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[197] 終了 議長 2002/05/25(Sat) 23:01 |
以上をもちまして投稿を締め切らせていただきます。 ごくろうさまでした。 ---------------------------------虚実境界線-------------------------------- |
[196] 緊急事態 核 2002/05/25(Sat) 23:00 [URL] |
転び注意報・・・なんらかの原因で、国民の15%が一斉に転ぶ恐れがあるときに、気象庁より出される情報。 転び警報・・・なんらかの原因で、国民の30%が一斉に転ぶ恐れ、または、国民の15%一斉にズッコける恐れがあるときに、気象庁より出される情報。 緊急転び情報・・・なんらかの原因で、国民の50%が一斉に転ぶ恐れ、または、国民の30%一斉にズッコける恐れがあるときに気象庁より出される情報。 非常事態転び宣言・・・国民の大多数がズッコける恐れがあり、かつ、国内に重大な被害を及ぼす恐れがあるときに、政府により出される宣言 転べ!・・・番長各の人間が、「だるまさんが転んだ」でイライラしだした時に出す命令。絶対服従。 |
[195] どうしても勝てないあなたへ ksg 2002/05/25(Sat) 23:00 |
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[194] 6月の星座占い しーもす 2002/05/25(Sat) 23:00 [URL] |
監修:マリー・コスイギン
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[193] News速報 まりす 2002/05/25(Sat) 23:00 |
鶏の転倒死亡率の高さに頭を痛めていた養鶏家が このほどついに鳴かない鶏の開発に成功した。 |
[192] 登山 やゆよ 2002/05/25(Sat) 23:00 |
やめようかな。 野崎春男は、何度も頂上を見上げて思った。 エベレストは、あまりにも高すぎる。休みになると日本アルプスに上っていた30代、40代のころでさえ、登頂できたかどうか。しかも、いま自分は72歳なのだ。 世界一高い山頂を見上げるためには、顔を上げなければならない。それだけでも、いまの野崎にとっては一苦労だった。 野崎は、昨日の夕方、7500メートル付近に最後のキャンプを設営したころから、何度も登頂を断念すべきかどうかを自問していた。と同時に、いつかはやめるだろうと、まるで第三者のように冷静に判断していた。この第三者にとって、断念の是非はもはや問題ではなく、関心事は「いつ、その決断を下すのか」だった。 あれは4カ月前。多くの高齢者がエベレスト登頂に挑戦しているというニュースが、市営老人ホームの食堂にあるテレビで流れた。仲間と談笑していた野崎は、「あんなこと簡単だ」と言ってしまった。「あんたには高尾山だって登れないよ」という、同じ老人ホームに住む老女の一言で、野崎はムキになった。「よし、じゃあ本当にエベレストに登ってやるから、いまに見ていろ」。野崎にとって不幸だったのは、平和だがもはや夢のない毎日を送っている老人ホームの入居者たちが、野崎のエベレスト登山のために多額の蓄えをカンパしてくれたことだった。あれよあれよという間に話は大きく、具体的になり、野崎は気がつくとカトマンズ行きの飛行機に乗り込んでいたのである。 このままくるっと向きを変えて斜面を降りていきたい。しかしそれでは老人ホームの仲間たちに申し訳ない。そんな葛藤のなかで、野崎は断念が許される理由を探していた。転んでしまうのはどうだろう。強い風のためにバランスを崩して転倒。足をくじいて頂上へのアタックをあきらめざるを得なかった、ということにすれば、皆納得してくれるに違いない。 が、この選択肢は最初から存在しなかった。ベースキャンプを出発したときから、野崎はずっと左手に手すりを握っている。バランスを崩せる余地はまったくなかった。 「野崎さん、エベレストに挑戦するんですってね。市としても応援させていただきますよ」 老人ホームの食堂での宣言の翌日、若い市長がやってきて、痛くなるほど野崎の右手を強く握りしめて言った。 「転ぶと危ないですからね。ベースキャンプから頂上まで、転倒防止用の手すりを設置させていただきますよ。がんばってください」 野崎が登頂に成功すれば、若い市長は3カ月後に迫った市長選挙で、老人福祉を充実させたと有権者に声高に訴えるに違いない。逆に登頂に失敗すれば、市長が再選されても、東京の大企業の社長だった対立候補が勝っても、市営老人ホームの予算が削減されるのは目に見えている。 だからエベレストになんとかして登頂しなければ。と決意を新たにするためのエネルギーは、もう残っていない。野崎は転ぶことができないかどうか、もう一度冷静に考えた。 足が滑ったことにするのはどうだろう。エベレストの山頂付近では、なめらかな岩肌が延々と続く場所がいくつもある。どう足に力を入れてもバランスを保つことができなかったということにして、転べばいいのだ。 この選択肢もないと、野崎は視線を落として白い息を吐いた。 「スベラーズです」 あれは出発の3日前。工場の作業服を着たその男は、あいさつも名乗ることもせずに、老人ホームの食卓の上にきなり、ゴムマットのロールをどさっと置いた。 「高齢化の進む21世紀。日本、いや世界中の地面をこの『スベラーズ』で覆って、お年寄りがスリップしやすい場所をなくしたいのですよ。是非、協力させてください。ベースキャンプから頂上までのルートに、隙間なく敷かせていただきます」 なるほど、ゴムマットの敷かれたエベレストの斜面は、老人ホームの風呂場よりもはるかにすべらなかった。やはり、転倒を言い訳にすることはできないのだろうか。意識が薄れゆくなか、それでも野崎は考えていた。 段差――そうだ、段差にぶつかってひっくり返ったことにすればいいのだ。テレビで言っていた。老人はわずか2〜3センチの段差でも転ぶと。いくら手すりがしっかりしていても、いくら地面が滑りにくくても、老人はわずかな段差で転ぶものだ。それが老人というものなのだ。段差につまづいて転ぶ老人を責める社会があるだろうか。自分にだって転ぶ権利はある。 野崎は決断した。よし。次の段差を見つけたら、つまづいて転ぼう。目をさらのようにして、ゴムマットの敷かれた地面を見つめた。ところが、適当な段差はいつまで経っても現れなかった。野崎は知らされていなかったが、大阪の市民グループ、「地面の段差をなくす有志の会」が、純粋な善意から、前日の夜にベースキャンプから頂上までの段差という段差を削り取ってしまっていたのだ。 20分後、野崎はあきらめていた。もはや転んで日本に帰ることはできない。かといって、登頂に必要な体力や気力はない。このまま自分は死んでしまうだろう。老人ホームから遠く離れたヒマラヤの斜面で。ああ、最後にもう一度だけ、あの暖かい、けんちん汁が食べたい。老人ホームの食堂で仲間たちと食べるけんちん汁はおいしかった。そういえば、今日の昼はけんちん汁だったか。いや、そもそも昼ご飯はもう食べたのか、食べていないのか。そういえば、朝ご飯を食べたかどうかさえ思い出せない……。 寒さも疲れも感じなくなった野崎の手は、自然に手すりから離れていた。意識もなくなった。 「あんなに至れりつくせりじゃ、エベレストに登頂したことになれないね。あれなら私だってできるよ」 と、例の老女が毒づくのを聞いても、悪い気持ちはしなかった。登山ルートの途中に置かれていた転倒防止用つえ、転倒防止用電動車いす、転倒防止用ネパール人シェルパ(介護資格あり)を使用したとはいえ、野崎は世界最高齢のエベレスト登頂者になったのだ。野崎はいい気分だった。ユーラシア大陸を横断する手すりと滑り止め防止マットの敷設工事(と段差とり工事)が行われたと聞かされるまでは。 |
[191] アカデミー賞に新部門誕生 ユーイング 2002/05/25(Sat) 22:58 |
ハリウッドの映画俳優組合は、かねてよりアカデミー賞選考委員会に「主演、助演などの陽のあたる俳優だけでなく、真にハリウッドを支える、その他大勢の俳優たちが演じる<通行人B>のような名も無き端役にも賞を与えて欲しい」との要望を出していた。 委員会はこの真摯な訴えに対し「脇役賞」の設立を検討していたが、あまりにも漠然としすぎるという理由から、対象となる演技を絞り込み、新部門「転倒賞」を設立することを決定した。 これは、CGではなく、実写で本人が演技をした時のみ、ノミネートの対象となり、ハリウッド以外の外国映画も選考に含まれる。また、一人ではなく集団で転倒した時も対象になる。 第一回の「転倒賞」には「スター・ウォーズ・エピソード3」「TAXI・3」「ターミネーター・3」「ハムナプトラ・3」がノミネートされ、見事「ハムナプトラ・3」が受賞の栄誉に輝いた。主役のブレンダン・フレイザーが投げつけたバナナの皮を踏んで、古代エジプトの兵士が転ぶという、ハムナプトラらしい意外性と古典的な手法が評価されたとのことである。 しかし、この名も無き端役のために創設された賞をめぐって、ハリウッドでは困った問題が起きている。これまでアカデミー賞に縁が無かったシュワルツェネッガー、ジム・キャリーなどが「転んでアカデミー賞が取れるなら、端役として転びたい」と、製作者に新作映画の製作を迫っている他、低予算のインディーズ映画が、こぞって作品に転倒のシーンを取り入れ、作品が画一化する傾向にあるとのことである。 また、来年公開予定の「メン・イン・ブラック・3」では、100人を超える群衆が、転びながらエイリアンから逃げるというシーンがあり、関係者は今から、この映画が受賞した時の問題を考えて頭を抱えている。 「当然だろう?オスカーが100個必要なんてのは、まだいい。だが、問題は会場と受賞時間だ。100人が一斉に並んでオスカーを受け取れる舞台なんて、どこにある?それに、1人1分としても、渡すのに100分かかるんだ。延々とオスカーを渡すシーンが100分!毎年、スポンサーからは、時間短縮を最大のノルマとして掲げられ、ウーピーをせっついて短くさせているっていうのに、100分だぞ!翌年からスポンサーが降りたら、どうしてくれるんだ?しかも、この賞はみんな平等だから、1人だけ代表を選ぶというわけにもいかない。だが、視聴者は100分の間に、絶対にチャンネルを変えてしまう!俺は、この作品が受賞したら、選考委員の連中に、白い粉末をまぶしたバナナの皮を送りつけてやりたいね!」 |