙祷を捧げているとき・・・
照りつける強い日差しの中、サイレンの音に合わせて、息堪えをしている高校生がいる。
彼の中にある、もう一つの甲子園である。
[昼5] お昼休みは 流水木 2003/07/09(Wed) 12:28 | [返信] |
広島県では、「笑っていいとも」が5分遅れで放送されている。
ここ2週間ほどは、「友達の輪」のゲストに、ヤクザが続いている。
因みに、司会は、城みちるである。
[昼4] また会いましょう タケヤス 2003/07/09(Wed) 12:17 | [返信] |
1945年10月 アインシュタイン、オッペンハイマ−、地球破滅の
危険度を示す時計をシカゴ大学に設置。
<終末時計:11時53分>
1949年8月 ソ連、原爆実験に成功。
<終末時計:11時57分>
1953年7月 アメリカ、水爆実験に成功。
<終末時計:11時58分>
1954年1月 ドクター中松、二足歩行ロボ「AZUMA」の
開発に成功。ジャンピングシューズを装着
させてみたが、転ぶ。
<終末時計:11時40分>
1956年11月 ドクター中松、二足歩行ロボ「AZUMA2号」の
開発に成功。 踏みきりで列車にはねられる。
<終末時計:11時32分>
1959年9月 AZUMA3号、電話機能の取りつけに成功。
<終末時計:11時28分>
1965年2月 AZUMA8号、タバコに火を付けることに成功。
<終末時計:11時19分>
1969年7月 AZUMA11号、月の石を拾ってくる。
<終末時計:11時11分>
1970年3月 岡本太郎、爆発。
<終末時計:11時40分>
1973年10月 AZUMA14号、トイレットペーパーを買い占める。
<終末時計:11時47分>
1986年4月 AZUMA17号、放射能漏れ。
<終末時計:11時52分>
1987年8月 衣笠祥雄、2130試合連続出場の世界記録を更新。
<終末時計:11時33分>
1991年10月 米・ソ、戦略兵器削減条約可決。
<終末時計:11時43分>
1995年6月 中国・フランス、核実験。
<終末時計:11時46分>
1997年11月 AZUMA19号、自由の女神と恋に落ちる。
<終末時計:11時32分>
1998年8月 インド・パキスタン、核実験。
<終末時計:11時51分>
1999年7月 特に何もなし。
<終末時計:11時51分>
2001年9月 世界同時多発テロ。
<終末時計:11時53分>
2002年3月 AZUMA21号、「笑っていいとも」見学。
<終末時計:11時38分>
2002年6月 韓国、FIFAワールドカップ・ベスト4進出。
<終末時計:11時52分>
2003年8月 阪神タイガース優勝。 阪神ファン、
黄河・インダス川・セーヌ川を次々に占領。
<終末時計:11時55分>
2003年12月 AZUMA24号、映画「AZUMA対アンギラス」出演。
<終末時計:11時29分>
2004年1月 金正男、東京ディズニーランド移住。
<終末時計:11時35分>
2004年6月 t.A.T.u.ワールドツアー始まる。
<終末時計:11時50分>
2005年12月 AZUMA26号、火星でアトランティス大陸発見。
<終末時計:11時30分>
2006年3月 ビル・ゲイツあやまる。
<終末時計:11時00分>
2008年4月 イカゲル星人、地球侵攻。 AZUMA28号、
イカゲル巨大円盤と共に太陽に突入。
<終末時計:11時55分>
2008年10月 ビル・クリントン、冷蔵庫にあったプリンを
勝手に食べる。 ヒラリー大統領マジ切れ。
第3次世界大戦勃発。地球崩壊。
<終末時計:12時00分>
[昼3] 投稿一番乗りを狙いたかった でっどうるふ 2003/07/09(Wed) 12:15 | [返信] |
今回のお題は「12時」であるという。
第28回嘘競演が開始したばかりのこの時期に、いきなりこのようなことを書く非礼をお詫びしたい。
私は、このお題の撤回を提案させていただく。
理由は極めて明確である。
一般に「12時」は「0時」とも呼ばれる。0時、すなわち「時がゼロ」。
ゼロであるならばそこに時は存在しないということではないか。なにせゼロなのだから。
すなわち、我々が12時と認識しているものは、本来は存在しない架空の概念ということにほかならない。
このようなものが「嘘競演」のお題に選ばれた。これは由々しき事態だ。
ないものをあると言い、それを多くの者が信じた。よくある話である。
例えば、シャーロック・ホームズの作者コナン・ドイルにはこんな逸話がある。
彼は、妖精が撮影されている写真を見、それが本物であると確信していた。
が、それを撮影した少女ふたりは、のちにそれがトリックによる産物であることを告白している。
それでもなお、その写真を根拠に妖精の実在を信じている者は、確実に存在している。
かくのごとく、実在しないものをあたかも存在するかのように語る者は多い。
それが存在しないことが証明された後にも、ビリーバーが自らの信条を撤回することはない。
世の中、数多くのデタラメが出現しては、そのウソが明らかにされてきた。
先に挙げた妖精の他にも、例えば超能力、幽霊、ネッシー、雪男、グレイ、「阪神の優勝は次回のハレー彗星接近より後」説etc……
いまだなお、これらの実在を信じている者のなんと多いことか。おかげでMMRも復活してしまったではないか。
実在することのない「12時」を、あたかも存在するかのごとく語ることの罪深さが分かっていただけたであろうか。
そして現在、この世界にはいまだに12時の実在を信じている者が多数、存在する。
総理の口先だけの改革をも信じていない者が、12時の存在は信仰しているのだ。これを非常事態と呼ばずして何と呼ぼうか。
その存在は否定されねばならない。ましてや、こういう場で「お題」とするなど、もってのほかである。
以上の論拠より、今回のお題「12時」の撤回を求める者がどこかに存在するとだけ申し上げておく。
一応書いておくが、こういう意見が出ていたというだけの話であり、あくまで私の意見では決してない。
ましてや「12時」というお題で嘘ネタを考えるのが極めて困難だからという理由では絶対にない。念のため。
[昼2] <1>その1球のドラマ 橋川桂 2003/07/09(Wed) 12:05 [URL] | [返信] |
1回表2死二塁。
打席に4番の蒼溝(あおみぞ)を迎えて、俺はかつて知らない重圧の中にいた。
何しろ、今大会でもっとも注目されるスラッガーだ。
すでにこの甲子園で15本の本塁打を放っている。
この秋には確実にドラフトで1位指名され、プロ入りするはずの男だ。
落ち着け……
と俺は必死で自分に言い聞かせた。
組み合わせが決まったその日から、判っていた対戦じゃないか。
この時のために、それこそ夜も寝ないで考えてきたじゃないか。
一塁はあいているが、敬遠は論外だった。
こう言ってよければ、うちの高校は俺あってのチームだ。
エースの俺が、相手がどんな強打者だろうといきなり逃げるわけにはいかない。
両校のチーム力からして、それはもう、その時点で勝敗が決まってしまうことを意味する。
だからこそ、ともかく蒼溝の第一打席では、アウトカウントやランナーの有無の状況はどうあれ、きっと勝負すると決めていた。
第1球。
アウトコースへのストレート。
審判によって、さらにはその日の感覚によってさえ、ストライクともボールとも判定されるところだ。
蒼溝はこれを見送り、ありがたいことに判定はストライク。
第2球、やはりアウトコースへ、今度ははっきりとボールと判る球。
蒼溝がほんのかすかに苦々しい表情を浮かべるのが、18.44メートル離れたマウンドからも見てとれた。
よし。
第3球はもう決まっていた。
ずっと前から決めていた。
蒼溝はインコースが強い。
というより、それはもう神業だ。
蒼溝に内は禁物、は高校野球の常識だった。
しかし。
3球目、俺はあえてインコースで勝負するつもりだった。
徹底した外角攻めで蒼溝を「並みの」好打者レベルに抑えられたとして、両チームの総合力の差はいかんともしがたい。
あえて奴の得意な内角を攻め、そして打ち取ってみせて、初めて互角の試合ができる。
俺は蒼溝のことを徹底的に調べつくしていた。
大物のようでいて、意外と気の短いところもある男だ。
予選での徹底した外攻めに、奴はかなりいらだっている。
俺の投じた見せ球の2球の外角球で、甲子園でも同じ攻め方をされるのかと、苦々しく思っている。
そこへまさかのインコース。
少々のボール球でも、奴は必ず喜び勇んで食いついて来る。
喜んだぶんだけ、それはけしてベストのスイングにはならない。
そして俺の投げるのは、奴の一番の得意からボール半分はずれるシュート。
奴は必ず打ち損じる!
考えに考え抜いた勝負球を投じるべく、俺は投球モーションを起こした。
不思議な心境だった。
重圧は相変わらずだ。
それでも、俺は自分でも信じられないくらい、この勝負に集中できていた。
マウンドに立つ自分自身と、打席に立つ蒼溝、キャッチャーの構えたミット。
それ以外はすべてこの世から消えてしまったかのようだった。
いける!
その実感とともに、俺は運命の第3球を……
「……ム! タイム!」
な、何ぃ〜!?
審判の声に、俺は澄み切った集中力の世界から現実へ引き戻された。
投球フォームは、しかし、もうとめられなかった。
考え抜いたすえの運命の第3球、
かならず蒼溝を内野ゴロに打ち取るはずだったシュートボールは、
思ったポイントを大きくはずし、
もうすこしで奴のヘルメットをかすめようというところを通過し、
バックネットまで飛んでいった。
「……さぁ、終戦記念日正午の黙祷も終わり、試合再開です。さきほどの暴投は、主審がタイムをかけたあととみなされノーカウント、1ストライク1ボールからの再開となります。さぁ、ピッチャー、あらためて第3球を…… おや? どうしたのでしょう、なかなか投げませんね?」
[昼1] 昼の嘘競演が12時をお知らせします かくたかひろ 2003/07/09(Wed) 12:00 |
===========虚実境界線============
【昼の嘘競演 開始】 来週の火曜まで、太陽は沈まない