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退陣スハルト一族、日本企業買収
    ハビビ大統領就任で急速に沈静化するインドネシア騒乱。
    しかし長かったスハルト支配体制に端を発する、100億ドルとも推定される一族の蓄財の行方に
    今後焦点が集まるのは必至である。

    こうした中での新たな動きは、世界でも著名な売上約11億ドルの乳酸菌飲料会社の買収である。
    この企業は前経営者によって巨額のデリバティブ取引による約7億4千万ドルを越す損失を出しており、
    経営が危ぶまれていた。
    同時に社名および飲料名を「スハルト」とし、傘下のプロ野球チームを
    「スハルトスワローズ」とすることを決定、取締役会も了承した。

    この会社は伝統的に主婦などパートの女性が商品の配達や販売を行っており、
    彼女らの呼び名が「スハルトレディー」、通称「スハルトおばさん」となることに困惑の声が上がっている。
    どうやら初代大統領スカルノのデビ夫人(日本人だった)を連想させるようだ。

    【24日東京発ローイタ電】

    (「ニューズウィーク西多摩版」より(NIFTY-SERVE FCOMEDYG'98/5/24))


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