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　インターネットを通じて購入した葉緑素「クロロフィル」を使って女性に美顔術をしようとした男が、警視庁中板橋署に婦女美容未遂容疑で逮捕、起訴されていたことが分かった。
クロロフィルは薬用とされており販売には都道府県への登録が必要だが、男に販売した人物は無登録だったとみて、警視庁捜査一課と同署は薬事法違反容疑で捜査している。

　起訴されたのは埼玉県朝霞市の会社員、山口 努被告（31）。調べでは、山口被告は昨年11月2日午前3時ごろ、板橋区内の女性（26）の自宅に侵入して、クロロフィルを顔に塗って美顔しようとした疑い。
女性が抵抗したため、クロロフィル化粧水1瓶を残して逃走した。

　山口被告は昨年10月中旬、化粧品を販売するホームページを通じて申し込み、クロロフィル化粧水1瓶（320cc）を3千円で購入していた。
代金振り込み先の関東地区の銀行口座は男性名義で開設され、ほかに総額数十万円が振り込まれていたことから、同課はほかにも購入者がいるとみている。
この口座から現金を引き出す若い男の姿が防犯カメラに写っており、割り出しを急いでいる。

被害者の女性は現在、捜査員と少しずつ会話ができる精神状態にまで回復しており、「肌がツヤツヤになった」「アトピーの症状が緩和された」「デオドラント効果がある」と証言、医師によると飲用により血中コレステロール値の改善も見られたという。

(「チョコバナナサンデー毎日」より(NIFTY-SERVE FCOMEDYG'99/1/12))