第25回嘘競演　作品展示室 [嘘競演トップ] [投稿する] [新規順リスト] [番号順リスト] [最新作品]  [感想(ラウンジ)] [投票結果] [使い方] [クロニクル] [検索] [お題]

遺言。

国民の諸君。

俺にはお前らに残してやるものが何もない。
でも、お前らには、うまく言えんが、残すべき物はもう残した気がする。
小泉や金大中には、お前らから伝えてくれ。

俺が死んだ後のこの国はどんなか？　
きっとなんにも変わらないだろうな。
いつものように、春、亡命者が増え、夏、作物が不作で餓死者が出る。
いつものように軍部が夜遅くまで不審船を動かし、いつものように工作員さんが働く。
きっと以前と同じなんだろう。

コウライニンジンの白色の向こうに、政治犯の処刑場があって。
もしもお前らがその周辺に、親父よりでかい銅像を建ててくれると嬉しい。
真のカルト国家が本当に出来る。アスファルトを敷き詰めた広場でハイジャック犯の孫達が遊んでたら嬉しい。

金なんか望むな。崇拝だけしてろ。ここには何もないが他国からの支援だけはある。
支援食料はお前らを死なない程度には充分毎日喰わしてくれる（でもないかな？）。
他国から頂戴しろ。そして傲慢に、したたかに生きろ。

それが将軍様からの、お前らへの遺言だ・・・

お題が「自由」ってことは、早い話が「縛りなし」ってことでしょ。
好きな事書いていいんでしょ。
だったら今から私がもっとも得意とする分野「与太郎」に関する嘘を３つほど…

（以下省略）

夏休みの期間中に自由研究を行うか、自由制作で作品を一つ作り
その成果を９月１日に提出すること。


以下諸注意


＜自由研究を行うにあたり＞

　・生物標本は、対象が死んでいることをきちんと確認してからつくること
　・校長の頭における光の反射率は、既にデータが取られています。別の対象にすること。
　・研究成果は７日間、第１生物室で展示します。
　　カビの研究はデータと考察のみを提出すること。

＜自由制作を行うにあたり＞

　・書道で制作する場合、個人へ対する誹謗中傷は作品とみなしません。
　・美術で制作する場合、別途保健と倫理の先生による審査がはいる事があります。
　・作品は７日間、美術室で展示します。
　　なお、シメサバ及び刺身は成果の如何を問わず、展示できません。

ポール：番号で呼ぶな！私は自由な人間だ！
No２ ：私もできればそうしたいところなんだが。えーと、
No．４５９０８７６４３２１０９８７６５４３２１９８０７６５４３２３１０９９君。
側近 ：何か御用ですか？

※↑には抱腹絶倒（死語）のネタが書かれておるが、
　 当然嘘つきの目には見えないようになっておる。

小沢一郎
　「むはははっ。これに懲りて二度と脱退したいなどと、ぬかさんことだな。
　　罰だ。達増、こいつの右腕に党の烙印を押せ」


　　ジュゥ

＜形式番号＞
ＭＳ−０１Ａ

＜諸元＞
頭頂高　　　　　　：　　　　　４６ｍ
本体重量　　　　　：　　　　２２５ｔ
ジェネレータ出力　：　　３８９００Kw
スラスター推力　　：　２２６５００Kg
装甲材質　　　　　：　ルナ・チタニウム
武装　　　　　　　：　自由の松明、独立宣言書

＜解説＞
　アメリカ合衆国の切り札。灯台として使われなくなって以後、５０年掛けて機動兵器への改造が施された。
起動コードは大統領と国防長官のみに知らされており、また、国防以外の戦争では使用が禁じられている。
　他国の機動兵器との最大の相違点は、武装をしている点。松明を持った右手から繰り出される毎秒１０発の
突きは、奈良の大仏の頭部を５秒で粉砕できるほどの破壊力を持つ。左手の独立宣言書は、盾として使用される
ことが多いが、宣言書を両手で持って打ち下ろす「自由の制裁」は、女神の必殺技として恐れられている。

＜主な戦績＞
○キリスト像（コルコバードの丘）　一本背負い
○アポロ像（ロードス島）　　　　　自由の制裁
×東京湾観音（大坪山）　　　　　　目からビーム

＜次回対戦予定＞
　鎌倉の大仏（高徳院） 　　於　ギアナ高地　電流爆破デスマッチ　　

（毎朝新聞　９月２９日付朝刊）
　自由民主党の小泉総裁は15日、党の役員会において、自由民主党の解党と、新党の旗揚げを表明した。
解党の背景には、構造改革が遅々として進まない現状に、首相が業を煮やしたことがあると考えられる。
　新党については、首相の改革を支持する議員が合流すると見られている。

（９月３０日付朝刊）
　自由民主党を離党した小泉首相は、新党の名前を「民主党」とすることを明らかにした。
「私たちの党が、民主主義の本流であるから、党名を民主党とするのは、当然のことである」（小泉党首）
　一方、亀井静香氏を中心とするグループも新党を結成することが分かった。
「新党名は『自由党』です。今までの政治の枠組みにとらわれず、自由な党を目指します」（亀井党首）

（１０月２日付朝刊）
　民主党の鳩山代表と、自由党の小沢党首は、共同で記者会見を開き、党の名前を変更することを発表した。
新しい党名は、それぞれ「元祖民主党」「本家自由党」。
「我々が使っていた名前を勝手に利用した行為は大変許しがたい。我々が本来の民主党であり、自由党で
あることを国民の皆さんに改めて知ってもらうために、党名の変更を決断した」（鳩山代表・小沢党首）

（１０月３日付朝刊）
　昨日の、元祖民主党と本家自由党の党名変更を受け、民主党と自由党も、党名を変更する手続きに入った。
それぞれ「真・自由党」「民主党本舗」と改称される。
「われわれを偽者であるかのように扱う名称変更は大変許しがたい。もともと「自由」も「民主」も、我々が
先に使っていたのだから、我々こそがその名を使うに相応しい」（小泉党首・亀井党首）

（１１月１０日付朝刊）
　衆議院選挙の告示を３日後に控えた９日、社民党と保守党が、それぞれ党名の変更を明らかにした。
新しい党名は、それぞれ「民主党」「自由党」となる。
　党名変更の理由は明らかにされていないが、一部の議員からは、「有権者は『元祖』とか『本舗』などと
余計なものは書きたがらないだろうから、シンプルな名前の方が投票されやすい、ということを見越して
改称したのでは」との話もある。

（１１月２５日付朝刊）
　昨日行われた衆議院選挙は、「自由民主党」（もとスポーツ平和党）が過半数の議席を押さえ、単独で
政権を樹立する模様。
　獲得議席数は以下のとおり。

　自由民主党　２５０
　自由党　　　　５１
　民主党本舗　　３７
　本家自由党　　３４
　民主党　　　　３２
　真・自由党　　３０
　民主党　　　　２７
　自由連合　　　１１
　無所属　　　　　７
　鈴木宗男　　　　１
　

　（今回の勝因について）
「あの改称騒ぎの中、最後までどの党も「自由民主党」を名乗らなかったからでしょう」（自由民主党　猪木快守代表）

　その男に国境は無い。
　数々の武勲を起て老兵の域まで達した諜報部員は、ミスター・リバティと呼ばれていた。
「人より多少器用に生きられるだけさ……」
　ミスターの耳朶がウェーブを打った。
　さらに上・下・上と交互に煽動すると、二枚貝のように前後に開閉し始めた。
　やがて、私は、前後への運動が刻むリズムに規則性があることに気が付いた。
　ちびた葉巻を灰皿に押しつけたミスターが新たな一本をシガーケースから取り出すのと
同時に、私は懐のライターを点けていた。
「ありがとう」
いたづらっぽく笑うと、彼は満足そうに私の100円オイルライターの火をハバナに移した。
「大抵の人間は、耳でモールス信号を打つとは思わんようだね」
何か思い出したのか、眉を掻いて居心地悪そうに座り直す。
「耳だけではない。
　眼球、心臓、腸……全ての筋肉を意識的に動かすことが出来る。
　もちろん……………………………………………………………………………………………
　………………………………………………………………………………………見るかね？」
私は丁重に断った。
「仕事の話をしよう」
代わりにミスターは一枚の写真を見せた。
「なかなかグラマラスな美人ですね。
　年増だけど」
ミスターは苦々しげに葉巻を噛むと、煙を深く吐いた。
「マダム・フリーダムと名乗っている…」
私の、左小鼻の筋肉が痙攣した。

もうだめかもしれない。
いくら頑張っても、限界を感じてしまう。
昔のようにはいかないみたいだ。
いつもの君の声も、途切れ途切れに聞こえるよ。

親元を飛び出したのは、１５年も前のこと。
俺にとっては、大きな冒険だったんだ。
束縛から抜け出し、自由になれたと思った。
若い奴らには、笑われるだろうけどね。

結局、俺は一人前になれないまま。
いつまでたっても子供だった。
あぁ、もう、お迎えが近いようだ。
これが最後の言葉になるかもしれない。

逢いたかった…。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「ねぇ、あなたの声と別に、変な声が聞こえるんだけど」
「おかしいな。この子機の充電池ヘタっているからかな？
　あれ？　もしもし？ もしもーし？」