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[100] 赤い弾丸 〜特別養護老人ホーム連続殺人事件〜 ボブ田 2005/06/11(Sat) 17:05
東京都荒川区の特養ホーム「せせらぎ荘」で、入所者が不審死する事件が
今年に入ってから四件続けて発生した。

被害者は常に男女二名。男性は心臓疾患や脳機能障害により急死しており、
女性は軟口蓋から頚椎にかけてをけん銃のようなもので撃ち抜かれ即死している。
いずれの場合でも壁や天井の銃痕から銃弾と思われる赤い玉が発見されており、
警察は同一犯による連続殺人事件とみて捜査を進めていた。

「というわけでここが捜査本部なんですけども」
「なかなか犯人の目星がつかないな」
「凶器は改造空気銃のようですね」
「近隣に銃器マニアが数名いるのですが、いずれも動機が弱いです」
「なぜ男女ふたりが同時に亡くなっているのかも依然として謎です」
「あのーいいですか」
「なんだね新人君」
「赤い玉伝説ってありますよね?」
「・・・・・・・・・・」
「ああ・・・・・・・・・・」
「ああ、あるね」
「精液を使い切ると最後に赤い玉がでるという話だね」
「説明くさい台詞だな」
「うるさいよ」
「で、あのー」
「なんだね新人君」
「女性の被害者はみんな口の中から撃たれているんですよね?」
「・・・・・・・・・・」
「ああ・・・・・・・・・・」
「まあ、そのようだ」
「銃を口に突っ込まれていたんだろう」
「脅されていたのかも知れません」
「金目当てでは無いようなんですけどねえ」
「あのー」
「なんだね君はさっきから」
「言いたい事はハッキリ言いたまえ」
「僕思ったんですけど、これもしかしてフェ」
「ゲホンゲホン」
「ゴホンゴホンゴホン」
「ゲホゲホゲホ」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「凶器は改造空気銃のようなんですけどね」
「犯人が特定できないなあ」
「金目当てでもないようですけどねえ」
「まったく不思議な事件ですよ」
「フェ」
「ゲホッゴホッ」
「ゲフン、ゲフゲフ」
「ゴフゴフゴフ」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」

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[99] 出版記念握手会で死者相次ぐ Shi.Ma.Chu 2005/06/11(Sat) 16:45
今日夕方、東京都新宿区の紀伊国屋書店で行われた若手お笑い芸人の出版記念握手会において、
多数の死者が出る事件があり、店内は一時騒然となった。

この日行われたのは「パペットマペットの4コマコント大作戦・角」「同・赤」の2冊の出版記念握手会。
500人を越えるファンの若者らが集まり、サイン入り本を購入した後、
本のタイトルに合わせて扮装した「ベルツノガエルくん、バッファローくん、あかべこくん、ヤドクガエルくん」の
4人との握手を楽しんだ。直後から、「ヤドクガエルくん」と握手をした231名が苦しみだし、
近くの病院に運び込まれたが、呼吸困難を伴う心不全で182人が死亡する大惨事となった。

ヤドクガエルは鮮やかな体色が特徴的な南米原産のカエルで、鮮赤色のカエルの中ではもっとも有名なものの一つ。
強いストレスにさらされると、バトラコトキシンと呼ばれる毒素を背中から分泌する。
バトラコトキシンは致死量が5万分の1グラムと言う猛毒で、神経に作用し呼吸困難や心機能低下を引き起こすことが知られており、
警察と消防では、バトラコトキシンと今回の事件の症状が似ていることなどから、
ヤドクガエルくんが何らかの理由によりバトラコトキシンを分泌し、それに触れた人がこの毒におかされて
命を失ったものと見て更なる調査を行っている。
また、ヤドクガエルくんに強いストレスを与えた原因についても調査中で、
店舗、あるいは所属事務所などの家宅捜査を行っている。




[98] 生き別れ かくたかひろ 2005/06/11(Sat) 16:20

 古来より世界で語り継がれる物語を紐解くと、生き別れた兄弟は必ず正反対の性格になるという。

 四平

 釣りキチ三平の生き別れた弟。
 世界各地で大物を釣り続ける兄と反対に、自然保護団体に勤め、魚たちを守るために命をかける。
 マッシュポテトを食べ尽くしてエサを根絶しようとしたり、海岸に地雷を埋め込んだりしながら、
 ペットのブラックバス(25万匹)・ブルーギル(25万匹)とともに隅田川で船上生活を続ける。
 最終的には自分の力で魚を増やすしかないと、生殖体を改造して魚との交尾を試み、見事に成功。
 その種類は川魚・海魚に限らず深海魚にも及び、コモロ諸島沖のシーラカンスは一時増えすぎて
 海面に姿を現すに至る。生態系の破壊に悩んだ四平は、そのまま海中で暮らした。赤虫は大好物。

 五平

 釣るどころか釣られてばかりで、あっち向いてホイは全敗。赤虫はさわれない。
 



[97] 羽織の別れ 〜赤穂浪士 赤垣源蔵〜 玄界灘男 2005/06/11(Sat) 14:03

世にいう「赤垣源蔵」という浪士はいない。
実際の「赤穂事件」に登場するのは赤埴源蔵重賢(あかばねげんぞうしげかた)という馬廻 二百石取であった享年三十五歳の男性である。元禄快挙では裏門隊屋内組であり、後に肥後熊本藩主・細川越中守綱利にお預けになり、元禄十六年(1703)二月四日、中村角太夫の介錯で切腹した人物である。戒名は刃名広中剣信士。
江戸在住の浪人赤埴一閑あるいは塩山十左衛門の子であり、常陸笠間藩時代から浅野家に仕え、元禄十四年の主君浅野内匠頭長矩の殿中刃傷後、個人で復讐の機会を狙っていたが後に同志と合流し矢田五郎右衛門助武と江戸芝浦に同居したとある。浅野殿殿中の顛末から後、江戸八丁堀卵屋新道というところに九尺間口に戸が一枚という手狭なところに世帯を構えていたと聞くが元禄快挙に関わった赤穂浪士のほとんどが窮状にあったというから、赤埴源蔵一人が苦難であったとは言えない。吉良家の探索中の変名は高畠源五右衛門(たかはたげんごえもん)であったと伝えられる。

「赤埴源蔵」が「赤垣源蔵」と誤って伝えられたのは、「埴」と「垣」のくずし字が似ていたからであるらしいが、それで彼の忠義に傷がつくことはこれからもない。

彼が日本人の心にこれほど残っているのは実兄塩山伊左衛門との逸話である「羽織の別れ」別名「徳利の別れ」による。この兄塩山与左衛門も架空の人物である。
切腹前に書いた「親類書」では、
「父 浪人にて江戸に罷在候 赤埴一閑
 母 江戸に罷在候
 弟 土屋相模守様に罷在候 本間安兵衛
 妹 阿部対馬守様に罷在候 田村縫右衛門妻
甥 本間友太郎 本間安兵衛伜五歳」
とある。実際には仇討ちの三日前、妹婿である田村縫右衛門(阿部対馬守家臣)の屋敷に暇乞いに尋ねて妹とその舅に対面。舅には赤穂旧臣の不甲斐なさを嘆かれ、きつく意見されたが、仇討には一言も触れずに酒を飲んで辞去。数日後に吉良邸討入りを聞いて舅が悔やんだというのが真相である。これは大石主税らの世話をした松平藩家臣波賀朝栄の記録『波賀朝栄聞書』に聞き書きとしてある。
源蔵は話にある「大酒呑み」ではない。細川藩お預け時に世話をした堀内伝右衛門(細川藩)の記録によれば、は次のようになっている。
「二月二日の夜五半時比上の間(略)内蔵助・惣右衛門・十郎左衛門三人(略)酒呑居被申候、忠左衛門・久大夫・十内・弥兵衛ハ下戸にて甘ミそれを猪口ニて呑居被申候」
ここでも酒豪であるはずの源蔵の名は出てこない。
しかし、後生は酒豪であり兄弟思いの源蔵を愛した。大阪市天王寺の満松山吉祥寺義士討ち入りの像でも一人徳利から大杯に酒をついでいる武士がいる。源蔵である。多くの日本人は豪放磊落にしてこよなく酒を愛した源蔵に思いを馳せるのである。


「兄様、兄様はおられぬか?源蔵でござる、源蔵が参った。」

元禄十五年十二月の十四日、年末の煤掃きも終わった塩山伊左衛門宅の門前から、多少聞し召した男の声がする。源蔵である。
家内は「また弟殿が参った。」と苦い顔をした。
先の殿中での殿様の失態で浪々の身となったことは誰もが知っているが、それから仕官口を探すでもなく、ぶらぶらと過ごしながら、懐中が寂しくなると兄の家を訪ねてくる。無心である。兄塩山伊左衛門は「二君に見えぬ天晴れな武士」とその弟に何かと心遣いをする。しかし元は赤の他人である内儀にとっては、度重なる無心もさることながら、その窮乏を苦にもしない面付きが小憎らしくもあるのだ。

「まったく主君もたわけなら家臣もたわけじゃ。このご時勢に乱暴なたわけじゃ。」

内儀にとっては「ことなかれ」の時代の塩山こそが武士であると信じて疑わぬ。

「姉上、姉上はござらぬか?半助、半助もおらぬのか?」

「ええい、うるさいことじゃ。」
日頃から源蔵の田舎染みたがさつな態度は気に染まぬものがある。その上今日は酔漢特有の大声である。意地でも出てやるものかという気になる。

「奥様、奥様。」
「なんじゃ、半助?」
「ええ、源蔵様がお出での御様子で。」
「ええ、ええ。聞こえておりまする。あのような大声で。まったく体面がわるい。」
「いかがいたしましょうか?」
「塩山は所用じゃ。妾は頭が痛うて臥せっておると伝えて帰らせればよい。」
「はあ、ではそのように。」

「あ、これは源蔵様、気付きませぬで。」
「おお、半助。兄上はおらぬか?源蔵が酒を持って来たと伝えてくれ。」
「ええ、源蔵様。生憎ですが殿様は所用で御不在でございまして。」
「そうか。それは間の悪いことじゃった。では姉上はおらぬか?御挨拶なりと。」
「はあ、奥様は今朝方より頭が痛いとおっしゃられて臥せっておいでです。」
「うむ、それはいかんなあ。まあいい、では兄上が帰られるまで手酌でやっておる。」
「あ、源蔵様、源蔵様、只今お濯ぎを。」
「いや、かまわん、かまわん。」

源蔵は足の濯ぎもせずにずかずかと玄関をあがった。

「姉上、源蔵でござる、上がりまするぞ。」

奥に大声で名乗りを上げると源蔵は勝手に空いている部屋に入り込み、どっかと腰を据えた。傍らに持参の徳利を置くと「おおい、半助。湯飲みを貸してくれい。」と音声を上げた。
この通い徳利は、のちに赤垣にちなんで「源蔵徳利」、「源造徳利」「源三徳利」とも書くようになる。

「へえ、これでよございますか?」
「すまぬがもうひとつ頼む。」

源蔵は湯のみ二つに持参の酒を注ぐとそれを前にじっと小半時ほど座っていた。

「半助、半助。」
「へえ。」
「すまんが兄上の羽織はないか?」
「へ?」
「羽織じゃ。どこにある?」
「あいにくと奥向きのことは判りませぬが。」
「そうか・・・。さりとてわしを嫌っておる姉上に聞くこともならんしなあ。」
「・・・・・源蔵さま、旦那様の羽織ならなんでもよろしゅうございますか?」
「おお、なんでもよい。」
「では私がお預かりしております旦那様秘蔵のお羽織を。」

半助は含みのある笑い方をしながら下がった。暫時、手に包みを持って戻ってくる。

「源蔵様、こちらでございますが。」
「おう、済まぬ。では借りるぞ。」

源蔵は羽織を衣紋に掛けると思わず「おうっ。」と声を上げた。
その羽織、表ごしらえはごく地味な黒紋であるが、裏は目にも鮮やかな赤ちりめんに四十八手の縫い取りのある、通人の着るようなものである。

「これはこれは。これでは奥には置けん。姉上が見たら卒倒するの。ふふふふ。」

あの兄がこれを着てどこに行くのか、それは姉には秘密の場所であろう。半助に預けているのもむべなるかな、である。

「しかし、兄上も枯れてはおらぬのお。せめて一度なりと悪所へなりと一緒に出かけて見たかった。兄上、源蔵とて引けはとりませぬぞ。」

しかしそれはかなわぬことである。羽織の前に酒を据えると、源蔵は立て続けに湯飲みの酒を煽った。

「ううむ、しかしあの堅物の兄上がのう。あの兄上が。」

源蔵は羽織を見れば見るほど嬉しくなってくる自分を押さえられなくなっている。

「どれ、何かわしも粋な言葉でも散らしてやるか?」

源蔵は懐中から矢立をとりだすと思案した。しかし酔漢の頭である、その上厳格だと思っていた兄の意外な一面を見て嬉しくなっていたこともある。すらすらと羽織裏に「おめこ」と書いてしまった。

「うむ、これはしたり。粋な場ですらりと見せるからこそ通人である裏地に『おめこ』はなかったのう。うむ、これはしまった。」

これでは子供の落書きである。なんとかこれを取り繕う術はないかと思案した。立て続けに二三杯酒を煽ると、やにはに筆をとり、一気に「ぼし」と書いてみた。

「うむ、おめこぼし。言葉にはなった。言葉にはなったが何だか判らん。」

確かに酒宴の席で羽織の裏に四十八手の絵と「おめこぼし」と書いてあれば何が何だか判らない。その上意を決して書いたので「おめこ」と「ぼし」の字の感じが違うのである。明らかに「おめこ」と書いてから何とかしようと「ぼし」を書き加えたようになってしまっている。

「う〜ん、う〜ん、これは困った。」

兄には今生の別れを告げにきたのであるが、兄がいなかったばかりに「単に羽織に落書きに」それも頭の悪い言葉を書きに来ただけになってしまったのである。

「うむ。」

源蔵は再度意を決すると「兄上、すまぬ 源蔵」と書き加え、席を立った。


「半助!半助!」

兄塩山伊左衛門は帰宅すると家内の変事に気付いた。座敷に秘蔵の羽織が掛けてあり、その前に湯のみがひとつ。どうやら酒が入っている。見ると羽織はとんでもないことになっている。それよりもこの羽織を奥に見られたかどうかが問題である。

「へえ、旦那様。」
「半助!源蔵が来たか?」
「へえ、おいでになりました。」
「いや、それはどうでもよい。源蔵が帰った後この座敷には誰かが入ったか?」
「いえ、誰も入ってございませんが。」
「おう、それはよかった。いや、よくない。あ、でもよかった。」
「旦那様、どっちでございますか?」
「いや、あ、下がってよいぞ、半助。」

伊左衛門は己が狼狽を気取られまいと半助を下がらせた。しかし、この羽織はもう着られまいな、と思うと無念さがこみ上げて来る。

「いや、しかしでかでかと書いたものだ。とほほほ。あの源蔵め何をしに来たのじゃ。」

そこまで一人ごちるとふと伊左衛門は気付いた。

「待てよ。源蔵が来るのはいつものことじゃが、今回はおかしい。わしに会わずに帰るということはよほどのことじゃ。おう!もしや?・・・・半助!半助っ!」

「へいへい、今参りますよ。まったく下がれだの来いだの人使いの荒い旦那様だ。これではもちっと給金を上げてもらわねえと割りが合わないことだ。労働者の権利を何だと思ってるんでしょうねっと。・・・はい、何でございますか?」
「すっかり聞こえておる、独り言はもう少し小声で言え。・・・時に半助、今日源蔵が参った時に酔っておったか?」
「へえ、もうすっかりご機嫌のご様子で。」
「・・・・・・ふん、やはりそうか。」

源蔵は天衣無縫ではあるが礼儀を欠く人間ではない。特に無心などの時はかしこまってくる様なところがある。それが酔っての訪問である。その上取り立てて用事もないだろうにわしに会わずに帰る。何かがいつもと違うのだ。
源蔵がいつもと違うとなればその理由はひとつしかない。ああ見えて芯のしっかりした硬骨漢である。決まったのだ、決まったのである。それしかない。

「ついにか。二年耐えてついになのか。」

塩山伊左衛門はもっと早くに帰宅しなかった自分を悔やんだ。

「それに早く帰宅すれば羽織も救えたであろうになあ。」

羽織の墨痕はなお鮮やかであった。


翌朝江戸市中がにわかに騒がしくなった。昨夜の雪は夜半には止んでいた。
人々が口々に「本懐」だの「武士の誉れ」だの騒ぎながら走っていく。

「半助、悪いが文の使いを頼む。」

伊左衛門は早くから起床し、なにやらしたためていたのでえあるが、どうやら書きあがったようで半助を呼んだ。

「へえ、旦那様どちらへ?」
「そうだなあ。今ごろだと芝に向かっておるだろうからおっつけ途中で追いつくだろう。
きっと赤穂の遺臣達が増上寺に向かっておる。その中に源蔵がおるからこの文をわしからじゃというて渡して来てくれ。」
「はあ、源蔵様が?おりますでしょうか?おられなかった場合はどうしますか?」
「いや、万が一にもおらんことはない。おるだろうよ。」

塩山伊左衛門はそういうとにっこりと笑った。

「ええ、すみませぬ、ええ、すみませぬ。塩山の使いの者ですが赤垣源蔵様はおいでですか?源蔵様に旦那様からの文でございます。」

半助は十重にもなろうかという人垣を掻き分けながら赤穂浪士一隊の後を追いかけた。主君の仇を見事晴らした赤穂浪士の噂はすでに江戸中の評判となっている。そんな一隊の中に半助は源蔵の横顔を見つけた。

「源蔵様!源蔵様ぁ!」
「おお、半助!どうした?」

見れば昨日と打って変わった火消し装束の源蔵である。返り血がまだ渇ききっていないのが生々しい。

「旦那様がこの文を源蔵様にお届けするようにと。源蔵様、御本懐おめでとうございます。この半助、源蔵様へのお文を届けられて身に余る幸せでございます。」
「半助、ところで兄上は怒ってはいなかったか?」
「いえ、このお文を託されるときも『源蔵様はきっとおる』と笑っておいででした。」
「うん、それを聞いて安心した。ご苦労だったな半助。兄上にもよろしく伝えてくれ。」

源蔵は安心した。兄は自分の粗相を許してくれたらしい。その上この度の討ち入りのことも察してくれていたらしい。やはり兄である。血を分けた兄ならではであるのだ。
源蔵は兄からの文を押し頂くと小手のまま封を切った。

「借料 及 羽織の修繕代 六両二分一朱 忠義の褒美として是一切帳消しと致し候」

ただそれだけである。それだけの言葉に兄の心が詰まっている。

「・・・・・兄様らしい。」 

源蔵は初めて心から晴れ晴れと笑った。新雪の白は目に痛く染むほど朝日で光っていた。




[96] カラーガイド みりん 2005/06/11(Sat) 13:52
日本の伝統色



[95] (削除)みりん2005/06/11(Sat) 13:47




[94] 赤毛のアン大全集(全8巻) 不滅の放蕩 2005/06/11(Sat) 12:05 [URL]
・赤毛のアン A5判132頁 定価1260円(税込)
 手違いで孤児院からグリーンゲイブルズのカスバート家にやって来た空想好きな少女アン。
 毎日が失敗の連続ですが、想像力で巧みに悲しみを喜びに置き換えながら成長します。

・赤尾のアン B7判464頁 定価536円(税込)
 手違いで孤児院から出版社にやって来た英単語好きな少女アン。
 毎日が失敗の連続ですが、ついにベストセラーの辞書を編集するまでに成長します。

・赤鼻のアン A5判1224頁 定価12600円(税込)
 手違いで孤児院からサンタクロースの家にやって来たジョギング好きな少女アン。
 毎日が失敗の連続ですが、走力を買われ毎年橇をひきながら成長します。

・赤城のアン A5判128頁 定価1260円(税込)
 手違いで孤児院から群馬県国定村にやって来た仁侠好きな少女アン。
 毎日悪事を重ねる極悪人ですが、想像力で巧みに仁侠道に置き換えながら成長します。

・赤穂のアン A5判1214頁 定価12600円(税込)
 手違いで孤児院から赤穂藩にやって来たチャンバラ好きな少女アン。
 毎日侍に志願しますが、想像力だけでは如何ともしがたく、仕官を断られながらも成長します。

・赤胴のアン A5判128頁 定価1260円(税込)
 手違いで孤児院から剣術道場にやって来たちょこざいな少女アン。
 毎日が失敗の連続ですが、ついに北辰一刀流を究めるまでに成長します。

・赤紙のアン A5判140頁 定価1365円(税込)
 手違いで孤児院から軍隊に徴兵されたガンマニアの少女アン。
 毎日が誤射の連続ですが、想像力で巧みに言い訳しながら成長します。

・赤褌のアン A5判128頁 定価1260円(税込)
 手違いで孤児院から相撲部屋に入門した少女アン。
 毎日がシコ・テッポウの連続ですが、巨乳を活かした悩殺力で巧みに相手力士を幻惑しながら成長します。

★ただいま全巻セット予約のお客様には「アンの使用済赤褌」をプレゼント! 限定5名様、先着順です。



[93] 合作 赤ずきん 小象 2005/06/11(Sat) 01:22
「ねえ、おばあさん。おばあさんの耳は、どうしてそんなにとがっているの?」
「それはね、お前の声がよく聞こえるようにだよ」
「ねえ、おばあさん。おばあさんの目は、どうしてそんなに大きいの?」
「それはね、お前の顔がよく見えるようにだよ」
「ああ、おばあさん。どうしてあなたは、おばあさんなの?」
「は?」
「あなたが家を捨てるか、私への愛を誓うなら、私もキャピュレット家を捨てましょう」
「…ようし。とりあえず、そのベランダから降りて来い。話はそれからだ」




[92] 赤オヤジ 流水木 2005/06/11(Sat) 00:36
あ〜〜 今日は、飲んだなぁ〜〜 とっぉ〜〜!
やっぱ、白鹿はうめぇなぁ〜〜 よぉ〜〜〜〜〜!
やっぱねぇ〜〜〜 白鹿は美味い! よっ!日本一!
・・・・ うっ・・・
昼間っから飲むと、回るなぁ〜〜〜 効いてるぞ! っとぉ・・

・・・・ ん?
おお! 夕日がきれいだねぇ〜〜〜 よっ!日本一!

ふぅ〜〜

ゆぅやぁ〜〜〜け・・・こやぇーーーの!
あかとーーんーーぼ!
くわえぇ〜〜〜てみたのぉーーわぁーー!
いつのぉーーーひぃ〜〜〜 カァ〜〜〜 っぺ!

ガキの頃、思いだしちゃったなぁ〜〜〜〜

やーーま〜〜の はたけぇ〜〜のーー
くわのーーみ〜〜〜んおーーー!!
こかんーーーっでつんだ〜〜わーーー・・・・
まぼろーーーしーーーカァ〜〜〜 っぺ!

かあちゃぁ〜〜ん!
おみっそなぁ〜〜ら〜〜〜 ハナマルキーーー!!

ぢゅうご〜〜で・・・ ねーーーやーーわーーー
よめにーーーいーーーーき〜〜〜〜!! いいぇい!!
おさとぉ〜〜〜のたよりぃ〜〜もぉ〜〜〜
たえはーーーてーーーーーたぁ〜〜〜〜 っぺ!

おさと〜〜〜!! どこに行ったんだぁ〜〜〜!!
帰ってこいよぉ〜〜〜〜

ゆぅやぁ〜〜〜け・・・こやぇーーーの!
あかとーーんーーぼ!
とまあーーーーって・・・ いーーるーーよ〜〜〜!
さおのぉ〜〜〜〜 さあーーーきぃ〜〜〜〜・・・

おい!そこの姉ちゃん! 判ってんのか!
赤とんぼが、留まってるんだよ! 竿の先によ!
おい!ちょっと見てみろよ! 竿の先をよ!
ほ〜〜ら、ほら! 赤とんぼだぞ〜〜〜!!




[91] コカコーラの陰謀じゃなくて 気楽院 2005/06/10(Fri) 23:55 [URL]
(前略)

警察の調べによると、毛皮反対運動で知られるアメリカの動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)は、クリスマスイブにあたるこの日、「サンタクロースの街」として有名なラップランド州ロヴァニエミ市(北緯66度34分)で大々的な抗議デモを行っていた。
PETA代表イングリッド・ニューカークはデモに際し「子供に夢を与えるサンタが動物たちから残虐に剥いだ毛皮のコートを着ているのは許せない。その赤い色は動物たちの血で染まっているのだ」と声明を発表。ニューカーク女史を先頭に、キム・ベイシンガー、パメラ・アンダーソンらハリウッド女優を含めた約500人の男女が、「毛皮を着るより裸のほうがまし」と、おなじみの全裸に横断幕だけの姿で、クリスマスのイルミネーションに彩られたコスキカツ通りのサンポ・ショッピングセンター前をおよそ2分にわたりねり歩いた。
死因は全員凍死とみられる。

【ヘルシンキ・サノマット紙、25日】


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