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投稿時間:1999/11/24(Wed) 02:31
投稿者名:MARCHE
Eメール:GBB03071@nifty.com
タイトル:カリー・エトランゼ連続殺人事件

 ICPOは、パリで起こった連続殺人事件の主犯としてアルフレート・ジェルモン(20)を逮
捕した。
 これはパリ社交界じゅうを席巻した究極の薬〜不老不死・精力絶倫などの効力があると
うたわれ、一時は飲んでいることそれ自体がステータスでもあった
「カリー・エトランゼ」なる薬によって次々とパトロンを殺害し、自らの私腹を
肥やした高級娼婦ヴィオレッタことマリー・ルイーズ(享年27)の証言から明らか
になった事実である。

 死の床での告白をきいた警視総監スカルピア氏は「ヴィオレッタはかつて
ジェルモン容疑者から公衆の面前で『売女』と罵られた事実がある。だがそれを
差し引いたとしても否定できぬほどの証拠が存在しておる。ゆえに主犯と断定
した」と語っている。

 ジェルモン容疑者は「完全なぬれぎぬだ。誤解もあったがわたしは昔も今も
ヴィオレッタを愛している!!」と完全否定しているが、家宅捜索の結果、大量の
砒素とターメリック、ガラムマサラ、硝石などが見つかっているため、容疑の
否認は認められぬものと思われる。

【写真】
 (左)カリー・エトランゼの錠剤
 (右)ジェルモン容疑者とヴィオレッタの音頭によりいっせいに乾杯を行う
  パリ社交界の面々。手にはカリー・エトランゼが握られている

               文責/島田和音(ラ・トラヴィアータ誌より抜粋)
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