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[527] 競演終了 義眼 2000/12/25(Mon) 23:32
 皆様、10日間に渡る長丁場、お疲れ様でした。

 これをもちまして、20世紀最後の嘘競演、終了です。以後の書き込みはご遠慮くださいませ。

 26日午前中に、投票が始まります。各ネタの横に投票ボタンが出ますので、面白いと思ったネタには投票をお願いしたします。投票期間は2001年1月3日までです。

(最新)


[526] 軌跡の奇蹟 摂津土竜 2000/12/25(Mon) 23:30
大阪府の茶臼山近辺で、世にも奇妙な人糞が発見された。
その人糞は螺旋状に半径2mの範囲に広がっており、しかもその螺旋はフィボナッチ数列に基づく黄金螺旋であった。
日本数学学会と日本とぐろ脱糞研究会との間で、市井に埋もれた天才として早くも獲得競争が始まっている。
これを受けて太田府知事(愛称ぷうちゃん)が螺旋脱糞の保存に乗り出した。しかし螺旋人糞の保存は町中での野ぐそを容認するとして反対意見も・・・



[525] 作家の苦悩 のの 2000/12/25(Mon) 23:26
突然、バケツが落ちてきた。彼女は全身が生暖かいペトペトとしたものに包まれ本能的に目をつむった。沈黙の中で叫ぶ声が聞こえる。
         うんち
 「たいへん、うんこだわ!」
           うんち
その一瞬あとで、うんこという言葉が嘘でないことを裏づけるかのように誰かが悲鳴を発した。

スティーブン・キング作 「キャリー」草稿より





[524] 国際協力事業団(JICA)機関紙より 義眼 2000/12/25(Mon) 23:26
==先輩の声—青年海外協力隊員を目指す人へ==

「ト・イ・レ・は、どこだあああああ!!」

 そのとき私が張り上げた声は、ビル中の窓ガラスを震わせたと言います。私自身はほとんど意識を失いかけており、記憶が定かではないのですが、そのときの私は、白目を剥いて、蒼白な、しかし、獣のように凶暴な顔つきだったのだそうです。ただ、今思い起こすと、この経験こそが私の人生を決定付け、この仕事に一生を捧げるきっかけとなった、運命の出来事だったのです。

                 +++++++++

 私がJICAの青年海外協力隊員の募集に応募したのは、もう10年近く前のことになります。海外の辺境の地へ旅することが好きで、環境問題にも関心のあった私にとって、辺境でボランティアに従事する協力隊員の仕事は、とても魅力的に思えました。

 入隊のための試験は、大きく分けて2つ、健康診断に加え、筆記試験と面接試験があるとされています。これらの試験を受けているとき、私は決して簡単だとは思いませんでした。しかし、今思い起こすと、その後に行われた第3の試験に比べれば、それらの試験は赤子の手をひねるが如きのものでした。

 面接試験が終わった後、私は他の受験者の幾人かと一緒に、近くの中華料理店に招待されました。皆がテーブルにつくと、試験官の代表者の方がにこやかに挨拶をしました。

「皆さん、おめでとうございます。実はここに招待されたのは、既に面接試験に合格された方々です。今日はご苦労様でした。」

 テーブルが大きな歓声に包まれました。皆、ガッツポーズをしたりして喜んでいます。そして嬉しいことに、その日の料理は豪華な海鮮中華でした。鮑のオイスターソース煮、カキのブラックビーンソース炒め、フカヒレのスープ、海老のチリソースなど、今まで食べたことのないような美味しい料理がずらりと並び、私は他の5人の仲間と満腹になるまで食べました。そして最後のデザートを食べているときにアナウンスがありました。試験官の顔は真剣でした。

「皆さん、存分に料理を楽しんでいただけたものと思います。しかし、実はここで皆さんにお知らせせねばならないことがあります」

 談笑が止みました。私を含め、受験者は皆、何事が始まるのかと、緊張した面持ちで聞いていました。

「ご存知のように、青年海外協力隊は、世界の辺境、とくに貧しい地域に行ってボランティアに従事します。それらの地域の多くは、基本的な生活さえまともに出来ない過酷な環境にあります。しかし、その過酷さがどれほどのものかは、たぶん経験したものでなくてはわからないのだと思います。そこで… これから、そのための適性試験を行います」

 私達は、緊張していました。まだ試験があるというのです。中には少し不満げな顔をしている仲間もいました。無理もありません。合格したはずなのに、試験はまだ続くというのですから。

「試験内容は簡単です。この後、また試験会場に戻っていただきます。そこで今夜12時まで、待機してください。その間、基本的には何をしていても構いません。ただし、ビルからは決して出ないこと。そして、起こったことに対して、協力隊員として適切に対処することを心がけてください。」

                 ++++++++++++++

ビルに戻った私たちは、よくわからないまま、試験会場に戻りました。ここで何が起こるのか、私たちには全く予想がつきませんでした。「いったいどんな試験なのだろうか」と皆で話しを始めました。

そのとき――

「うっ!」

 一人の仲間がうめき声を上げました。

「ち、ちょっと、トイレ…」

 よろよろと立ち上がります。

「あっ!」

 別の2人が、叫びました。2人ともお腹をおさえています。

「いててて、腹、痛え」

 間違いありません。先ほどの海鮮中華です。アワビ、カキ、海老。当たるとデカいものばかりです。これは、ヤバイ――

 そう思った瞬間でした。

 ギュルルルルルルルル

という音が自分の下腹部から聞こえたと同時に、波が――襲ってきました。猛烈な、便意の津波でした。

あううっ!

 よろめきながらトイレへと向かいました。お尻の緊張感を緩めないよう、しかしできるだけ早足で歩きます。他の5人も、全員が身体をくの字に丸め、顔を苦痛に歪めながら、内股で歩いていきます。

 しかし――そのとき、私は気付きました。このフロアのトイレに個室は2つしかありません。私を含めて人数は6人。このままだと、個室をめぐって凄絶な戦いが繰り広げられることになります。

 その瞬間、私は試験の意味がわかりました。劣悪な環境で仕事に従事する我々は、常に他人のために自らを犠牲にする覚悟が必要です。つまり、この試験では、最後まで他人にトイレを譲った者が勝者となるはずです。私は足を止めました。

 だがそのとき、もう一人足を止めたYという男がいました。筆記、面接試験ともにトップだった人物です。奴は私を見て、にやりと笑いました。まだ余裕があるようです。

 残りの4人は一目散にトイレへと向かっていました。彼らは試験の意味に気付いてはいないようでした。一刻も早くトイレにたどりつく、それだけを考えているようでした。そして、その中でも特に速い2人がドアに手をかけました。

「げげっ!!」

 叫び声が聞こえてきました。なんと、トイレのドアには鍵がかけられており、その上、鉄板で目張りまでしてあったのです。これでは、どんなことをしても開けることはできません。

ああっ――

 弱々しい声が聞こえたかと思うと、最初にトイレに着いた2人がドアの前で崩れ落ちました。彼らは一瞬、呆けたような恍惚の表情をみせたかと思うと、みるみる泣き顔になりました。顔と身体中の筋肉が弛緩したのが一目でわかりました。

 彼らは――耐え切れなかったのです。

 青年海外協力隊の仕事は忍耐が要求されます。こんなに早く脱落していては、途上国の劣悪な環境でボランティアはできないでしょう。また、トップの2人はもうすぐトイレに着くことができると思ったので、一瞬だけ緊張が緩んだのかも知れません。そしてこの状態では、一度緊張感を解いたが最後、便意の津波を押しとどめることは不可能です。辺境の地に赴き、緊張感の欠如が生命の危機につながりかねない仕事に就く我々には、一瞬たりとも油断は許されません。我々は現在、極限状況での忍耐力と集中力を試されているのです。

 残りの2人が叫びます。

「他の階だ!!それぞれ別々の階に行くぞ!!」

 この時間ではエレベータは止まっています。2人はお腹を抑えたまま、内股でひょこひょこと階段に向かっています。それぞれ、上の階と下の階に行くようです。

 ここで、私は少し落ち着きました。お腹をこわしたことのある人ならばわかると思いますが、このような場合、便意は寄せては返す波のように襲ってきます。先ほどの第一波は凄まじいものでしたが、とりあえず今はその波は引いたようです。

 私はこの間を利用して考えました。他の階のトイレへと向かう前に、気になることがあったのです。なぜ――ここのトイレは閉まっていたのか。もし我々の忍耐力と集中力を試したいだけであれば、閉める必要はなく、最後まで我慢した者を勝ちにすればいいだけです。

 この試験には何か他に意図がある――

 そうつぶやいたとき、「そうだ」と声がしました。廊下の向かい側にうずくまっているYでした。彼も少し苦しそうです。

「俺が思うに、このビルのトイレは全部閉まっている」

 彼は言いました。そして、その言葉が正鵠を得ていることがわかるまでには、10秒とかかりませんでした。

「だ、だめだ!!閉まってる!!」

 階段の下の方から声が聞こえました。それとほぼ同時に

「ああっ!!こっちもだっ! あっ!俺…もう、ダメ…」

 上の方から声が聞こえたかと思うと、それが嗚咽に変わりました。3人目の脱落者が出ました。生存者は、階下にいるひとりとY、そして私の3人です。

 あっ――

 そのとき、次の行動を考える間もなく、第二波がやってきました。

 キュルルルルルル

 第一波よりも、スケールは小さいものの、その鋭さには恐ろしいものがありました。便意のツボを強力に突いています。私はありったけの力を肛門括約筋に集中させ、耐えました。顔中に冷や汗が浮かびます。こういうときは、動いてはいけません。集中力がわずかでも肛門以外の場所にそれた瞬間、悲劇が起こるのは目に見えています。私はじっと我慢していました。

 目を閉じ、じっと波が収まるの待っていました。2分ほどすると、第二波は去っていきました。私はつかの間の安堵を得、目を開けました。すると――

 向かいにいたはずの、Yがいません。見回すと、彼はよろよろと階段を下りています。この様子ならば、どの階に行っても開いているトイレは無いはずです。それなのに、彼はなぜ階下へ行こうとしているのか。

 途端、脳裏に閃くものがありました。一箇所だけ、あるのです。開いているトイレが。

 守衛室――

 そうです、このビルの守衛さんが使うトイレは閉めることが出来ないはずです。そして守衛室は1階にあります。

あっ――

 そのとき、私はこの最終試験の本当の意味がわかりました。これはただの我慢ゲームではなのです。協力隊のメンバーにはもちろん強い忍耐力は必要ですが、それ以上に現在直面している問題や困難を克服する知恵が必要です。強烈な便意に耐える忍耐力と、その我慢の間に困難を解決する思考力――私達は今このふたつを試されているのです。

 つまり、この試験は、守衛室のトイレに無事たどりついた者が勝者となるのです。

 私は、力を振り絞って歩き出しました。とはいえ、下腹部の内側は荒れ狂う海のようでした。お腹を手で抑えながら、ひざをくっつけ、内股でよろよろと歩くより他ありませんでした。

 苦痛に顔を歪めながら、手すりにつかまり、階段を下りていきます。途中、踊り場で足を投げ出して放心している仲間を見つけました。最初に階下のトイレにいった仲間でした。その哀しげな――そして緩やかな――表情に、私は軽い嫉妬を覚えました。私も少しお尻の筋肉を緩めるだけで、この業苦から解き放たれるのです。しかし、Yに負けるわけにはいきません。私は再びよろよろと階段を下りました。

 1階のフロアに降りるところでYの背中が見えました。彼も苦しいと見えて、よろめきながら歩いています。しかし、こちらも苦しく、このままでは彼に追いつくのは難しいようでした。

しかし――

 はうぅっ!という声とともに、突然Yがうずくまり、動かなくなりました。必死に便意をこらえているようです。ちょうど何度目かの波が彼を襲ったようでした。それは、まさに私にとって幸運の女神が微笑んだ瞬間でした。

今だ――

 私はありったけの力で歩くと、彼を追い越して守衛室の窓口へと向かいました。死ぬ思いで窓口にたどり着くと、中にいた守衛のおじいさんが、こちらを向いて、窓を開けました。

 そして、その守衛はなんと――

笠智衆でした。今はもう亡き名優ですが、そのころはまだ存命でした。考えてみると、なぜ笠さんがこんなところで守衛をしているか、不思議なのですが、そのときの私にそんなことを考える余裕などありませんでした。

「ト、トイレはどこですかっ!!!」

 笠さんは不思議そうに私の顔を覗き込みました。

「緊急事態なんです!!ト・イ・レはどこですかっ!!!」

「わしぁ…       のう…      耳が…    遠くて…      のう…」

 小津安二郎の映画そのままの口調と、間のおき方でした。しかし、その「間」は、そのときの私にとっては拷問に等しいものでした。

「ト・イ・レ・は、どこだああああああ!!!」

 横の窓ガラスが震えました。しかし、笠さんは、全く表情を変えずに、

「便所は…                のう…」

 私はもう半狂乱でした。彼の胸倉をつかんで、ありったけの声で叫んでいました。

 「トイレ!!!@#$はやく#T%&ト#EGイTYS%レ!JQWRTHH^*U^&TU^**^*(CVDTTUJGKOIE%!!!!!!)」

「わしぁ・・・                知らん。」

 私は絶望しました。そしてそのとき――第三の波が私を襲ったのです。

ギュルギュルギュルルルルルル

 もう――ダメだ

 そう思って、ふっと気が遠くなりかけました。Yは背後から迫っているようです。

 もう――いいや

そう呟こうとしたときでした。目に飛び込んできたものがありました。

 それは大きな鉢植えのゴムの木でした。守衛室の横に観葉植物としておいてあるものでした。

!!!!!!

 瞼の裏側に閃光が走りました。守衛の使うトイレを探し当てることが試験の目的だと思っていたのが間違いだったのです。そして私はこの試験の真の目的が瞬時にわかりました。

 私は、鉢植えに突進していきました。ズボンのベルトを緩めながら…

                ++++++++++
 
 私が観葉植物の鉢にしたことは、やはり正解でした。守衛室のトイレを見つけることは、所詮、自分の欲望を満たすためだけに知恵を使うことでしかありません。海外協力隊員には、それ以上の成果が求められるのです。

 現在私は、サハラ砂漠周辺の緑化プロジェクトに関わっています。そこで私は必ず緑化の対象となっている土地で、用を足すことを義務づけられています。どんなにお腹を壊していても、どんなに我慢が必要でも、対象地に行くまで用は足しません。長い目で見ると化学肥料は土地を痩せさせます。真に肥沃な大地をつくるために、私たちは自らの身体を使って、天然の肥料を与えるのです。人間の営みによって、砂漠化が進行しているならば、それを食い止めるのも人間の営みによって為されるべきです。あのときの試験は、自らの苦境をいかに地球のため、環境のために役立てることができるか、その知恵を試すものだったのです。

 忍耐力、集中力、そして新たな知恵を生み出す想像力を駆使し、我々は緑の地球を守らねばなりません。これから青年海外協力隊員を目指す皆さん。地球の命運は皆さんの意志と肛門括約筋の強さにかかっているのです。




[523] 警告 Belial 2000/12/25(Mon) 23:24 [URL]
嘘共演終了が近づき、投稿が短期間に集中すると思われます。
ふんづまりがおきないように注意してください。



[522] 古き良き… ksg 2000/12/25(Mon) 23:22
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Darts/8119/



[521] 今日の夕飯簡単レシピ「エスニック風フリッター」 moonay 2000/12/25(Mon) 23:18 [URL]
先生からのひとこと
「寒い季節になりましたね。こういう時には体の芯から暖まるものを食べたいものです。そこで、今日はピリッとほの辛いフリッターの作り方を紹介します。これで今晩の食卓は安心!子どもさんからおじいちゃん、おばあちゃんまで大喜び間違いなし。ぜひ挑戦してみて下さいね!」

用意するもの
 今朝のお父さんの 500g
 昨日のおじいちゃんの 適宜(無い場合はおばあちゃんので代用可)
 自然薯 100g
 鶏卵 2個
 小麦粉(薄力粉) 50g
 塩 少々
 砂糖 少々
 カレー粉 好みによって増減して下さい(50g程度が基本)

作り方
まず、今朝のお父さんのを薄くスライスしましょう。次に昨日のおじいちゃんのをみじん切りにして、スライスしたものの上に乗せます。あらかじめ自然薯を下ろし金等で下ろしておき、その中に溶いた卵と塩、さらに砂糖を適当量加えます。これを先程のスライスした材料にまんべんなく塗ってください。最後に小麦粉にカレー粉を混ぜたものをまぶして、180℃に熱したサラダ油できつね色になるまで揚げます。揚げたてが一番美味しいですヨ!*

*注意:昨晩お父さんが酔っぱらって帰ってきた場合、くれぐれも子どもには食べさせないで下さい。



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