Web 嘘競演 ▲嘘競演トップ
■投稿する
■クロニクル
■新規順リスト
■投票結果
■使い方
■番号順リスト
■最新作品
■感想(ラウンジ)
■検索
■お題とルール
■玄界クイズ


<<Prev | Next>>
[130] おまじない kubo 2003/01/18(Sat) 09:04

寒さ本番ですね。来月のバレンタイン
デーにむけての、準備はどうかしら?
この日は女の子から堂々と告白できちゃ
うチャンスの日でもあります。
でも、片思いのカレに告白をする時には
とっても勇気がいりますよね。
そんなあなたに不思議な勇気を与えて
くれるおまじないをそっと教えちゃい
ます。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

まず金曜日の夜遅くに、家から一番近くの
駅に行きます。駅のホームの、白線から
10p内側に立って、前方斜め45度を
見下ろしてみてください。
そこで線路をじっと見つめていると、一人
ぐらいは酔っぱらって線路に落ちている人
がいるかもしれません。そうしたらラッキー。

優しい心を胸に抱いて、あなたは線路に
すぐ飛び降りて、クソぢからで落ちている
人を引き上げてください。このとき、電車
が来ているどうかなんて気にしてはだめで
すよ。

このおまじないであなたには100倍もの
「勇気」が与えられるでしょう。片思いの
彼への告白も、思いのままにできちゃいま
すよ。
そして、ここまで勇気を与えられたら金銭
運も、ちょっとお試ししてみましょう。
学校の帰りに仕手株なんかを買ってみるの
もいいかもね。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

監修:マドモアゼル・受

<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[129] (削除)  kubo  2003/01/18(Sat) 09:01

<<Prev | Next>>
[128] 三角関係 ボイラー室の主 2003/01/18(Sat) 02:28 [URL]


前略   新堂 祐介先輩。


長かった冬もようやく出口が見え、街の桜並木も芽吹きを待っている昨今、いかがお過ごしでしょうか?

私は相変わらず元気です・・・なーんちゃって、毎日剣道部で会ってますけどね!てへ☆


突然のお手紙、ビックリさせてご免なさい。

実は、どうしても新堂先輩に聞いてもらいたいお話があって、こうして筆をとった次第です。

ずっと先輩の事が好きでした。

入学式で先輩を見たときから、私はずっと先輩だけを見つめていました。

でも、もうすぐ先輩は卒業してしまいます・・・。

その前に、どうしても気持ちを伝えたかったんです。


匿名で卑怯なやり方かもしれません。

ですが、もしお話だけでも聞いて下さるのならば、今日の放課後、4時に剣道場で待っていて下さい。

                                   先輩をいつも見ている「K」より


ふう、と一つため息をついて、香奈は手紙を机に置いた。
よく書けてる。詩的な表現や軽いジョークも交え、言いたい事はストレートにまとめた。
これならば、いかに鈍いあの新堂とはいえ、理解できないような事はないはずである。
後はどうやってこれを渡すか、ね。香奈はそう独りごちた。
ベッタベタだけど、下駄箱に投函かしら。・・・においが怖いわ。悪印象を与えかねない。
せんぱいがいない間に机の中に・・・リスクが高すぎるわ。目撃される可能性は否めない。
いっそ紙ヒコーキにして・・・そんであの曇り空割って、って19じゃないんだから。一人ノリツッコミかよ自分。
あー、やべ。どーしよ、ドキドキしてきた。ムハー!ムハー!
こういう時はアレよ、素数を数えるのよ、香奈。
素数はもうそれ以上割れない数。孤独な数。あたしと一緒。
1、2、3、5、7、11、13、17・・・
香奈がブツブツと呪文のようなものを唱えていると、突然、教室のドアが音を立てて開いた。
とっさに香奈は手紙を隠し、完璧なポーカーフェイスを作り出した。
「かっ、柿沼くん、どどどどうしたの、忘れ物?」
少しだけどもってしまった。気付かれたかしら?気付かれてないわよね?いや、あの目!普通気付くわよ、当たり前よ!畜生、どうする?ここで殺るか?あるいは金を渡して・・・
「泉さん、新堂先輩見なかった?」
ドキリンコッ☆
やべっ!気付かれてる!?ころっ、ころす!?ころしちゃう!?
「いや、そんな顔で睨むなよ。悪かったよ。他、あたってみるわ」
そう言って、柿沼はスタスタと教室を出ていった。
ビックリさせやがって、コノヤローが。香奈は小声で悪態をつき、柿沼の出ていった扉に中指を立てた。

どこにいやがる・・・。
教室を出た柿沼一郎は焦れていた。もう、時間が無いのである。
今日を最後に、部活動は終わってしまう。新堂の野郎とも卒業式まで会えなくなる。
決着をつけなくては。ヤツと、俺との決着を。
剣道部でのヤツは、俺にとって驚異だった。
運動神経は抜群だし、頭脳明晰、眉目秀麗、才色兼備、早弁早糞、牛丼十杯、牛乳三秒、二分でご飯・・・・・・
俺がヤツに勝てたことは、一度たりともない。
今まで俺は、挫折を知らないで生きてきた。
勉強でも運動でもいつも一番だった。
もちろんこの剣道部でも俺がレギュラーを取る・・・はずだった。
一度、新堂と試合をした事がある。
その瞬間は世界が回っていた。
壁が俺に迫ってきた。周りのみんながゆっくり倒れていった。
重力が変わったような、騙し絵を見ているような、不思議な感じ。
倒れていたのは俺の方だと、気付いた。
強烈な突きを食らった俺は、二ヶ月間の安静を強いられた。
ようやく退院したと思ったら、ヤツは晴れて卒業ときたもんだ。
ふざけやがって。ヤツは卑怯な手を使ってレギュラーの座を守ったんだ。
突きとか、ずりーよ。反則だろアレ!早すぎ。見えないんだよ?使うかよ普通、高校剣道で!
報復だ。誰がヤツを許そうと、俺の自尊心が許さねえ。
そう言って、一郎は持っていた手紙を握りしめた。

果たし状 新堂祐介殿

誰だか言わなくてもわかってるだろう?
首を洗って待っていろ。真剣勝負だ。
4時30分、剣道場にて待つ。


祐介は戸惑っていた。
手には二枚の手紙。
同じ日に、同じ場所で待ち合わせの指定を受けたのだ。
先客は愛の告白。お次は真剣勝負の果たし合いである。
一体なんだって言うのだ。
「告白」は問題ない。その女の子と付き合うかどうかはともかく、好きと言われて悪い気はしない。
だが、命を狙われるような事をした覚えがない。
今日は厄日か?
祐介は『フッ』と自嘲の笑みを浮かべ、髪を掻き上げる。
そういった仕草でどれだけの人間に影響を及ぼしているのか、本人にはまるで自覚がない。
剣道場内には、既に祐介以外の姿はなかった。
推薦で大学に合格した新堂以外の三年生はまだ受験期間だし、1、2年生は期末試験前である。
やがて、ノスタルジックな夕日がゆっくりと廊下を染めていった。
あと五分で、最初の待ち合わせの4時になる。

「へええ、早いじゃないですか」
柿沼の声に祐介は振り返った。
「柿沼か・・・!」
「手紙。読んでくれました?」
「読んだ、読んだが・・・」

先輩をいつも見ている「K」より・・・

・・・柿沼・・・!
馬鹿な、そんな、柿沼が僕の事を?
「じょ・・・冗談はよしてくれ!」
「冗談?こちらは大まじめですがね、クックック」
「無理だ!僕には無理だ!」
「今更、何を言っているんですか・・・せんぱぁい?」
鳥肌が腕にビッシリ立っているのがわかる。汗がすぅっと引いていくのがわかる。
「先輩、俺は真剣ですよ?」
「真剣!?そんなに僕と付き合いたいのか!?」
「ええ、そうですとも。突き合いたいんです!お願いします!」
「・・・すまない。」
「謝ってすむ事だと思ってるんですか!?」
「ひっ!ダメなんだ!僕はそんなんじゃないんだ!!」
「・・・じゃあ、土下座して下さい。土下座して謝って下さいよ」
額を床に擦りつける。道場の、汗のにおいがした。
「情けないですね、先輩。見損ないましたよ!」
「見損なってくれぇええ!!」
「どうしてです?どうして突き合ってくれないんですか?」
「・・・君が・・・男だからだ・・・」
「・・・どういう意味です?」
「そのまんまの意味さ。男とは、付き合えない」
「納得できません!先輩はそんなに軟弱者だったんですか!?」
「軟弱者で結構!!」
「くそっ、興醒めだ。あんたがこんな男とは思わなかったよ。今まで買いかぶってたようだ」
「そうです!買いかぶられてましたーーーっ!」
「ちっ、この腰抜けが。わかった、許してやるよ。じゃあなチキン野郎」
「本当にすみませんでしたーーーっ!」
ぺっ、と唾を吐きかけて、柿沼はその場を去っていった。
ま・・・まさか柿沼がゲイだったとは・・・。
しかも、僕の事を・・・?馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な!
いや、落ち着け・・・落ち着け。
もうすぐ4時30分。今度は誰かが僕と果たし合いにやってくる。
まずは、落ち着くんだ。

全速力で廊下を走る少女が、夕方の校舎の静寂を乱していた。
やっばぁーい!遅刻遅刻遅刻ぅうううう!!
ダメよ、香奈!いくらなんでも遅刻は最悪!
補習って何よ!あの先公!殺す!殺すわ、今度!
でも、今はダメ!今は一刻も早く剣道場に行くのよ、香奈!
大丈夫、せんぱいは必ず待っててくれるから!
落ち着け、落ち着け、落ち着け、落ち着けーーーーッ!!
1、2、3、5、7、11、13、17・・・
・・・着いた。ぜぇ、ぜぇ。呼吸よ、呼吸を整えるのよ、ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。
香奈、がんばれ。精一杯の笑顔、はつらつとした声!
「せんぱーーーーーーいっ!!」
少し薄暗くなった道場の真ん中に、新堂祐介はたたずんでいた。
手には、なぜか真剣を持っている。
凄い集中力・・・。と、香奈は思った。その剣に対するストイックさに惹かれる。憧れるのだ。
「・・・泉?」
「そーです!実は、手紙を送ったのはあたしでしたーー。えへへー」
「・・・本気か?」
「あたしっ、真剣ですよっ!」
少し頬を膨らましてみる。ここが勝負どころよ!
「そうか・・・。ここでやるか?それとも場所を移すか?」
「えっ・・・」
『やる』って、せ、せんぱい?いくらなんでも、そんなあたし、心の準備ってもんが、えっっと。
何か言え!何か言うのよ、香奈!
「えっと、ここでも・・・いいです」
「そうか。・・・抜け」
「へ?」
「真剣なんだろう?」
「真剣ですっ」
「抜け」
「はい?」
「・・・お前、真剣じゃあないな?」
「そんな事ないですよ!ほらっ、今日のためにクッキー焼いてきたんですよ?」
「それは真剣じゃない」
「真剣ですっ!!食べてもみないで、なんでそんなこといえるんですかっ!?」
「うっ、確かに・・・もしかしたら真剣かもしれないな」
祐介は思った。あれが武器だと言うのか。
あれで、真剣の僕と戦おうと言うのか。舐められたものだ。
おもしろい。受けて立ってやろうじゃないか。
「さあ、食らって下さい!」
「ならば来い!」
「よっしゃ!行きますっ!」
えいっとばかりに、泉香奈はクッキーを投げつけてきた。
居合い一閃。そのクッキーは中空にて、高速の真剣にはじき飛ばされてしまった。
「ひっどい!なにするんですかせんぱい!」
「ぬ・・・?」
「一生懸命作ったんですよお?なんでそんな事するんですかあ?」
「う・・・すまん・・・」
「食べて下さい!絶対、食べてもらうんだから!!」
そう言って、泉香奈は祐介の方に近づいてきた。
そのあまりにも大胆な動きに、祐介はとてつもない戦慄を憶えた。
馬鹿な!この距離!僕は真剣を持っているんだぞ?
「待て待て待て!お前、よくそんなに不用心に近づけるな?」
「え?」
「なんで俺に近づいてこれる」
「・・・好きだって事です」
「なっ!!」
この僕に隙が?この、県で1、2を争う腕を持つ、この僕が?
ううう!しかしこの泉!立っているだけ、クッキーを持っているだけだが、隙がない!!
う・・・動けない・・・」
「はい、せんぱい、あーんして☆」
く・・・食わざるを得ない・・・!!
口の中に、バターの味が広がる。ほのかに香るのはシナモンか。
「・・・どうです?」
「・・・美味い。確かに美味い。・・・だが、やはりこれは真剣ではないようだ」
ガーーーーーン!
嘘!あたしのクッキーは完璧なはずよ!
何がまずかったの!?
卵は神戸から取り寄せた烏骨鶏の玉子。
小麦粉は無農薬の国産小麦を石臼で挽いたもの。
砂糖は日本古来の最高級砂糖「和三盆」。
バターはわざわざスイスから・・・
「女の、しかも丸腰の君とは、やはり突き合うのは無理なようだ」
「・・・あたしとは付き合えないって・・・どういう意味ですか?」
「そのままだよ」
「あたしが・・・女だからですか?」
「そうだ」
ガーーーーーン!
嘘!せんぱいひょっとしてホモ!?
アリだけど!あたしの中で、ホモは全然アリだけど!
よりによってせんぱいがホモだなんて・・・!
その時、扉が勢いよく開かれたかと思うと、一人の男が剣道場に飛び込んできた。
「待てーーーーーーいっ!!」
「かっ、柿沼っ!」
「これはどういう事か、説明してもらおうか!」
「いや、誤解だ!これは違うんだ!」
「そうだったの・・・」
そうだったんだ。せんぱい、柿沼くんと・・・。
目の前が真っ白、勝手に涙があふれ出してる。
ダメ、泣き顔見られたくない。
1、2、3、5、7、11、13、17・・・
「泉、悪いが新堂と先に突き合うのは俺だ!」
「違う、俺にそんな気は無い!泉、お願いだ!助けてくれ!」
「女に助けを乞うとは、天下の新堂も堕ちたものだな!!」
何を言っているのかわかんない。目は涙でにじんで見えない。
「あっ、あたし、帰るねっ!」
「まて、泉!!一人にしないでくれぇぇええ!!」
新堂に腕を掴まれて、香奈はつんのめるように立ち止まった。
急いで香奈の背中に隠れる新堂。
「たっ助けてくれっ!」
「せんぱい・・・?」
「よおし、わかった。」
柿沼は呟くように切り出した。
「じゃあまず、俺と泉が戦うことにしよう。そして、残った方が新堂と突き合える。どうだ?」
「勝手に決めるな!」
「どうだ、泉」
柿沼は繰り返した。
いつの間にか、涙は止まっていた。
柿沼くんとあたしが、せんぱいを賭けて戦う・・・?面白いじゃない。
「・・・いいわ、乗った」
「いや乗るなよ!」
「決まりだな、行くぞ!」
言うなり柿沼は刀を抜き、有無を言わせず香奈に飛びかかってきた。
「えっ!?何、それ真剣っ!?」
キーン、という金属音に、その声はかき消された。
うっすらまぶたを開くと、目の前には新堂の大きな背中があった。
「女に、しかも丸腰の相手に真剣か。ずいぶんと大袈裟だな」
「せっ、せんぱい・・・」
「嬉しいぞ新堂。とうとうその気になってくれたようだな」
「いやその気にはなってない!断じて違う!」
「嘘を言え、行くぞ!」
再び剣道場に金属音が響く。
せんぱいが・・・せんぱいがあたしのために戦ってる・・・。
嘘みたい。漫画みたい。でも、現実。
せんぱい、せんぱい、負けないで下さい!

一郎は思った。
俺だって、真面目に剣道をしてなかったわけじゃない。
あんたが受験で勉強してる間、俺はずっと稽古を欠かさなかったんだ。
「今だ!」
一郎の剣がうなる。この突きだ。俺は一年で、ようやくこの突きを習得した。
ゆっくりと新堂の体が崩れ落ちる。やった・・・俺の勝ちだ。
悲鳴が聞こえる。
振り返ってみると、泉も倒れようとしているのが見えた。
あ、世界が回っているみたいだ。
壁が・・・近づいてくる・・・

「大丈夫、みね打ちだ。」
「軽い打撲みたい・・・。良かった」
柿沼の手当てをすると、香奈はゆっくり立ち上がり、言った。
「せんぱい、柿沼くんが終わって、すぐでなんなんですけど・・・あたしと・・・付き合って下さいっ!」
「いや無理」
「なんでですかぁ〜」
「やっぱり、女とは突き合えない」
「えぇ〜?」
香奈の笑い声が響く。これでいいんだと思う。気持ちは伝えた。
いつの間にか日は暮れていた。
『急に倒れちゃったんです』と柿沼を保健室に預けると、二人は一緒に校門を出た。
なんだか空気がおいしい。星も見える。
どこからかカレーのにおいがする。遠くで犬の声がする。
多分もう、素数を数える事もないと思う。
こうやってせんぱいといられるから・・・。
「せーんぱいっ」
「何だ?」
「好きっ」
「え、隙ッ!?」




<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[127] 恋発見器 nope 2003/01/18(Sat) 01:34 [URL]

博士「ついにできたぞ」
助手「おめでとうございます、博士。これは何ですか」
博士「常々思っていたが、君は助手のくせに毎度初めて見るような質問をするのう。
   まあよい。事情はわからんでもない。
   君は嘘発見器を知っとるか」
助手「はい。嘘をつくと脈拍や手の汗でそれがわかってしまうという、アレですね」
博士「そう。その嘘発見器を改造して、人の恋心を計ることができるようにしてみた。
   その名もズバリ、『恋発見器』じゃ」
助手「さすが博士・・ロマンチックです」
博士「実力は既に私が検証済みだが、君もやってみるかね」
助手「はい、是非」
博士「ではこのパッドをここにつけて」
助手「はい。・・つけました」
博士「そしてこれをここに。これはここにつける」
助手「え。こんなところに。・・恥ずかしいです、博士」
博士「大丈夫。ちゃんと洗っておる」
助手「いや、そういう問題じゃなくて」
博士「とかなんとか言ってちゃんとつけておるな。
   よろしいよろしい。では、スイッチ・オンじゃ」

助手「あ、なんかピコピコ表示されました」
博士「それが君の恋愛指数じゃよ。今はゼロじゃな。
   では君の大好きな乙葉ちゃんのグラビアを・・ほれ」
助手「おー」
博士「どんどん上がっておる。68・・いや、70じゃ」
助手「すごいです、博士。やりましたね。
   そうか。僕の乙葉ちゃん恋愛指数70%。やったー」
博士「ふおっふぉっふぉ。君も若いの」
助手「これで自分の理想の人がわかるんですね・・
   よーし、目指せ恋愛指数120%!なーんてね」

助手「あれ。博士、今何も見てないのに急に指数が70越えましたよ」
博士「いや、今、自分の手を見たじゃろ」
助手「・・・確かに右手を見たことは見ましたが」
博士「バグかもしれん。私の時もそうじゃった。
   私の場合、左手は更に80を越えておった。たまたまかと思ったが」
助手「まあ、そんなこともありますよ。
   気にせずご飯にしましょう。カップ麺作っておきましたから」
博士「そうじゃな。
   君はその状態だから、私が持ってきてやる」

博士「・・すっかりのびとるな。しかもぬるい。人肌じゃ」
助手「人肌」
博士「お。またじゃな。今度は恋愛指数90%」
助手「あ・・・」
博士「これはひょっとすると新たな発見、新たな恋愛科学の始まりかもしれん」
助手「・・・(違う、違うよ、博士・・・)」
博士「そういえば、私がセブンイレブンおでんのコンニャクを食べた時も確か90%」
助手「・・・(ああ・・)」
博士「君、人間の恋愛感情は、思ったより奥が深いぞ。
   よーし、目指せノーベル恋愛学賞。
   このマシンを武器に、一緒に恋心のラビリンスを探求するのじゃ。
   ん。どうした。感動したか。おーい泣くなー」
助手「博士・・・(これは恋なんかじゃない)」
博士「よっしゃー」
助手「博士・・・・(これは恋なんかじゃないよ、博士・・・)」


<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[126] でる単 なまひつじ 2003/01/18(Sat) 01:26

「Come Out」
動詞・「萌え出る」
…@春になり草木の芽が出て来る事。
 A特定の対象物に特定の人間が「恋」する事。
(俗語)略称は「Come」となり、訳は「萌え〜」となる。

<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[125] シンデレラ page 2003/01/18(Sat) 01:06

 むかしむかし、インターネットはもちろんのこと、ポケベルも携帯電話もなかったころのお話です。西の大陸のある町に、シンデレラと呼ばれる美しい娘がいました。
 シンデレラを産んだお母さんは、若いうちに病気で死んでしまったので、お父さんは新しい妻をむかえることにしました。
「シンデレラ、お前も、新しいお母さんが欲しいだろう」
「はい、お父さま。お父さまもまだお若いのですから、私に遠慮なさらないで」
シンデレラはファザコンではありませんでしたので、快く賛成しました。
 新しいお母さんには、シンデレラより年上の娘が2人いました。彼女たちもそこそこ美しく、身を飾り立てることに熱心で、高い気位を持っていました。
「シンデレラ、これから私たちを『お姉さま』とお呼びなさいな」
 義理の姉達は口を揃えて言いました。
「はい、お姉さま。仲良くしてくださいまし」
 レズでもシスコンでもなかったシンデレラは、屈託なく承諾しました。
 しばらくは、家族5人で楽しく暮らしていましたが、お父さんが病気になりました。お父さんは、妻にシンデレラのことを頼みながら死んでしまいました。継母もシンデレラも、そして2人の義姉達も、しばらくは嘆き悲しんでいました。しかし、継母と義姉達は、贅沢な暮らしに再び憧れ始めました。
 お父さんの遺産を少しでも遊興に使おうと、屋敷の女中や下男を全て追い出してしまいました。
「シンデレラ、これからはお前が女中の代わりに働くのよ」
「はい、お母さま…」
マゾヒストでもサディストでもなかったシンデレラは、差別的待遇に異議がありましたが、他の仕事をさせられるよりはマシと冷静に判断して黙っていました。
 部屋も屋根裏に移され、お父さんに買ってもらったドレスや宝石は義母義姉達に奪われ、毎日埃と灰にまみれて働きました。外に遊びに行く時間も、友達へ手紙を書く時間もありません。
「ああ、お父さまが生きてらしたら」
シンデレラは毎晩そう言って溜息をつきました。
 そんなある日、継母と義姉達は、お城で舞踏会が開かれると知りました。舞踏会には、王子様も現れ、お妃を選ぶというのです。
「お城の暮らしはどんなにかすてきかしら」
継母達の心は既に王族です。
 舞踏会の日が来ました。めいっぱい飾り立てた継母と義姉2人は、自分が選ばれるに違いないという主観的確信で胸を膨らませ、いそいそと舞踏会に出かけていきました。
 独り残されたシンデレラは、しみじみと呟きました。
「別にお妃選びに興味はないけれど、舞踏会でも行けば、過労死寸前の灰色人生が少しは明るくなるかもしれないわ」
 すると、どうしたことでしょう、突然、老女の姿をした魔法使いが現れました。
「シンデレラよ、お前は王子の妃には興味はないのかえ?」
シンデレラは驚いて目を丸くしていましたが、気をとりなおして答えました。
「え……? いや、別に……」
ワナワナと魔法使いは震えだしました。
「いかん!!
 若い娘が恋愛事に、しかも結婚に興味がないなどと、不健康極まりない!!
 よろしい、お前にドレスと馬車を用意してあげるから、舞踏会に行って来なさい」
世代間の意見の相違を押しつけられても、と、シンデレラは思いましたが、舞踏会には興味があったので黙っていました。魔法使いが杖をふると、ボロの仕事着が真珠をちりばめたレースのドレスになりました。玄関の前にはカボチャの馬車が待っています。
「よいか、12時になると魔法が解けるから、それまでに帰ってくるのじゃぞ」
魔法使いの注意にシンデレラが肯くと、馬車は月夜の通りをお城へ向かって走り出しました。
 舞踏会はもう始まっていました。王子様以外にもたくさんの若者が娘達と踊るため、そして妻を選ぶためお城に集まっていました。継母や義姉とその他たくさんの娘達が、王子様の気を惹こうと、踊ったり歌ったり、お喋りしたりしていました。
 王子は、そんな媚びた女達には既にうんざりしていました。
 ですから、ものめずらしそうに城内をきょろきょろ見回し、自分には目もくれないシンデレラに興味を持ちました。
「お嬢さん、私と踊りませんか」
通り一遍のセリフでシンデレラを誘います。
「は?」
毎日の生活でいっぱいいっぱいのシンデレラに恋愛を楽しむ余裕は全然ありません。
 実家の屋敷から出られた解放感……これが自由なのね、外の世界って素晴らしい。
「あっ、大好きな七面鳥の丸焼きっ…」
シンデレラは駆け出しました。王子も後を追いました。
「きゃあ、ワインだわ。ケーキも……うーん、こんなに食べられないわ」
シンデレラは素早く広間の大時計を確認しました。まだ3時間は食べられます。
 幸福の絶頂のシンデレラの隣で、王子はしげしげと彼女を観察していました。
「よほど普段大変な暮らしをしているのだなあ」
 王子はシンデレラがなんだか可哀想になってきました。舞踏会なりに着飾った年頃の娘が、口紅が落ちるのも構わず口いっぱい頬張ってがっついているのです。
 ワインをごっくごっくと飲み干したシンデレラは、
「あー、この一杯に生きてるー」
王子は同情を込めて頷きながら、空になったシンデレラのグラスにワインを注ぎました。
「あっ、す、すみません!」
シンデレラはしきりに恐縮しました。やっと視界に入れたことを知った王子は、改めてシンデレラに話しかけました。
「お嬢さん、良い飲みっぷりですが、お酒は強い方なんですか?」
 結局王子はシンデレラと踊れませんでしたが、くだらない世間話は随分しました。
 おもしろくないのは他の娘達です。中でもシンデレラの継母と義姉達は、
「踊りもしないでガツガツ食ってるブスのどこがいいの!? 誰よ、あれ!!」
と、至極もっともな悪態をついて、しきりと悔しがりました。

 ゴーン…

 夜中の12時の鐘が鳴り始めました。シンデレラはハッとしました。
「いけない、帰らなきゃ!」
 既に胃袋はぎゅうぎゅう詰めですが、人間必死になればかなりのスピードで走れます。後ろで王子が何か叫んでいるようでしたが、シンデレラは無我夢中で馬車に乗りました。 お城の門がだいぶ遠くなった頃、最後の鐘が鳴り、魔法は解けてしまいました。
「あ、靴が無い…」
慌てるあまり、片方の靴が脱げたことにも気が付かなかったのです。
 お城に行く前よりも、惨めな気持ちで、トボトボと歩いて家に帰りました。
 再び忙しい毎日が始まりました。舞踏会での華やかな一時を現実と比較しなくなる頃、シンデレラの家にお城から使いの人が来ました。お城の使者は、持ってきたガラスの靴がぴったり足に合う娘を捜していました。
 シンデレラの義姉達は、はしゃぎ勇んで、靴を試しました。ぴったりです。
 ついでで試した継母も、ぴったりです。
 シンデレラの服や靴を自分の物にしていた3人ですから、同じサイズで当たり前です。
「これで216人か…」
 城からの使者は困り果ててしまいました。23.5cmの靴を渡された時から嫌な予感はしていたのです。
 それでも、物陰からそっと様子をうかがっていたシンデレラを見つけた使者は、律儀に彼女にも靴を試させ、溜息をつきました。217人です。
 ガラスの靴を見て、欲のないシンデレラも、華やかで幸せでお腹いっぱいの舞踏会を少し思い出しました。最後まで履いていた右片方はもとの布靴に戻ってしまったのに、あのときなくした左片方は透き通ったガラスのまま、まひるの太陽の光にキラキラと輝いていました。
 シンデレラは急にみじめで悲しい気持ちになりました。
 継母や義姉達の甲高いキンキン声が、ひどく遠くから聞こえているように思えました。
 今まで我慢していた感情がどっと押し寄せ、涙と一緒に口をついて出ました。
「ああ、もう、たくさん!!
 どうして私がこんなめにあわなきゃならないの!?
 私、家を出ます。お母さま達は勝手にしてくださいな!」
 大人しいシンデレラの脈絡無き滂沱の怒号に、継母と義姉達は呆然としました。口を開けている3人の女性を尻目に、お城の使者はシンデレラのもう一つの特徴を思い出しました。
(どうやら普段は恵まれない暮らしをしているようだ)
 王子様の言葉を心の中で反芻した使者は、確信をもって肯くと、シンデレラをお城へ連れて行きました。
 シンデレラの顔を見た王子様は、すぐ判りました。ひとまず新しくて清潔な服と温かい食事で落ち着いたところで、王子はシンデレラと今後のことについて色々と話しました。シンデレラのいなくなった家では、継母達は大いに困りましたが、王子から結納としていくつかの宝石をもらうと、義娘のことなどすっかり忘れて新しい恋を求めてどこかに行ってしまいました。
 やがてシンデレラも王子のことが好きになったので、二人は幸せに暮らしましたとさ。

(おしまい) 


<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[124] リバイバル はなじろ 2003/01/18(Sat) 00:27

 神奈川県警は、精神障害に悩む男性に医師の資格を持たずに医療行為を行った他、
その男性に薬と称して幻覚剤を販売するなどした容疑で、昔アラブの偉いお坊さんを
逮捕した。


<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[123] グラッチェ! 玄界灘男 2003/01/17(Fri) 23:32 [URL]

昨今見られる「簡便な恋愛」は、まるでシミュレーションゲームをやって
いるように安易に出合いと別れを繰り返している。
特に学生などでは、通学路や校舎裏庭などに意中の人をよびだして、簡単
に「告る(コクル)=告白する」ことをしている。

これを「ちょっと恋」と称する。

<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[122] 人にやさしい兵器 じょーしゅ 2003/01/17(Fri) 23:12 [URL]

国際連盟の下部機関である国際人道兵器開発委員会は、倫理上の観点から「人にやさしい兵器」の開発を進めてきたが、新たに「人にやさしい生物兵器」が完成したと発表した。
発表によると、この兵器は直径1メートルのカプセル状で、中にビキニ姿のとびきりの美女が寝かされており、敵地でそれが飛び出す仕組みとなっている。
攻撃を受けた敵兵は、動悸、喉の渇き、眼球突出、鼻血、不眠などの症状に見舞われて戦意を喪失し、その症状はお医者様でも草津の湯でも全く治癒不可能だが生命に別状はないと言う。

参考として、これまで国際人道兵器開発委員会が開発してきた「人にやさしい兵器」を以下に掲げる。

◆ 人にやさしい核ミサイル
爆発と共にアルカリイオンを発生させることで、放射能を浴びても気分はリフレッシュされる。

◆ 人にやさしい地雷
爆発と共に花びらが舞い散り、吹き飛ぶ人の目をなごませる。

◆ 人にやさしいレーザーガン
レーザー発生部位にルビーだけでなく3カラットのダイアモンドが使われており、撃たれた人も少しだけリッチな気分に。
銃身には高級感のあるプラチナが使われており、ちょっとしたおよばれにも最適。

これら人道的な兵器には賛同の声が多いが中には反対する人々もいる。
「戦争を考える会」代表のトーマス・ウォルコットは言う。
「『人道的な兵器』などという概念自体が矛盾していることに早く気づくべきだ。こんなまやかしでヒューマニズムを気取る連中は全く病的で異常だ。そもそも戦いというものは、互いに向き合って石や棍棒で殴り合うものだ。敵の頭蓋を叩き割り、敵の苦悶する姿を見てこそエクスタシーが得られるのだ。返り血を浴びた我が姿、それはもう美しいとしか言いようがない。『人にやさしい兵器』など全くのたわごとであると言わざるをえない」

「ニュートレンドウェポンリポート」新春1・2合併号より抜粋


<<Prev | Next>>

<<Prev | Next>>
[121] 恋愛話術読本より じょーしゅ 2003/01/17(Fri) 23:11 [URL]

第3章 恋人との会話 (6)

前項までに、恋人と交わす洒落た話術の基礎を学んできた諸兄には、自ずと実践的な恋愛話術が身についたことと思う。そこでこの章では趣向を変え、逆に相手が巧みな恋愛話術を使って来た時の対応について考えてみることとする。

(例1)
「夕べはどこに行ってた?」と問い詰めるあなたに対し彼女が一言。
「私の魂は幽体離脱してあなたのもとに飛んでいっておりましたわ。体の方はさておいて、ね」

(例2)
あなたが、彼女に口づけを迫ったところ、相手が一言。
「あら、私、実は人間ポンプの芸を身に付けておりまして、先ほど金魚を飲んだとこなの。接吻の最中にあなたの口に金魚が飛び込んできても知りませんことよ」

この例から推察すると、相手はとんちに富んだ恋愛話術の一級の使い手である。
こういう相手のゆーもあに、当意即妙に対応できなければ恋愛達人への道は遠い。
すかさず「その手は桑名の焼きはまぐり」と切り返す手もあるが、「こいつは一本トラのふんどし」「やられたぬきの八畳敷」などとぴしゃり決めたい。

最近では「ぎゃふん」などの言い回しも定着しており、これを活用し「ぎゃふん、ビーフン、犬の糞」などと応えるのも一興であろう。これであなたがハイセンスなゆーもあを身につけた紳士であることを彼女も再確認することであろう。
さて一方「アジャパー」や「がちょーん」などの流行語を使いたいと思われる向きもあるだろうが、これはお勧めしかねる。流行の移り変わりは早く、いつまでも流行語を使っていると時代遅れのそしりを免れないからである。

但し、桜井長一郎の声帯模写や、玉川良一の浪曲寸劇を参考にし、そのエッセンスを身につけることは効果的であるので、自分なりに消化してから使うことを心掛けたい。
これらの会話が自然とできるようになれば、恋人からの評価はうなぎ登り、恋愛達人までにもうちょいのところまで達したと考えて差し支えあるまい。


著者略歴
本名 末川国太郎
1924年 石川県春間郡生まれ。78歳。
神戸市の学習塾で教鞭を取るかたわら、恋愛に悩む若者の為にウィットに富んだ話術指南の著書を多数執筆中。
代表作に「ゆーもあ話術初恋講座」「笑う門には恋が咲く」「恋も出世もゆーもあ話術で」「女を落とす禁断ゆーもあ話術」がある。


<<Prev | Next>>

[HOME] [投稿] [新規順] [番号順] [最新] [投票結果] [クロニクル] [感想] [お題とルール] [使い方] [検索]

以下のフォームから自分の記事を修正・削除できます
記事No パスワード 修正 削除